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第50回京王杯スプリングC(GII)
2005年5月15日(Sun) 東京芝1,400M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ニシノシタン 93 逃げて連勝は評価。内伸び馬場の恩恵生かしたい。
2 アサクサデンエン 100 前残り決着を激しく追い込む。ここ相手強化も注意。  
2 3 メテオバースト 95 前走力差感じる。速い流れについて行けるかが課題。  
4 ゴッドオブチャンス 92 行きっぷり低下著しい。往年の力なくさすがに無理。  
3 5 ウインクリューガー 97 忙しい流れは向かない。前々走も嵌っただけの感。  
6 キーンランドスワン 96 久々の距離延長で前を追いかけるのは苦しいか。  
4 7 タマモホットプレイ 98 得意距離も地力見劣る。上がりが掛からないと辛い。  
8 フジサイレンス 98 差脚悪くないが前々走を見る限り時計面に限界あり。  
5 9 ゴールデンキャスト 97 追われてからが物足りない。広いコースでは劣勢。  
10 オレハマッテルゼ 94 強い相手と組した経験少ない。抜け出しは困難か。  
6 11 トラストファイヤー 久々使いで高速決着に臨む姿勢からして問題外。  
12 プレシャスカフェ 96 一瞬の切れ味が武器。距離伸びて信頼性落ちる。  
7 13 アドマイヤマックス 100 前走外を上手く立ち回る。同じ乗り方で届くかどうか。  
14 テレグノシス 104 府中での追込に定評。展開不向きも上がりで相殺。
15 ダンスインザムード 103 位置取り安定。折り合い難も能力上位は揺るがない。
8 16 ナイトフライヤー 95 相手強くなると置かれる。前走のような差込も期待薄。  
17 ウインラディウス 102 コース相性良好も昨年ほどの勢いないのは気になる。
18 スナークスズラン 92 重賞級と見比べると不甲斐ない。差し込んでも無理。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 府中でみせる極限の脚・外から一気にテレグノシス
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【連対馬の前走距離&成績一覧('96年以降)】
年度 1着馬 2着馬
'96年 ハートレイク
ナドアルシバマイル(ダ1,600M)4着
タイキブリザード
産経大阪杯(芝2,000M)1着
'97年 タイキブリザード
BCクラシック(ダ2,000M)13着
オースミマックス
ダービー卿CT(芝1,600M)3着
'98年 タイキシャトル
スプリンターズS(芝1,200M)1着
オースミタイクーン
読売マイラーズC(芝1,600M)2着
'99年 グラスワンダー
有馬記念(芝2,500M)1着
エアジハード
谷川岳S(芝1,400M)2着
'00年 スティンガー
京都牝馬S(芝1,600M)1着
ブラックホーク
高松宮記念(芝1,200M)4着
'01年 スティンガー
東京新聞杯(芝1,600M)3着
スカイアンドリュウ
朱雀S(芝1,600M)1着
'02年 ゴッドオブチャンス
読売マイラーズC(芝1,600M)12着
グラスワールド
ダービー卿CT(芝1,600M)1着
'03年 テレグノシス
ダービー卿CT(芝1,600M)6着
キスミーテンダー
読売マイラーズC(芝1,600M)2着
'04年 ウインラディウス
ダービー卿CT(芝1,600M)3着
テレグノシス
香港マイル(芝1,600M)7着

 現在の施行時期で行われるようになった'96年以降の連対馬18頭のうち、前走から距離短縮だった馬は16頭を占める。前走で1,200Mを使っていた馬は延べ45頭が出走して【1・1・3・40】(4.4%)。距離延長を克服して勝ったのは前年のマイルCS勝ち馬タイキシャトルのみということからしても、軸はマイラーから見出すべき


【高松宮記念連対直行馬の成績】
年度 馬名 高松宮記念成績 京王杯SC成績
'00年 キングヘイロー 1着(4人気)、7-10 11着(3人気)、10-9
ディヴァインライト 2着(8人気)、7-6 8着(6人気)、6-5
'01年 ブラックホーク 2着(3人気)、7-8 3着(1人気)、4-4
'03年 ビリーヴ 1着(3人気)、3-2 8着(4人気)、2-2
サニングデール 2着(2人気)、7-7 7着(7人気)、9-8
'04年 サニングデール 1着(2人気)、11-11 7着(4人気)、15-15
※○-○は3角-4角位置。

 高松宮記念連対から直行してきた馬はこれまでに6頭いるが、'01年ブラックホークの3着が最高。高松宮記念と同じ戦法で臨んで通用していない点からしても鬼門ローテといえる。連対馬という制約を外しても延べ18頭が出走して【0・1・1・16】(5.6%)、'00年ブラックホークが2着しているのみ。アドマイヤマックスキーンランドスワンプレシャスカフェゴールデンキャストウインクリューガーはそれぞれ力を認めた上で政策的に狙いを下げてみたい。


 軸はテレグノシス。東京コースで連を外したのはダービー(11着)と天皇賞秋(11着)、安田記念(7着)の3回だが、前者は距離不適、後者はレコード決着と敗因は明らか。何より上がりの脚が強烈で、一昨年は33秒6、昨年は33秒4(共に最速)を記録。これならある程度の展開不利も織り込める。

 相手筆頭はダンスインザムード。昨年のマイルCS(2着)でテレグノシス(3着)に先着出来たのは、位置取りの差によるところが大きい。テレグノシスのホームグラウンドで標的にされながら勝つようなら次走も相当期待できる。折り合いが生命線の馬なので、当たりの強いデザーモ騎手騎乗はマイナスか。

 単穴はニシノシタン。自己条件を勝ち上がったばかりの格下だが、逃げて好時計連発は評価対象。サクラバクシンオー産駒は他に絡まれなければ相当渋太い。幸いにして自分以外に強力な逃げ馬が見当たらない。内ラチ一杯に走れば大物喰いも期待できる。

 連下はウインラディウス。昨年のこのレースはテレグノシスのお株を奪う差し切り勝ち。手応え抜群で相手より先に抜けてきた。昨年よりも精彩を欠くローテだが、太め残りは一目瞭然。前走先着を許した相手とは斤量差が縮まることで逆転可能。

◎テレグノシス
○ダンスインザムード
▲ニシノシタン
△ウインラディウス


■馬券構築

 テレグノシスから馬複流し。

[馬複] テレグノシス−ダンスインザムード 50%
[馬複] テレグノシス−ニシノシタン 30%
[馬複] テレグノシス−ウインラディウス 20%


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