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第10回NHKマイルC(GI) 2005年5月8日(Sun) 東京芝1,600M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(混)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 6 | 12 | ラインクラフト | 牝3 | 55.0kg | 福永祐一 | 1.33.6 | − | 454kg(0) | 2 |
2 | △ | 7 | 13 | デアリングハート | 牝3 | 55.0kg | 後藤浩輝 | 1.33.9 | 1 3/4 | 422kg(+4) | 10 |
3 | ○ | 2 | 4 | アイルラヴァゲイン | 牡3 | 57.0kg | 横山典弘 | 1.34.0 | クビ | 498kg(-6) | 4 |
4 | ▲ | 1 | 2 | ペールギュント | 牡3 | 57.0kg | 武豊 | 1.34.3 | 2 | 498kg(-2) | 1 |
5 | 2 | 3 | セイウンニムカウ | 牡3 | 57.0kg | 安藤勝己 | 1.34.5 | 1 1/4 | 490kg(0) | 6 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 12.5 - 11.0 - 12.0 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.3 - 11.6 上がり 4F 46.2 - 3F 34.2 3コーナー 1-(9,14)(12,16)13(4,17)(5,18)(3,2,10,15)(6,7,11)8 4コーナー 1-(9,14)(12,13,16)(4,17)(5,18)(3,2)(10,15)(8,6,11)7 |
■レース回顧 牡馬相手に速さの証明・ラインクラフトが変則二冠達成! |
■レース解説 コスモフォーチュンが出遅れ。ディープサマー、ビッグプラネットが出を窺う中、内から一気にエイシンヴァイデンが前に出る。先行各馬を前に置いてラインクラフト、デアリングハートが並んで追走。アイルラヴァゲインは直後の馬群、ペールギュントは馬群中央に待機。マイネルハーティーは最後方待機。勝負どころに差し掛かっても各馬の位置取りは殆ど変わらず、エイシンヴァイデン単独先頭のまま直線に向く。エイシンヴァイデンを巡ってディープサマーとラインクラフトが接近。内からラインクラフトが抜け出して先頭に替わる。次いで好位からデアリングハートが抜け出して前を追う。外からアイルラヴァゲインが迫るもラインクラフトが楽に押し切る。 ■レース回顧 馬複◎−△(20%)的中。ライン&デアリングはいつも仲良し。(^o^) ラインクラフトは好位追走から余裕綽々の完勝。エイシンヴァイデンの意外な逃げ主張で流れが緩くなったことが最大の勝因。テン3ハロン35秒5は例年に比べて1秒強も遅い。前後半で上がりが1秒以上速くなったのも今回が初めて。このような楽ちんペースの中でラインクラフトは上がりを33秒6(最速)でまとめてきた。それでいて時計も速い。これを後ろから差すのは無理。 デアリングハートは今回も勝負どころで持ったままを継続。直線に向いても暫くは手綱を絞る程度に留め、2番手集団に並んだところで鞭を入れて抜けてきた。ラインクラフトより仕掛けを遅らせることで逆転を図ったが、今回も相手が強かった。ラインクラフトとはフィリーズレビューでアタマ差、桜花賞でアタマ+クビ差。ラインクラフトが買えればデアリングハートも買える。先週(天皇賞)の教訓が少し生かせた。 アイルラヴァゲインは一昨年のエイシンツルギザンのように内差しが狙える位置につけながら、直線では外に持ち出していった。目前にラインクラフトがいる位置取りで、前詰まりを回避するためだったと思うが、これで余分な距離を走ってしまった感がある。ただ脚を余すことなくビッシリと追えていたのは流石。NHKマイルCはまずヨコテンありき。一昨年得た教訓である。 ペールギュントは緩々ペースに見事に嵌って4着。追い込み馬にとって乗り難しい内枠からのスタートだった点を考慮してもこれでは物足りない。展望でも述べたが、武豊騎手はこのレースで後ろから行くとダメである。あのクロフネですら後ろから行って辛勝だった。NHKマイルCで武豊騎手が追い込み馬に乗っていれば高配当ゲットのチャンスだ。 以上4頭を順番こそ違えど印を打つことが出来た。しかし手にした馬券は馬複◎−△の20%のみ。回収率978%は上出来だが、今思えばかなり勿体無いことをしている。牡馬2頭に先着されるリスクはあったにせよ、対戦成績3戦3勝のデアリングハートに対しても馬複で抑えたのはあまりにも雑。現在は連勝単式馬券が確立され、自らの予想が馬券に忠実に反映できるようになっている。つまり要らない買い目を節約して本線の回収率を上げることが出来るのだ。 ニュージーランドトロフィー組はマイネルハーティーが12着に惨敗するなど壊滅状態。流れが全く違ったのは酌量の余地があるが、ここでも決め打ちを敢行した内田騎手の乗り方には疑問符が付く。マイネルハーティーを買い目から外したのは「馬のキャラが決め打ちタイプ」&「騎手の経験が浅いコース」だったため。直線が長いから大丈夫といった見立てで乗っていたなら猛省を促したい。 |