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第65回皐月賞(GI) 2005年4月17日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 7 | 14 | ディープインパクト | 牡3 | 57.0kg | 武豊 | 1.59.2 | − | 444kg(-2) | 1 |
2 | 5 | 10 | シックスセンス | 牡3 | 57.0kg | 四位洋文 | 1.59.6 | 2 1/2 | 448kg(-4) | 12 | |
3 | ▲ | 8 | 16 | アドマイヤジャパン | 牡3 | 57.0kg | 横山典弘 | 1.59.8 | 1 | 482kg(+2) | 3 |
4 | 2 | 3 | マイネルレコルト | 牡3 | 57.0kg | 後藤浩輝 | 2.00.0 | 1 1/2 | 460kg(+10) | 2 | |
5 | 1 | 1 | アドマイヤフジ | 牡3 | 57.0kg | 福永祐一 | 2.00.0 | クビ | 520kg(+2) | 8 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.1 - 11.0 - 11.9 - 12.2 - 12.4 - 12.6 - 12.5 - 11.8 - 11.4 - 11.3 上がり 4F 47.0 - 3F 34.5 1コーナー 6(4,15)9-(16,11)(5,18)17(2,3)(7,10)-1(8,13,14)=12 2コーナー 6,4,15,9,16,11(5,18)17,3(2,10)(7,1)13(8,14)-12 3コーナー 6(4,15,9)(16,11,3)18(5,17,14)10(2,1,13)7(8,12) 4コーナー (*6,4,15,3)(16,9)(11,18)14(5,17,13)10(2,1)(7,12)8 |
■レース回顧 後方から外を回して完勝・まずは一冠ディープインパクト! |
■レース解説 パリブレストが好スタート。ディープインパクトは躓いて立ち遅れる。ビッグプラネットがハナを奪う。コンゴウリキシオー、エイシンヴァイデンがこれに続く。アドマイヤジャパンは内の4番手。パリブレスト、ヴァーミリアン、ダンスインザモアが並んで中団馬群を先導。マイネルレコルトはその直後をマーク。ディープインパクトは外から少しずつ追い上げていく。ローゼンクロイツはその後方で脚を温存。ほぼ一塊の状態で3コーナーをカーブ。前3頭が固まったところでマイネルレコルトが外から一気に捲って並びかける。各馬ほぼ横一線の状態で直線に向く。マイネルレコルトが僅かに前に出たところで外からディープインパクトが一瞬で突き抜けて先頭に替わる。後方から追ってきたシックスセンス以下を全く問題にせず完勝。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。馬券はハズレでいいよ、もう。そんな次元じゃないでしょう。ヽ(´ー`)ノ ディープインパクトは落馬寸前の致命的な躓きで最後方からの競馬。それでも無理に追い上げることはせず、今まで通り馬なりを継続。ビッグプラネット主導の平均ペースを楽に追い上げ、3コーナーに差し掛かったところで前を捉えられる位置まで来ていた。そして今回、初めて鞭が飛んだ。コーナーを回りきらないところで一発、二発。そしてマイネルレコルトらに引導を渡すところで一発、二発。ゴールまで一貫して加速を続け、着差を広げながらの楽勝だった。要所要所のポイントは武豊騎手がオフィシャルサイトで詳しく触れているのでそちらを参照されたい。 シックスセンスはディープインパクトが蹴散らした先行勢の脚色が鈍ったところを見逃さず突き刺してきた。「この馬にはずっと後ろからの競馬を教えてきた。今日は位置取りもよく、折り合いもついた。教えたことを吸収して結果を出してくれたことが嬉しい。今日は嬉しいような、悔しいような2着です」という四位騎手のコメントを見て感動。差す競馬を実践しては届かずというパターンの繰り返しが、今日のための伏線だったとは思いもしなかった。 アドマイヤジャパンは外枠から内に潜り込ませる形で早めに好位に取り付いてきた。外を回した組が早くも勝負に出たのとは対照的に、じっくりと脚を溜めて追い出すことに成功。ビッグプラネットとマイネルレコルトの間から小気味良く抜けてきたが、ディープインパクトは既に前で独走態勢。ヨコテンお得意の「2ゲット」もシックスセンスの執念にかき消された。依然として高いレベルで安定しているが、中山で先行して及ばなかったのは残念。 マイネルレコルトは思っていたより後方の位置取り。3コーナーを過ぎたところで早めの捲りで勝負に出た。手応えは悪くなく、早々に先頭に踊り出た上でディープインパクトの追撃を抑えようとしたが、いざディープインパクトに迫られると手も足も出なかった。弥生賞はスローで掛かったと言い訳出来たが、今回の0秒8差はもはや弁解不可能。 アドマイヤフジは4コーナー過ぎから一気の進出をかけたものの、その反動で大きく外に膨らんでしまった。確実に前に迫れていたのは評価しておきたい。ちなみにダービーの2着候補は皐月賞組の中にはいないような気がするが、強いて挙げるとするなら追い込んで届かなかったシックスセンス、アドマイヤフジの2頭。アドマイヤジャパンも差し込みに徹すればまだ望みがある。 ダンスインザモアはディープインパクトと同じ位置から追い出してちょうど1秒の差がついた。やはり前走が上手く行き過ぎたということになってしまうのだろうか。ペールギュントは最後方近くから内へ進路を採って追い上げたがラストでパッタリ。守備範囲はマイル前後という見方で良さそう。 ローゼンクロイツはディープインパクトの直後につけながら、加速のつきが鈍過ぎて直線で後方に取り残されていた。その後じわじわと追い上げたが遠く及ばず。毎日杯で若さをみせていたように、本格化するのはまだ先の話になりそうだ。 |