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第53回日経賞(GII)
2005年3月26日(Sat) 中山芝2,500M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   1 1 ユキノサンロイヤル 牡8 57.0kg 小野次郎 2.33.3 468kg(-6) 5
2 3 3 トウショウナイト 牡4 56.0kg 武士沢友治 2.33.3 ハナ 482kg(-6) 3
3 8 12 オペラシチー 牡4 56.0kg 佐藤哲三 2.33.5 1 1/4 496kg(0) 2
4   5 6 アンフィトリオン 牡6 57.0kg 蛯名正義 2.33.6 3/4 488kg(-8) 8
5   4 4 スパークホーク 牡8 57.0kg 菊沢隆徳 2.33.8 1 1/4 464kg(-14) 11
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 7.1 - 11.4 - 11.8 - 11.9 - 12.6 - 13.8 - 13.1 - 12.2 - 11.6 - 11.9 - 11.7 - 11.7 - 12.5
上がり 4F 47.8 - 3F 35.9
1コーナー 5,9,10,7,11(4,3)8(2,6,12)1,13
2コーナー 9,5,10,7,11(4,3)(8,12)(2,6)1,13
3コーナー(2周目) 9,5(7,10)11(4,3)12(6,8,1)2,13
4コーナー(2周目) 9(3,11)7,12(4,5,6,1)(2,8)(13,10)

■レース回顧 差し込みに徹した脇役・信念実って堂々主役ユキノサンロイヤル!
■レース解説

 グラスボランチが押して先手を奪う。コスモバルクは2番手。トウショウナイトは中団、ユキノサンロイヤル、アクティブバイオ、オペラシチーはその後方に続く。スタンド前を通過し、1コーナーを迎えたところでコスモバルクがたまらず先頭へ躍り出る。途端に流れが速くなり、後続各馬が密集。オペラシチーが外から上がっていく。3コーナーを過ぎたところでプラズマとトウショウナイトが捲って好位に接近。オペラシチーとユキノサンロイヤルも外を捲って進出。コスモバルクが僅かなリードで直線に向く。トウショウナイトがコスモバルクを交わして先頭に立つ。外からはオペラシチーとユキノサンロイヤルが並んで接近。大外のユキノサンロイヤルの脚色が勝り、トウショウナイトと首の上げ下げに持ち込みゴール。


■レース回顧

 ハズレ。コスモバルク、思いっきり引っ掛かってアウト。(-_-)

 コスモバルクはとにかく行きたくて仕方がない様子。しかし千葉騎手は行かせたくない。人馬の思惑が180度食い違ってはまともなレースになるはずがない。結局千葉騎手のほうが妥協したが、前半抑えたことによる消耗が祟って直線失速。セントライト記念のようなレースをさせれば距離が持たずもっと早い段階で失速していたはずで、控える競馬を試みた千葉騎手の判断は正しかったと思う。燃えたぎる闘志を完全に自制できるようになるのはまだ先の話か。

 コスモバルクの暴走の恩恵に与れたのは他でもなくユキノサンロイヤル。当面のライバルが早仕掛けに出るおあつらえの展開を外から差し切った。ハナの皮一枚の辛勝だったが、前で脚を伸ばしていたトウショウナイトを抑えており、内容は優秀。8歳と高齢ながら月1〜2走のハードスケジュールをこなしているのは驚異的だ。何故かマーチSにも登録があったのはここだけの話。

 トウショウナイトは3コーナー過ぎから鞭を飛ばし、内から勢い良く進出。すぐ前で動いたプラズマを馬なりで捉えながらコスモバルクの外へ接近。左鞭数発でコスモバルクを交わし、尚も鞭連打で後続を突き放していった。ユキノサンロイヤルとオペラシチーが迫ってきても鞭を入れて更に伸びていた。これだけ鞭を入れているのにバテないというのは凄い。負けはしたが強い競馬を見せた。

 オペラシチーはトウショウナイト、ユキノサンロイヤルらと同じタイミングで捲りをかけて進出。ユキノサンロイヤルと競り合う形で前を追ったがラストで決め手の差が出た。前トウショウナイト、外ユキノサンロイヤルに挟まれる格好で追い辛くなっていたのを差し引いても力負けの印象。菊花賞3着といえどまだ自己条件を勝ち上がったばかりで、これからの成長に期待したい。


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