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第54回フジテレビ賞スプリングS(GII) 2005年3月20日(Sun) 中山芝1,800M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(混)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 3 | 5 | ダンスインザモア | 牡3 | 56.0kg | 蛯名正義 | 1.47.3 | − | 494kg(-4) | 5 | |
2 | 1 | 2 | ウインクルセイド | 牡3 | 56.0kg | 四位洋文 | 1.47.5 | 1 | 476kg(-2) | 8 | |
3 | 8 | 15 | トップガンジョー | 牡3 | 56.0kg | 武豊 | 1.47.7 | 1 1/4 | 494kg(-2) | 7 | |
4 | 2 | 4 | ディーエスハリアー | 牡3 | 56.0kg | 菊沢隆徳 | 1.47.8 | クビ | 450kg(-2) | 13 | |
5 | 3 | 6 | スキップジャック | 牡3 | 56.0kg | 勝浦正樹 | 1.47.8 | アタマ | 480kg(+6) | 6 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 12.4 - 11.1 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 12.2 - 11.8 - 11.8 - 11.8 上がり 4F 47.6 - 3F 35.4 1コーナー 14(8,16)10(1,4,15)(9,12,13)(2,6,11)(5,7)-3 2コーナー 14-8,16,10,15(1,4,12,13)(9,11)(2,6)(5,7)-3 3コーナー 14(8,10)(16,15)(1,4,12,13)(5,9,11)(2,6,7)-3 4コーナー (*14,10,15)(8,4,13)11(5,16,12,7)(1,2,9)(6,3) |
■レース回顧 勢い余って重賞制覇・大舞台で再び踊るかダンスインザモア! |
■レース解説 マキハタサーメットが好ダッシュから先手を窺うが、外からアグネスジェダイが押してハナを奪う。プライドキムもこれに続く。コクサイトップラヴも先頭に取り付いていく。コーナーワークでアグネスジェダイがリードを広げて単騎先頭。マキハタサーメットは2番手、プライドキムとコクサイトップラヴも差がなく続く。これらを見る形でトップガンジョーが5番手。ヴァーミリアンは中団外を追走。パリブレストはその後方。ウインクルセイドは最内を進む。ペールギュントは後方から2番手。3コーナーを過ぎた辺りでトップガンジョーが捲り気味に進出。ヴァーミリアンが遅れてこれに続く。ペールギュントも最後方から捲り始める。直線に向いたところでトップガンジョーがアグネスジェダイを交わして先頭に立つも、直後からダンスインザモアが接近、これを瞬時に交わす。大外から猛追したウインクルセイドを退けて完勝。 ■レース回顧 大ハズレ。ペールギュントぶっ飛び&上位馬揃ってノーマーク。ヽ(`Д´)ノウワワワン ダンスインザモアは道中馬群の中に身を潜め、馬込みを縫う形でポジションを上げてきたかと思うと、後方各馬が外を回して仕掛けに入るところではあまり動いていなかった。このような緩急を織り交ぜた追走で余力を残した結果、直線では鞭を入れる度に面白いように伸びた。この小気味良さは何とも不気味。単なる重馬場巧者でないことはハッキリした。 ウインクルセイドは抑えに抑えていたように、とにかく直線勝負に賭けていた。勝負どころで全く動いていなかったのはこの馬だけだったのではないだろうか。この一か八かの賭けに発奮したのか、最後方近くから凄まじいキレを発揮。京成杯(◎評価)は不良馬場もさることながら早め進出でアウトだっただけに、今回の変わり身にはビックリ。今後も忘れた頃に一発がありそうだ。 トップガンジョーは早々と好位につけ、勝負どころでは他馬に先んじて進出。無理に仕掛けたわけでもなく、ほぼ持ったままの手応えを継続。ダンスインザモア、ウインクルセイドに交わされたのは仕方ないとして、この展開で前で残らせたのは凄い。このような満点騎乗をする騎手が本番で乗るのはどうやらディープインパクトという馬らしい。 ペールギュントは後方待機策から4コーナーで捲ってきた。ただ他の騎手も考えることは同じで、各馬が密集した状態の外側へ大きく膨らんでいた。結局この時に出来た距離ロスを埋められないまま終了。本番への出走を確実なものにしているだけに無理する必要がなかったとはいえ、余りに無難過ぎる騎乗に溜息が出た。もっとスリルとサスペンスを味わせてください、先生。 ヴァーミリアンはトップガンジョーに付いていく形で一緒に追い上げていったところ、俄かに手応えが怪しくなり始めた。余りの苦しさに4コーナー途中で鞭が飛んだかと思うと、そのまま後続に呑まれていった。直前追い切りでラスト失速していたように体調が万全でなかったというのが言い訳になりそうだが、14着はちょっと負け過ぎ。スロー以外での追走にも課題を残した。 パリブレストはスタートでアオって後方からの競馬。勝負どころでゴチャついて更に後ろへ下がったところで万事休す。その後の加速の付きも鈍く、あっという間に画面外へ消えた。手も足も出ないというのはまさにこのこと。 |