HOME > 重賞展望 > 第54回フジテレビ賞スプリングS

第54回フジテレビ賞スプリングS(GII)
2005年3月20日(Sun) 中山芝1,800M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ワールドアベニュー 71 この面子を相手に逃げ込むのは能力的に辛い。  
2 ウインクルセイド 81 早々に手応え無しの前走不満。力不足の感。  
2 3 カンペキ 81 末を生かす競馬得意。展開次第で差込み注意。  
4 ディーエスハリアー 78 ここ2走善戦も芝では未勝利。相手揃って苦しい。  
3 5 ダンスインザモア 78 純粋に差し込めるのか単なる重巧者か微妙。  
6 スキップジャック 80 溜めて弾けるも乗り方難しい。好走凡走紙一重。  
4 7 ペールギュント 85 末脚強力。鞍上がこれを制御できるかが焦点。
8 マキハタサーメット 86 前走健闘も展開に恵まれた感強い。ここは静観。  
5 9 パリブレスト 81 前走大外強襲で快勝。早めの差し込みで脅威。
10 コクサイトップラヴ 75 逃げて接戦多いがここで競り合い回避は困難。  
6 11 ストラスアイラ 76 前走の差脚目立つ。同様のレース振りで一発も。
12 カネサマンゲツ 79 同一コースで押し切りあるもここはクラスが違う。  
7 13 ヴァーミリアン 86 瞬発力に秀でる先行馬。休み明け克服が鍵。
14 アグネスジェダイ 84 ダートで先行力確かも芝で完敗続きは気になる。  
8 15 トップガンジョー 77 勝ち鞍は府中。中山でも好位付けなら好走可。  
16 プライドキム 74 ダートのパフォーマンスに比べて芝では平凡。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 ハイペースに効くSSのキレ味・ゴール前強襲ペールギュント
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【前走距離別・芝ダート別着別度数(過去10年)】
前走距離 着別度数 単勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
芝1,200M 【0・0・1・6】 0.0% 0.0% 14.3% 0 54
芝1,400M 【0・0・0・1】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
芝1,600M 【4・5・3・26】 10.5% 23.7% 31.6% 70 89
芝1,700M 【0・0・0・2】 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
芝1,800M 【4・1・2・22】 13.8% 17.2% 24.1% 32 37
芝2,000M 【2・0・2・13】 11.8% 11.8% 23.5% 290 95
芝2,000M超 【0・1・0・4】 0.0% 20.0% 20.0% 0 60
(芝) 【10・7・8・74】 10.1% 17.2% 25.3% 86 68
(ダート) 【0・3・2・47】 0.0% 5.8% 9.6% 0 63

 ローテーションの成り行き上、1,600Mか1,800Mから距離延長となる馬の連対例が多い。2,000M以上からの距離短縮で連対した馬は'95年2着フライトスズカ、'97年1着ビッグサンデー、'98年1着クリールサイクロンと3頭いるが、いずれもマイルより短い距離に勝ち鞍があった。ちなみに芝2,000Mを経由した馬の単複回収値が高いのは、勝った2頭が共に人気薄だったからである。

 連対馬20頭のうち、1,800M未満の距離に未出走で連対したのは'97年1着メジロブライトと'04年1着ブラックタイドの2頭。共に年明けの芝1,800M重賞を使って連対していた。短距離の流れを知っていることが得策かもしれない。


【重賞勝利直行馬の成績一覧(過去10年)】
年度(回) 馬名 前走レース スプリングS成績・戦法
'95年(第44回) ナリタキングオー 共同通信杯 1着(1人気)・先
'96年(第45回) バブルガムフェロー 朝日杯3歳S 1着(1人気)・差
'97年(第46回) メジロブライト 共同通信杯 2着(1人気)・追
'99年(第48回) オースミブライト 京成杯 7着(2人気)・捲
'00年(第49回) ダイタクリーヴァ シンザン記念 1着(1人気)・捲
'01年(第50回) アグネスゴールド きさらぎ賞 1着(1人気)・差
'02年(第51回) タニノギムレット アーリントンC 1着(1人気)・追
'03年(第52回) ネオユニヴァース きさらぎ賞 1着(2人気)・捲
ブルーコンコルド 京王杯2歳S 4着(6人気)・追
'04年(第53回) コスモサンビーム 朝日杯FS 5着(1人気)・捲

 前走で重賞を勝っている馬の信頼性が高く、該当馬は延べ10頭が出走して【6・1・0・3】(70.0%)、出走のあった9年のうち7年で連絡みしている。ちなみにオースミブライトは不良馬場&調整不足での敗退で、次走の皐月賞で2着。昨年のコスモサンビームは皐月賞4着の後、NHKマイルCで2着している。


【500万クラスを勝ち上がった直後で3着以内に入った馬一覧(過去10年)】
年度(回) 馬名 前走コース・戦法 スプリングS成績・戦法
'95年(第44回) グローリアスユー 中山ダ1,800M・先 3着(10人気)・追
'96年(第45回) チアズサイレンス 阪神ダ1,400M・先 2着(4人気)・差
'97年(第46回) シャコーテスコ 中山芝1,800M・捲 3着(5人気)・差
'99年(第48回) シルクガーディアン 中山芝1,200M・先 3着(5人気)・追
'00年(第49回) カネツフルーヴ 京都芝2,000M・先 3着(6人気)・捲
'01年(第50回) シンコウカリド 東京ダ1,600M・差 2着(5人気)・先
ミレニアムバイオ 阪神芝1,600M・先 3着(3人気)・差
'02年(第51回) テレグノシス 東京芝1,600M・先 2着(8人気)・追
'03年(第52回) マイネルイェーガー 中山芝1,600M・先 3着(5人気)・差

 500万クラスを先行して勝ち上がった直後の馬が2〜3着に来ることが多い。該当馬は延べ43頭が出走して【0・3・6・34】(7.0%)となり、複勝ベース(20.9%)での活躍がみられる。3着以内に入った9頭はいずれも有力馬の影に隠れて差し込んでくるパターンだった。今年はトップガンジョーがそれに近い。新馬勝ちの後にオープンクラスを使って勝ったパリブレストも同類か。


 軸はペールギュント。何が何でも逃げたい馬が3頭おり、差脚が最大限に生かせるのが推せる根拠。朝日杯フューチュリティSでは勝負どころで後ろに下がったにも関わらず、ストーミーカフェに0秒1差まで詰め寄ったパフォーマンスも秀逸で、展開妙味と合わせて磐石とみる。

 相手筆頭はパリブレスト。直線で少しずつ外に持ち出されながら、先に抜け出たチアフルワールドを僅かな距離で交わした前走が好内容。1,000M通過57秒7のハイペースを離されずに付いていけただけにペースアップは望むところ。

 単穴はヴァーミリアン。ここ2走は前後半で6秒近い落差がある直線だけの競馬で、休み明け早々のシフトアップに課題を残しているだけに軸としては狙い辛い。ただ先行脚質で安定しているだけに粗末には扱えない。

 連下はストラスアイラ。ハイペースながら縦長となった前走は前にいた馬に軍配が挙がったが、その中で最後方近くから上がり最速の脚を使って前に迫った内容を評価。スタートで出負けしていただけに巻き返しの余地は残されている。

◎ペールギュント
○パリブレスト
▲ヴァーミリアン
△ストラスアイラ


■馬券構築

 ペールギュントから馬複流し。

[馬複] ペールギュント−パリブレスト 50%
[馬複] ペールギュント−ヴァーミリアン 30%
[馬複] ペールギュント−ストラスアイラ 20%


■このレースの回顧へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.