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第39回報知杯フィリーズレビュー(GII) 2005年3月13日(Sun) 阪神芝1,400M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 5 | 2 | ラインクラフト | 牝3 | 54.0kg | 福永祐一 | 1.21.2 | − | 460kg(+8) | 1 |
2 | 4 | 6 | デアリングハート | 牝3 | 54.0kg | 武幸四郎 | 1.21.2 | アタマ | 416kg(+4) | 7 | |
3 | 6 | 3 | エアメサイア | 牝3 | 54.0kg | 武豊 | 1.21.3 | クビ | 458kg(0) | 3 | |
4 | 7 | 7 | ディアデラノビア | 牝3 | 54.0kg | 安藤勝己 | 1.21.3 | クビ | 420kg(0) | 2 | |
5 | 8 | 4 | ジェダイト | 牝3 | 54.0kg | M.デムーロ | 1.21.4 | 3/4 | 472kg(-2) | 4 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 12.1 - 11.0 - 11.3 - 11.7 - 11.5 - 11.3 - 12.3 上がり 4F 46.8 - 3F 35.1 3コーナー (*11,14)12(6,4)(2,10)15(1,3,8)5,13(9,7) 4コーナー 14(11,12,4)6(2,10)13(15,8)(3,5,9,7)1 |
■レース回顧 格下相手に手加減無し・接戦一呑みラインクラフト! |
■レース解説 アイノグレース、フローラルパレスが出負け。フジノハゴロモが先手を取る。モンローブロンドとデアリングハートがこの直後につける。ジェダイトが外から一気に好位に取り付いていく。エアメサイアは中団馬群の外、ラインクラフトは馬群後方を追走。ディアデラノビアは後方から3番目で脚を溜める。3コーナーを回るところでディアデラノビアが進出開始。ジェダイトがフジノハゴロモに並びかけながら直線に向く。ジェダイトがすかさず先頭に立ち、モンローブロンドがこれを追いかける。その間からデアリングハートが抜け出してくる。坂を駆け上がったところでディアデラノビアとエアメサイアが接近。その外からラインクラフトが猛追、これらをまとめて抜き去る。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。2〜5着は皆SS。それを差し切ったラインクラフトは本物ですな。(・∀・) ラインクラフトは今回も途中で口を割るような仕草を見せていたが折り合いはついていた。4コーナーで前が壁になってすぐには追い出せず、一旦後方に置かれながらも外に持ち出されてからは圧巻。多少内にモタれていたが、スピードが乗った後はディアデラノビアとエアメサイアを並ぶ間もなく差し切った。年初めから使われてきた馬に対してこの勝ち方は優秀。本番も本命視が妥当だろう。 デアリングハートは好スタートから先手を取れる位置にいながらフジノハゴロモを行かせて自らは控える形。前を2〜3馬身の圏内に置いて追走し、直線で前の脚色が鈍ったところで追い出し…、ってあれ?この状況はどこかで書いたような。そうです。チューリップ賞のエイシンテンダーと同じ。武幸四郎騎手はここでもお手馬を本番に導いてみせた。贅沢な奴である。懸念していた馬体減も今回はプラス。「押し目買い」を入れておけば良かった。 エアメサイアは怠慢な流れからの転戦を嫌って評価を下げたが、速いながらも適度に息が入る流れで折り合いがつき、しっかりとした伸びをみせていた。デアリングハートに届かず、ラインクラフトに差される内容で見栄えは良くないが、当面の目標だった優先出走権はゲット。初の1,400M戦を無難にこなし、本番での逆転可能性は十分残されている。ちなみに母エアデジャヴーはファレノプシスの3着だった。 ディアデラノビアは前走の不甲斐ない内容から一転、今回は後方で不気味なほど折り合いがついていた。3コーナー過ぎから早めに追い出し、直線で一頭、また一頭と交わしてきた。安藤騎手の叩きつけるような鞭捌きでエアメサイアと追い比べを演じたが、外からやってきたラインクラフトには手も足も出ず。予定外の連闘が嵌るほど競馬は甘くない。 カシマフラワーは中団からレースを進めており、好位追走を第一に考えたデアリングハートに比べて消極的な位置取りに不満が残った。直線でじりじりとは伸びていたが、内容的には現状維持が精一杯。持ち味の行きっぷりが見られなかったのは残念。 コスモマーベラスは思うような位置取りが取れず、ほぼ付いて回るだけの内容。内で一瞬だけいい脚を使ったがそれまで。フローラルパレスに至ってはスタートの遅れを取り戻せないままレースが終わってしまった。ここは想定以上に相手が強かった。 |