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第39回報知杯フィリーズレビュー(GII)
2005年3月13日(Sun) 阪神芝1,400M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 キャントンガール 95 前走早い段階で一杯。ここでも凌ぎ切るのは困難。  
2 2 カシマフラワー 92 前走前が塞がる不利から挽回。先手強力で注意。
3 スズカパサー 86 力不足は明白。時計勝負ではなおさら苦しい。  
3 4 ブリトン 87 芝では底見せていない。格上相手でも侮れず。  
5 アイノグレース 91 ダートらしく上がりの掛かる内容。ここでは辛い。  
4 6 デアリングハート 95 使い詰めで馬体ガレ気味。余力無さそうで見送り。  
7 フローラルパレス 80 大外なで斬りの前走見栄え良し。上位の破綻待ち。
5 8 ラインクラフト 98 ファンタジーSで圧勝した距離。無難に立て直す。
9 ツルマルオトメ 89 レース振り安定せず低迷。まずは折り合ってから。  
6 10 エアメサイア 97 過去3戦はいずれも緩い流れ。後手踏み懸念。  
11 フジノハゴロモ 82 ダートで単調な前残り。ここは他に速い馬が多数。  
7 12 モンローブロンド 91 ここ2戦完敗の内容。上位とは能力差ありそうで。  
13 ディアデラノビア 94 前走お粗末過ぎる内容で自滅。連闘使いは微妙。  
8 14 ジェダイト 97 悪くないが肝心の決め手欠く。無難に入着まで。  
15 コスモマーベラス 92 スピード能力非凡。外枠厳しいが追走自体は楽。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 前走敗れて尚強し・好位付けで再出発ラインクラフト
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【上位馬通過順一覧(過去9年)】
年度(回) 馬場 頭数 時計 テン3F 上り3F 1着 2着 3着
'96年(第30回) 13 1.21.9 34.6 35.5 5-4 4-4 5-4
'97年(第31回) 16 1.21.4 34.4 35.4 2-1 7-7 6-5
'98年(第32回) 16 1.22.4 34.1 36.8 5-3 10-7 10-5
'99年(第33回) 16 1.23.0 34.2 36.9 6-5 3-3 9-7
'00年(第34回) 16 1.23.0 35.0 36.1 3-2 3-2 13-13
'01年(第35回) 15 1.21.7 33.6 36.8 13-13 6-4 1-1
'02年(第36回) 16 1.21.6 34.0 35.9 1-1 5-4 2-2
'03年(第37回) 稍重 16 1.22.7 34.6 36.5 3-3 2-2 5-3
'04年(第38回) 16 1.21.3 34.2 35.2 3-3 15-14 14-12

 フィリーズレビューはチューリップ賞よりも1ハロン短い関係上テンが速くなりやすい。チューリップ賞のテン3ハロンは概ね35〜36秒台で安定しているのに対し、フィリーズレビューでは34秒台が標準ペースとなる。追い込んで勝利した事例('01年1着ローズバド)もあるが、それでも好位からレースを進めた馬の健闘が光る。スピードで押し切れる先行馬が有利


【前走でマイル戦を使って勝った馬の成績一覧(過去9年)】
年度 馬名 前走レース名 フィリーズレビュー成績
'96年 ホクトペンダント うぐいす賞(東京ダ1,600M) 2着(3人気)
ソロシンガー きんせんか賞(東京芝1,600M) 3着(5人気)
オグリエンゼル 如月賞(笠松ダ1,600M) 7着(4人気)
シンデレラロード 未勝利(新潟芝1,600M) 10着(6人気)
'97年 キョウエイマーチ エルフィンS(京都芝1,600M) 1着(1人気)
ミリオンチャーム 東海クイーンC(名古屋ダ1,600M) 14着(6人気)
'99年 フサイチエアデール シンザン記念(京都芝1,600M) 1着(1人気)
'00年 サイコーキララ エルフィンS(京都芝1,600M) 1着(1人気)
'02年 タイフィール 新馬(阪神芝1,600M) 14着(15人気)
'04年 マルターズヒート エルフィンS(京都芝1,600M) 2着(1人気)

 マイル戦勝利経由馬は新馬・未勝利勝ち、地方からの参戦馬を除くと【3・2・1・0】(85.7%)とほぼ完璧な成績を残している。上位クラスのマイル戦を勝ち上がってきた馬にはまず逆らえない


 軸はラインクラフト。阪神ジュベナイルフィリーズは道中の位置取りやコーナーワークに雑な面が見られたにも関わらず接戦まで持ち込んでおり、一応の面目は守り通した。スマートに勝ち負けしている反面、反応が鈍いところがあり、休み明けは懸念要素となる。

 相手筆頭はカシマフラワー。阪神ジュベナイルフィリーズでは一時先頭に踊り出る勢いがありながら残り200Mできっちり一杯。続くフェアリーSでは十分過ぎる手応えを有しながら前が詰まる不利があり、脚を余しながらゴール。おそらく1,400Mはピッタリ。

 単穴はコスモマーベラス。阪神ジュベナイルフィリーズでこっそり追い込んだ後、萌黄賞を使い押し切り勝ち。昨年はムーヴオブサンデーが萌黄賞とここを連勝しており、短距離戦で得た経験をここで転用できそうだ。

 連下はフローラルパレス。追走で幾分モタつき気味だったが、直線で外に持ち出されてからは鋭い伸びを披露。逃げた馬に手応えが残っているところを差しており、特段展開に恵まれたわけでもなさそう。ここは前走逃げた馬がいないメンバー構成で、いきなりの重賞使いでも追走はしやすい。

 エアメサイアは上位クラスのマイル戦(エルフィンS)を勝ち上がっているだけに有力なのは間違いないが、走破時計が平凡なのは気になる。過去のエルフィンS勝ち直行馬の中では'97年1着キョウエイマーチ(稍重で1分36秒7)に次いで遅い。

◎ラインクラフト
○カシマフラワー
▲コスモマーベラス
△フローラルパレス


■馬券構築

 ラインクラフトから馬複流し。

[馬複] ラインクラフト−カシマフラワー 40%
[馬複] ラインクラフト−コスモマーベラス 30%
[馬複] ラインクラフト−フローラルパレス 30%


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