HOME > 重賞回顧 > 第53回トヨタ賞中京記念
第53回トヨタ賞中京記念(GIII) 2005年3月6日(Sun) 中京芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ (国際) |
|||||||||||
着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ▲ | 4 | 7 | メガスターダム | 牡6 | 55.0kg | 松永幹夫 | 1.59.5 | − | 520kg(-4) | 2 |
2 | 8 | 14 | サンライズペガサス | 牡7 | 57.0kg | 秋山真一郎 | 1.59.6 | 3/4 | 492kg(-4) | 4 | |
3 | 3 | 4 | アサカディフィート | セ7 | 57.0kg | 中舘英二 | 1.59.9 | 2 | 518kg(+4) | 10 | |
4 | 3 | 5 | トレジャー | 牡7 | 54.0kg | 鹿戸雄一 | 2.00.1 | 1 | 518kg(+4) | 12 | |
5 | 1 | 1 | グレイトジャーニー | 牡4 | 55.0kg | 松岡正海 | 2.00.1 | クビ | 464kg(+2) | 3 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.0 - 10.7 - 11.1 - 12.6 - 12.1 - 12.3 - 12.4 - 12.3 - 11.9 - 12.1 上がり 4F 48.7 - 3F 36.3 1コーナー 15=3,9(2,1,12)10,7,11,8,14(5,13)(4,6) 2コーナー 15=3,9(2,1,12)(7,10)11,8,14-(5,13)(4,6) 3コーナー 15-(3,9,1)(7,2,8,12,10)(11,14)5,13(4,6) 4コーナー (*15,3,1)(7,9)(2,8,12,10)(5,11,14)(4,6,13) |
■レース回顧 直線イン突き強襲・雌伏の時を経て復活メガスターダム! |
■レース解説 横一線の先行争いからシンメイセレリティが先頭を窺うが、大外からオトコノユウジョウが一気にハナを奪う。パラダイスシチー、エイシンチャンプ、グレイトジャーニー辺りが前につける。最初のコーナーをカーブし、オトコノユウジョウが快調に飛ばす。セフティーエンペラ、メガスターダムは中団待機。その後ろにダンツジャッジ、メイショウドメニカ、サンライズペガサスが続く。3コーナーを過ぎたところでエイシンチャンプの動きが激しくなる。その外からセフティーエンペラが捲り気味に進出。後続各馬も一斉に詰め寄り始める。グレイトジャーニーがオトコノユウジョウに並びかけて直線に向く。早速最内に入ったメガスターダムが抜け出て先頭。グレイトジャーニーが追いかけて2番手に上がるが、その外からサンライズペガサスが一気に進出。一完歩毎に詰め寄るもメガスターダムがこれを抑え切る。 ■レース回顧 ハズレ。屈腱炎を克服した2頭のワンツー。メガスタはともかくサンペガも復活とは…。(^-^;) メガスターダムは4コーナーから直線に向くところで上手くブレーキを効かせ、内ラチ一杯のところを綺麗に回って一気にポジションを上げてそのまま勢い良く突き抜けてきた。この一連の動作には一分の隙もなく、鞍上の好騎乗が冴えた結果と言えそうだ。レースの上がりが36秒3、自身の上がりが35秒7(3位)で、上がりを要する流れもこの馬に味方したか。 サンライズペガサスは大外を回して追い出しを開始すると意外にもスルスル伸び、鞭を入れられてから俄然加速。一時は完全に安全圏に入っていたメガスターダムを1馬身弱まで詰め寄った。重馬場の前2走で見せ場が無かった馬が突如復調。速い時計勝負に適性があるようだが、屈腱炎は再発があるだけに怖い。これはメガスターダムにも当てはまる。 アサカディフィートは前のめりになるようなスタートで、今回も後方からの競馬。勝負の分かれ目となった4コーナーでは迷うことなく内を進み、距離ロスをなくした上で追い込んできた。外を回した馬が次々と手応えを失っていく中で順調に脚を伸ばし、3着でフィニッシュ。出遅れ癖がある上、コーナーワークも不器用な馬だが、乗り役の判断次第でまだまだやれることを証明した。 セフティーエンペラは3コーナーからの進出が遅れ、鞭を入れながら前に取り付いていったものの、直線に向いたところで大きく外に膨らんでしまったのが響いた。内をピッタリ回ったメガスターダムと比べると手際の悪さは歴然。結局この時に出来たロスを埋めきれないままレースが終わってしまった。もっと積極的に行っても良かった。 グレイトジャーニーはスタートで出負けして先頭を窺う機を逸した時点で埋没。4コーナーからの早め進出で一時は単独2番手まで押し上げたが、例の如くゴールまでは持たなかった。逃げたり追い込んだりとなかなか忙しい馬だ。 エイシンチャンプは3コーナーを迎えるまでに追い通しという最悪の手応え。連闘で余力が無かったとしか思えず、中山記念を使ったのは失敗。かつてGIを制し、皐月賞トライアルにも勝った馬がローカル周りで勝ち負けすら出来ないという現実は実にシビアだ。 シンメイセレリティはグレイトジャーニーが進出を始めた辺りで手応えが怪しくなり、鞍上の手が懸命に動いているのも関わらずズルズル後退。ダイヤモンドSで1000万クラスの馬(ウイングランツ)が通用したのをみてここでもやれると思ったが、中距離戦では紛れる余地が無かった。 |