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第40回デイリー杯クイーンC(GIII)
2005年2月19日(Sat) 東京芝1,600M 3歳オープン 別定 (牝)(混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   2 4 ライラプス 牝3 54.0kg 武豊 1.38.1 440kg(0) 1
2   3 6 ジョウノビクトリア 牝3 54.0kg 横山典弘 1.38.3 1 1/2 474kg(-2) 6
3 5 9 ラドランファーマ 牝3 54.0kg D.バルジュー 1.38.4 1 470kg(-4) 4
4   7 13 パーフェクトマッチ 牝3 54.0kg O.ペリエ 1.38.6 1 1/2 464kg(-2) 3
5   5 10 ビコーグレイス 牝3 54.0kg 勝浦正樹 1.38.7 クビ 434kg(-6) 14
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:雨、馬場:重)
ハロンタイム 12.8 - 11.5 - 11.8 - 12.1 - 12.7 - 12.3 - 12.2 - 12.7
上がり 4F 49.9 - 3F 37.2
3コーナー (15,*8,11)(4,9,13)(1,2,12,16)7(5,14)6,10,3
4コーナー (8,*11)15(9,13)(4,2,16)(1,12)(7,14)-(5,6,3)-10

■レース回顧 紆余曲折の重賞制覇・内から弾けたライラプス!
■レース解説

 ネヴァーピリオドが好スタートからハナを奪う。ライラプスが直後に続くところでピースオブラヴが制して前に行く。ラドランファーマ、ツルマルオトメ、パーフェクトマッチは外を進む。前は一団で、ショウナンパントルはその最後尾につける。少し離れてジョウノビクトリアが追走。プリンセスイブは最後方待機。4コーナー手前でツルマルオトメが大外を回って先頭に並びかけ、前3頭で直線に向く。内ラチ一杯を通ってネヴァーピリオド、ピースオブラヴが粘り込みを図るが徐々に後退。代わって外からラドランファーマが抜け出しかけるも、ライラプスが進路を確保して一気に進出。大外から迫るジョウノビクトリアを問題にせず押し切る。


■レース回顧

 ハズレ。印を打った馬が壊滅。トラックバイアスはしっかり考慮に入れましょう。(x_x)

 スタート地点が薄く霧がかるほどの雨。開催末期で馬場が荒れてきた上に馬場状態は重。これでは純粋なキレ馬(瞬発力に優れる馬)ではキツイ。今回印を打った馬は皆キレ馬。その中で一番重い印を打ったのがショウナンパントル。直前でライラプスが1番人気に変わったのは当然だと思った。

 ライラプスはスタート直後から行き脚がつき、ハナも奪える手応えがあったが、外から来る馬に進路を譲って自らは馬群の中に身を置いた。ただ必要以上に前が固まり、進出が遅れたのは想定外。前の2頭が頑張っていて動くに動けず気を揉んでいたところ、ピースオブラヴが僅かに外側へ退いて1頭分の隙間が出来た。そこからは電光石火。揉まれ弱いと考えていた馬が強い勝ち方をした。

 ジョウノビクトリアはこの不良に近い渋った馬場を大外後方から差し込んできた。他の馬が軒並み伸び悩む中で一頭だけ違った脚を使っており、先に抜け出してなお脚を伸ばしていたラドランファーマをも抜き去った。前走で牡馬相手に不良馬場を戦った経験が生きたというのが雑感。

 ラドランファーマは内外にフラつきながら一杯の競馬で先頭に立ちかけたところ、内からライラプスが弾け飛んできた。更に外からジョウノビクトリアも飛んできて3着。休み明けでこの馬場状態、早めの進出でここまで善戦出来たのは評価対象としたい。パンパンの良馬場なら、と思わせる内容だった。

 ショウナンパントルはいつも通りの後方待機に徹し、あくまで直線に賭ける構えだったが、外からジョウノビクトリアに交わされた辺りで仕掛けるタイミングを逸しズルズルと後退。結果は屈辱の12着大敗。同厩舎の大先輩メジロドーベルと違って、こちらは渋った馬場がダメのようだ。吉田豊騎手の「芝をかぶっていやがっていました」という聞きなれないコメントが悲愴感を漂わせる。

 ツルマルオトメは掛かってしまったらしく、スタートからチグハグなレース運び。中舘騎手の制止も聞かず4コーナーで先頭に並びかけていったところで圏外。プリンセスイブは最後方から競馬を進めた時点で既に圏外。直線でジョウノビクトリアについて行ったものの途中で引き離されていった。


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