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第40回デイリー杯クイーンC(GIII)
2005年2月19日(Sat) 東京芝1,600M 3歳オープン 別定 (牝)(混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 シャドウムーン 81 行き脚つきながら離された前走不満。ここ力及ばず。  
2 ケージーカチドキ 83 前走久々でも負け過ぎ。押し上げる脚なく厳しい。  
2 3 プリンセスイブ 81 中団から鋭い決め手使える。相手揃うも期待可。
4 ライラプス 91 揉まれ弱い面あり。追い比べも苦手でやや苦しい。  
3 5 スズカグレイス 83 ここ2走後方から行って脈なし。上積み感じず劣勢。  
6 ジョウノビクトリア 92 前走は前がタレたところを差しただけ。地力疑問。  
4 7 コスモキャンディス 77 最低人気で押し切るも時計遅過ぎ。まず通用しない。  
8 ピースオブラヴ 82 前走追込むも前と差がある。展開向いても苦しい。  
5 9 ラドランファーマ 87 末脚強力。久々で時計こなせれば通用して良い。
10 ビコーグレイス 81 2戦目に強い勝ち方をした舞台。巻き返しに注意。  
6 11 ツルマルオトメ 86 重賞経験豊富。溜めるとそれなりの脚が使える。
12 アドマイヤヒラリー 89 ダートで決め脚発揮。再度の芝替わりはマイナス。  
7 13 パーフェクトマッチ 89 これといった特徴なし。目立った脚使えず苦戦か。  
14 ショウナンパントル 95 暮れのGIで競り合い制す。輸送リスクなく確勝期す。
8 15 ネヴァーピリオド 84 競り合い制した前走好感も距離伸びて凌ぎにくい。  
16 スズカパサー 82 勝ち抜け悪くないがここはこなすべき問題山積み。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 斤量加算は強者の証・力で捻じ伏せるショウナンパントル
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【出走馬の前走クラス別頭数、および3着以内馬の前走クラス一覧(過去10年)】
年度 地方 新/未勝 500万 OP特別 重賞 1着 2着 3着
'95年 0 0 2 1 6 重賞 重賞 重賞
'96年 0 2 3 1 3 重賞 OP特別 重賞
'97年 0 2 5 2 4 OP特別 重賞 500万
'98年 1 3 4 6 1 OP特別 OP特別 500万
'99年 0 2 2 7 5 重賞 OP特別 500万
'00年 0 4 4 6 2 新馬 OP特別 500万
'01年 0 3 5 6 2 OP特別 OP特別 新馬
'02年 1 4 3 5 3 OP特別 新馬 新馬
'03年 1 5 4 3 3 500万 OP特別 重賞
'04年 0 4 7 4 1 OP特別 OP特別 重賞
'05年 0 3 6 3 4

 連対馬の前走クラスはOP特別12連対(42頭)、重賞5連対(30頭)、新馬2連対(28頭)、500万1連対(38頭)。近年は下級クラスからの叩き上げが一部通用しているが、やはりオープンクラスでの出走経験がモノを言う。


【斤量加算馬の本賞金加算レースと成績一覧(過去10年)】
年度 馬名 加算 本賞金加算レース(新馬・未勝利を除く) 成績
'95年 エイシンバーリン +1kg 京成杯3歳S2着、フェアリーS2着他 1着(3人気)
プライムステージ +2kg 札幌3歳S、フェアリーS 2着(2人気)
スターライトマリー +1kg 阪神牝馬3歳S2着 6着(1人気)
'96年 ゴールデンカラーズ +1kg ひいらぎ賞(500万)、フローラS(OP) 2着(2人気)
シーズグレイス +1kg 芙蓉S(OP)、萩S(OP)、フェアリーS2着 4着(3人気)
'97年 ヒシナイル +1kg フェアリーS 5着(2人気)
'98年 エイダイクイン +1kg 赤松賞(500万)、中京3歳S 1着(2人気)
スギノキューティー +1kg バイオレットS(OP)、クロッカスS(OP) 4着(1人気)
'99年 ウメノファイバー +1kg 京王杯3歳S 1着(2人気)
レッドチリペッパー +1kg 芝梅賞(500万)、クロッカスS(OP) 2着(1人気)
エイシンレマーズ +1kg もみじS(OP)、阪神3歳牝馬S2着 11着(3人気)
'00年 ゲイリーファンキー +1kg 新潟3歳S、阪神3歳牝馬S2着 11着(1人気)
'01年 テンザンデザート +1kg ラベンダー賞(OP)、菜の花賞(OP)他 9着(5人気)
'02年 (該当馬無し)
'03年 ホワイトカーニバル +1kg フェアリーS 3着(2人気)
'04年 クリスタルヴィオレ +1kg 呉竹賞(500万)、菜の花賞(OP) 2着(3人気)
'05年 ショウナンパントル +2kg 阪神JF、新潟2歳S2着

 シンザン記念1着ペールギュント(+1kg)、共同通信杯1着ストーミーカフェ(+2kg)、きさらぎ賞2着マキハタサーメット(+1kg)と、今年の3歳別定重賞は負担斤量を加算された実績馬が良績を収めている。クイーンCではショウナンパントルが他馬より2kg重い斤量を背負って出走してくる。

 クイーンCでは斤量加算馬が【3・4・1・7】(46.7%)と活躍傾向にある。但し過去10年で1勝馬が6勝を挙げており、本賞金を加算していることが望ましいとも言い切れない。軸としては最適だが、馬単頭として流すことには少なからず抵抗がある。


 軸はショウナンパントル。前走は重賞勝ち馬同士の競り合いを制しての勝利。ローカルを除くと関東圏でのレースは初めてで、輸送のリスクがないのは有利。華奢な馬体に2kgの足枷がどのように作用するかが焦点となる一方、出走馬16頭中11頭が1勝馬という低調なメンバーに助けられそうだ。

 相手筆頭はラドランファーマ。ここまで3戦していずれも上がり最速の決め手が持ち味。前走を見る限りでは加速の付き方こそ遅いが、一たびスピードが乗ると楽に突き抜けている。走破時計が物足りないのが懸念材料。

 単穴はツルマルオトメ。かえで賞は後方から上がり2位の脚を繰り出して3着、フェアリーSはハイペースを中団で折り合って5着。脚を溜めるとそれに見合うだけの反応を見せている。距離が伸びることで脚を溜め、長い直線で弾けるシーンを想定しておきたい。

 連下はプリンセスイブ。新馬戦で負かされた相手は先週のクロッカス賞を勝ったパリブレスト。仕切り直しの前走はラスト3ハロンを12.2-11.9-11.8でまとめ、それでいて脚を余したような勝ち方。時計は楽に詰めてきそうだ。有力各馬に先駆けて動けそうなのもプラス。

◎ショウナンパントル
○ラドランファーマ
▲ツルマルオトメ
△プリンセスイブ


■馬券構築

 ショウナンパントルから馬複流し。

[馬複] ショウナンパントル−ラドランファーマ 40%
[馬複] ショウナンパントル−ツルマルオトメ 30%
[馬複] ショウナンパントル−プリンセスイブ 30%


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