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第10回シルクロードS(GIII)
2005年2月6日(Sun) 京都芝1,200M 4歳以上オープン ハンデ (混)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 8 プレシャスカフェ 牡6 58.0kg 蛯名正義 1.08.1 498kg(+2) 1
2 6 12 ギャラントアロー 牡5 58.0kg 幸英明 1.08.2 1/2 500kg(+2) 6
3   3 6 トップパシコ 牡5 53.0kg 高山太郎 1.08.2 クビ 512kg(0) 10
4 5 10 リミットレスビッド 牡6 56.0kg 武幸四郎 1.08.4 1 1/4 506kg(+4) 2
5 1 2 ドリームカムカム 牝7 54.0kg 大西直宏 1.08.4 クビ 470kg(-4) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 10.7 - 10.9 - 11.2 - 11.3 - 11.7
上がり 4F 45.1 - 3F 34.2
3コーナー 6,10(1,2,12)(3,8,14,16)(5,11,15)(7,9,13)4
4コーナー 6,10(2,12)(8,14,16)1(5,15)(7,3,11)(9,13)4

■レース回顧 スプリント戦無敗継続・桶狭間の決戦へ弾むプレシャスカフェ!
■レース解説

 ギャラントアローが先手を窺うも、内からトップパシコが押してハナを奪う。ナイキアヘッド、リミットレスビッドも前に行く。プレシャスカフェは直後の集団の中を追走。各馬さほど離れず一団で推移。先頭を行くトップパシコをリミットレスビッドがマークする形で直線に向く。トップパシコが二の脚を使ってリミットレスビッドに対抗。リミットレスビッドの脚色が鈍り、代わってギャラントアローが接近。さらに外からプレシャスカフェも接近。プレシャスカフェがギャラントアロー、トップパシコを捉えて交わす。


■レース回顧

 馬複◎−△(20%)的中。終わってみればトップハンデ馬同士で決着。強いモンは強い。(´-`)

 このレースを予想するにあたり、軸をプレシャスカフェにするかリミットレスビッドにするかで迷った。いつもならば「初めてブリンカーをつけてきた」「ハンデ戦で斤量差がある」「京都は【2・1・1・0】の得意舞台」などの材料を手懸りにして後者を選んでいたはず。しかしCBC賞を勝ったのは紛れもなくプレシャスカフェ。競馬は正直に買えた者が勝つゲームだと思った。先月だけでもアドマイヤジャパン(京成杯)やペールギュント(シンザン記念)、ハットトリック(東京新聞杯)に逆らってつまらない外し方をした。

 プレシャスカフェは馬群に包まれる位置を追走しており、進出が遅れるのではないかと心配したが、すぐ外を併走していたゴールデンキャストを力で押し遣り、鞭数発で簡単に抜けてきた。ギャラントアローに追い付いた後は流していた。トップハンデを背負っているにも関わらず上がりは最速の33秒7。高松宮記念は余程の事がない限りこの馬で決まりだろう。

 ギャラントアローは内からトップパシコが飛ばしてきたのをみてあっさり控えた。リミッドレスビッドにも先に行かせ、外の3番手を追走。トップパシコをマークするリミッドレスビッドをさらにマークする形で4コーナーを回り、前を追いかけたリミッドレスビッドの失速に合わせて脚を伸ばしてきた。前で執拗に抵抗するトップパシコもゴール寸前で捉えた。控えること自体珍しく、それでいて連対まで果たしたとなると今後も一目置かざるを得なくなる。

 トップパシコは前走がテン32秒9、走破時計1分07秒7の好時計で、格下といえど勢いがあった。単騎で行くサクラバクシンオー産駒は時として実力以上のパフォーマンスを発揮する。昨秋のセントウルSで同じような状況下で5着したチリエージェよりも強い競馬が出来ていた。テンの速さは一級品。

 リミットレスビッドは必要以上に行き脚が付いてしまったのか、ギャラントアローを差し置いて単独2番手まで押し上げていった。特に無駄な脚を使ったというわけでもなかったにも関わらず、直線で追われてからは何の反応も無かった。それにしてもギャラントアローに差されたのは何とも皮肉。昨秋のアンドロメダSであった4kg差が今回2kg差に縮まっており、これが逆転を許す結果になったとも考えられる。

 淀短距離S組は予想通り軒並み凡退。昨年のシルクロードS覇者キーンランドスワンがシンガリ負けを喫するほどで、前走の「ぬるま湯」の代償はかなり大きかったようだ。コンコルディアは先行争いに加われなかった時点で既にドロップアウト。ナイキアヘッドは先頭集団に喰らいつきながらトップパシコらのスピードに付いて行けず4コーナーで後退。ゴールデンキャストも直線で追えば追うほどプレシャスカフェの背中が遠ざかっていった。


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