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第9回ガーネットS(GIII)
2005年1月9日(Sun) 中山ダート1,200M 4歳以上オープン ハンデ (混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 14 メイショウボーラー 牡4 56.0kg 福永祐一 1.10.2 494kg(+2) 3
2   5 10 エンゲルグレーセ 牡8 55.0kg 田中勝春 1.10.7 3 488kg(+2) 16
3 4 8 サミーミラクル 牡5 55.0kg 武豊 1.10.8 クビ 516kg(0) 1
4   6 11 ヒカリジルコニア 牡6 57.0kg 柴田善臣 1.10.9 1/2 540kg(+1) 4
5 3 6 プリンセスアスカ 牝6 50.0kg 田辺裕信 1.11.2 2 448kg(0) 10
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 11.8 - 10.3 - 11.0 - 12.2 - 12.2 - 12.7
上がり 4F 48.1 - 3F 37.1
3コーナー 1(5,14)16(2,15)(8,11)(4,12)(7,10)(3,13)(6,9)
4コーナー 1(5,14)16,2(15,8,11)4(12,10)(13,7)(6,9)3

■レース回顧 行き脚違った砂の上・完全復活メイショウボーラー!
■レース解説

 シャドウスケイプが出遅れ。ナムラビッグタイム、マルターズヒート、メイショウボーラーが先手を主張。好スタートを切ったアグネスウイングは控えて好位に取り付く。少し離れてアタゴタイショウが続く。サミーミラクルは中団から徐々に押し上げていく。ナムラビッグタイム、マルターズヒート、メイショウボーラーの順列のまま直線に向く。コーナリングで一気に先頭に並びかけたメイショウボーラーがそのままあっさり抜け出す。サミーミラクル、ヒカリジルコニア、更に外からエンゲルグレーセが追い上げるも前には届かない。メイショウボーラーがリードを保ちつつゴール。


■レース回顧

 ハズレ。2着は何が来たのかな。…エ、エンゲルグレーセ?(゜д゜)ハァ?

 年に一度ぐらいは全く予期しない結末もあるだろうが、これは何とも解せない。皐月賞でラガーレグルスがゲートから出なかった時や、菊花賞でノーリーズンがズッコケた時(両方とも軸で買っていました)などとはまた違う脱力感。しかし今回エンゲルグレーセを買った人は何を基準にしたのだろうか。以下に考えられるものを書き出してみる。
  1. メイショウボーラーからの総流し
  2. ヒカリジルコニア(ブイヤマトでも可)をマークしたつもりが1つズレていた
  3. エンゲルグレーセの追っかけ
  4. 誕生日や記念日が14年10月8日
  5. 生産者がマツケン農場だったので衝動買いした
 普通に考えれば1.が妥当な線。エンゲルグレーセへの流しは無駄になると考えた人は悲惨。2.はそんなに都合良く間違えない。というかそのように間違ってみたい。3.は昔儲けさせてもらった恩がある人なら買えたかもしれない。ちなみに3年前のエルムSは強い勝ち方だった。4.もよくある手だがこういう時に限って買っていないものである。5.は例のサンバが熱唱出来る人にとっては楽勝だったかも。

 メイショウボーラーはスタートから積極的に動いて好位に取り付き、道中は外に壁を作らないようにして追走。持ったまま一気に先頭に並びかけたと思うと、そのまま一方的に後続を突き放した。勝ち時計1分10秒2は良馬場施行時における歴代2位(タイ)。内容からしても強い勝ち方であったと思うと同時に、ダート短距離界の層の薄さも感じた。

 エンゲルグレーセはダッシュが利かず後方からの競馬を強いられた時点で普通なら終わっていた。しかし3コーナーに差し掛かるあたりから凄い手応えでぐんぐん進出。4コーナーで大外へ持ち出してからも一貫して伸び続けた。最終追い切りで活発な動きが見て取れたものの、近走成績からしてここで一変と読むのは余りにも難しい。

 アグネスウイングは好スタートを決めながら、すぐに手綱を緩めて先手を譲る作戦に出た。メイショウボーラーの直後につけて直線出し抜くはずが、逆に突き放されてしまった。追いかけることすら出来なかったのは不満。序盤で激烈ペースになったことが一番の敗因か。過去に58kgを背負って圧勝していることからトップハンデは問題無かったはず。

 サミーミラクルも前走以上に速いペースの中で後手に回り、3コーナーから動かざるを得ない苦しいレース運びを強要されていた。重賞の壁に跳ね返されたという表現がしっくりくる負け方。4コーナーで外に持ち出し、馬群を捌きつつ2番手争いの一角に加わったことについては評価しておきたい。

 アタゴタイショウは中団追走で手応えこそ残していたが、直線に向いたところで一気に離されてしまった。後は付いていくだけ。芝1,200Mで1分07秒3の持ち時計を有していたことからして時計勝負なら面白いかもと思ったがダメだった。ダートはこなす程度か。

 プリンセスアスカは最後方からよく追い込んだが今回も届かず。末脚だけでは実力差はなかなか跳ね返せない。サミーミラクルとの差を1馬身詰めただけでも上出来。レース後に繁殖入りを窺わせるコメントが出ているようでは世話も無い。


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