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第43回スポーツニッポン賞京都金杯(GIII)
2005年1月5日(Wed) 京都芝1,600M 4歳以上オープン ハンデ (混)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 1 2 ハットトリック 牡4 54.0kg 武豊 1.34.0 490kg(-6) 1
2   5 10 アルビレオ 牡5 53.0kg 松永幹夫 1.34.1 クビ 482kg(0) 7
3   7 14 アズマサンダース 牝4 53.0kg 四位洋文 1.34.1 クビ 476kg(+4) 6
4   6 12 キネティクス 牡6 55.0kg 池添謙一 1.34.1 ハナ 462kg(+10) 3
5   7 13 メイショウオスカル 牝4 52.0kg 藤田伸二 1.34.4 2 476kg(0) 10
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.7 - 10.8 - 11.5 - 11.7 - 11.7 - 11.6 - 11.8 - 12.2
上がり 4F 47.3 - 3F 35.6
3コーナー 16-11-9(7,14)6(1,5,8,12)(13,10)2,15,3,4
4コーナー 16,11-9,14,7,12(6,10)(1,5,8)(13,2)15-4,3

■レース回顧 年の初めに価値ある3連勝・魅せる末脚ハットトリック!
■レース解説

 ナムラスピリットが好スタートを決め、そのまま先手を奪う。タカラシャーディー、イケハヤブサ、ダイワエルシエーロが並んで2番手集団を形成。アズマサンダースも後から押し上げていく。隊列は縦長。ハットトリックは中団馬群の最後尾を進む。ナムラスピリットが後続とのリードを保ちながら3コーナーの丘を下る。単独2番手イケハヤブサ以降は4コーナーを迎えたところで一気に凝縮。直線に向き、タカラシャーディーが内を通って先頭に踊り出る。そこへすかさずアズマサンダースが進出。一杯になったタカラシャーディーを交わして先頭に立つも、大外からアルビレオ、キネティクス、ハットトリックが並んで接近。ゴール直前でハットトリックがこれらをまとめて抜き去る。


■レース回顧

 ハズレ。格下が上位独占。相変わらず機転が利かんなぁ。(-_-)

 ハットトリックは揉まれないことを第一に考えた位置取りから無難に外へ持ち出してよく伸びた。着差こそつけられなかったが、3頭併走から一気になで斬った内容は秀逸。ただ勝ち時計が冴えなかったことに加え、相手にも恵まれた感があるのも事実。素質ある馬だと思うが、今後過大評価なら割り引いて考えたい。

 アルビレオは「初めての軽ハンデ」が上手く作用した好例。今回課された53kgはデビュー以来の最軽量にあたる。上がり最速勝った直後というのも見逃せないポイント。ハンデ戦はこれらの条件に当てはまる昇級初戦の馬がよく走る。レースはクビ差で勝ちを逃がしたものの、ハットトリックより少し前の位置取りから先に追い出した分だけ交わされたもので、酌量の余地がある。

 アズマサンダースは比較的前でレースが進められたこと、早い段階で前を捉えられたことが好走に繋がった。後ろからの差し込みにも僅かに踏み止まっており、ここ数走では抜けたパフォーマンスを披露。今回のような縦長の展開なら、先々も見どころがありそうだ。

 キネティクスは内容こそ悪くなかったが、ハットトリックの決め手とアルビレオのハンデ妙味に隠れる形でゴール前で僅かに遅れた。位置取りはアルビレオよりも前で、後方2頭の目標にされた感もある。差し比べならより後ろにつけた馬が有利。

 ダイワエルシエーロはナムラスピリットに好スタートを決められて主導権を奪えず、付いて行くだけになっていた。横に並ばれた状態でどうなるかは過去の敗戦例を振り返るまでもない。展開にかなり注文の付くタイプで、狙い時は慎重に見極めたい。

 タカラシャーディーは直線に向いた直後に最内から一気に抜け出しを図ったものの、捕まるのも早かった。やや勝負を急ぎ過ぎた感がある。ただ勢い自体は悪くなく、行き切ってしまえばアッサリということもあり得る。

 オースミコスモは直線で前との差が開きすぎて埋めようがなかったというのが正直なところだが、それにしては何故かあまり追っていなかった。走る気満々の前走が酷い前詰まりで、やる気を無くしていなければいいのだが。


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