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第40回CBC賞(GII)
2004年12月19日(Sun) 中京芝1,200M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 12 プレシャスカフェ 牡5 57.0kg 蛯名正義 1.08.2 496kg(+6) 4
2   5 10 ゴールデンロドリゴ 牡7 57.0kg 赤木高太郎 1.08.2 クビ 506kg(-4) 13
3   7 14 リミッドレスビッド 牡5 57.0kg 秋山真一郎 1.08.3 クビ 502kg(0) 9
4 8 15 メイショウボーラー 牡3 56.0kg 中舘英二 1.08.3 クビ 492kg(+6) 1
5   8 16 アドマイヤマックス 牡5 57.0kg 武幸四郎 1.08.4 クビ 478kg(-2) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 10.6 - 11.1 - 11.6 - 11.2 - 11.5
上がり 4F 45.4 - 3F 34.3
3コーナー 5(10,13)(8,14)(9,12,16)(1,4,15)(6,11)(2,3,7)
4コーナー (*5,13)(10,14)(8,9,12,16)(1,15)4(2,6,11)(3,7)

■レース回顧 小休止を挟みつつ一気に大成・直線鋭伸プレシャスカフェ!
■レース解説

 ゴールデンロドリゴが好スタート。内からギャラントアローが楽な手応えでハナを奪う。ゴールデンロドリゴ、シーイズトウショウ、リミッドレスビッドらが固まって直後を追走。プレシャスカフェはこれを見る形で中団につける。アドマイヤマックスは馬群の大外を追走。メイショウボーラーがこの直後を進む。全馬が離れず一塊で推移。シルヴァーゼットとゴールデンロドリゴがギャラントアローに半馬身差まで詰め寄って4コーナーをカーブ、直線に向く。最内を回ったギャラントアローが二の脚を使って粘り込みをかけるところへゴールデンロドリゴが接近、脚が鈍ったところをすかさず捉えて先頭に踊り出る。外からリミッドレスビッドが迫るが、更にその外からプレシャスカフェが急追。ゴール前一気に伸びてまとめて交わす。


■レース回顧

 ハズレ。次点候補が上位独占か…。逃げ馬を軸にした時点でアウチだったが。(-_-)

 プレシャスカフェはギャラントアローの直後に出来た好位集団の後ろで虎視眈々。勝負どころでも大して動かず、仕掛け所を模索していた。鞭が入ったのは直線も後半に差し掛かった辺り。ギリギリのところで追い出したにも関わらず余裕で届いてしまった。短距離で一瞬の伸びか使えるのは先々強力な武器になるだろう。元々ポン駆けが得意で、ここで走ってきても何ら不思議ではなかった。

 ゴールデンロドリゴはロケットスタートが決まり、そのままギャラントアローの直後につけた。テン33秒9は短距離重賞としては遅く、後方に下げる理由は無かった。追い込み強襲を糧に戦ってきた同馬にとってはあまりにも楽なレース運び。チョイ差しで先頭に立ったところまでは筋書き通り。一昨年4着、昨年3着、今年は2着。来年も是非走ってもらいたい。中京ではいつでも本線で狙えるはず。

 リミッドレスビッドは外から好位に取り付くなど随所に積極性がみられた。初重賞でこれだけ動けば上出来だが、同じく重賞初挑戦のプレシャスカフェが勝ったところをみると力では見劣っていたのかもしれない。アンドロメダSは差し込みで勝っているが、ハンデ戦ということで斤量は軽かった。じわじわと伸びるタイプで、先行したほうが良績を残せそうだ。

 ギャラントアローは楽に先手を奪えたものの、後続各馬もしっかりついてきた。追い込み馬のゴールデンロドリゴが2〜3番手に居座る流れでは手応えが残っていても凌ぎようがない。逃げ馬は単騎が見込めても、それが無視される状況にある時に狙わないと損だ。今回はその点を履き違えた。クビ5つ分の0秒2差に踏ん張ったところは評価しておきたい。

 アドマイヤマックスは大外16番枠からそのまま外を走らされ、4コーナーでも外を回っていた。内ラチぴったりに逃げたギャラントアローより50Mぐらいは余分に走っていたはず。直線で押してもなかなか加速が乗らず、外からやってきたメイショウボーラーと併せてようやく伸びてきたのを見る限り、この距離は忙しいように思える。ちなみに昨年のスプリンターズSで3着した際、武豊騎手は同馬をスプリント向きと賞していた(当時の回顧参照)。ペースがきつくなれば差し込めるということだろうか。

 メイショウボーラーはスタート後控える仕草を見せたことで、そのまま後方に取り残されてしまった。道中地味に押し上げ、4コーナーを中途半端に捲って追い込んできたが勢いは無かった。レース振りからすれば完全に消化不良。今となっては薄れつつあるが、前につけて二度伸びるという特性を生かしきれなかったのは残念。

 タマモホットプレイは文字通りついて回るだけ。4コーナーでは大外に振っており全く話にならなかった。ペースが落ち着いたことが一応の敗因になるだろうか。穴で期待したキョウワハピネスは終始後方の内という最悪の位置取りから全く動けず終い。最下位入線でも勝ち馬から1秒以内に収まったのがせめてもの救い。調教が良くても実戦で流れに乗れなければダメということを痛感。


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