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第47回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S(GII) 2004年12月19日(Sun) 阪神芝1,600M 3歳以上オープン 別定 (牝)(混)(特指) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 1 | 2 | ヘヴンリーロマンス | 牝4 | 55.0kg | 松永幹夫 | 1.34.0 | − | 502kg(0) | 3 | |
2 | ◎ | 3 | 5 | メイショウバトラー | 牝4 | 55.0kg | 武豊 | 1.34.2 | 1 | 502kg(-2) | 4 |
3 | ○ | 8 | 16 | ダイワエルシエーロ | 牝3 | 55.0kg | 福永祐一 | 1.34.2 | クビ | 438kg(-6) | 2 |
4 | 5 | 10 | メイショウオスカル | 牝3 | 54.0kg | 藤田伸二 | 1.34.4 | 1 | 476kg(-2) | 12 | |
5 | 7 | 13 | アズマサンダース | 牝3 | 54.0kg | 藤岡佑介 | 1.34.4 | ハナ | 472kg(-4) | 7 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 12.9 - 11.3 - 11.3 - 11.8 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 11.7 上がり 4F 46.7 - 3F 34.9 2コーナー 1,3(5,9,13,16)(4,7,14)(2,6,10)(11,15)8-12 3コーナー 1,13(3,16)(2,5,9)(4,6,7,14)11,10,15,8,12 4コーナー 1,13(3,16)5(2,6)(7,9,14)(4,10,15,11)8,12 |
■レース回顧 叩き上げの底力・内から突き抜けたヘヴンリーロマンス! |
■レース解説 ヤマカツリリーが行きかけるも、最内からオースミハルカが押してハナを奪う。メイショウバトラーは3番手に控える。その外からアズマサンダースとダイワエルシエーロが交わしていく。中団以降は固まり、ヘヴンリーロマンスが後方の内を進む。フォルクローレ、シャイニンルビーが馬群最後尾を追走。オースミハルカにアズマサンダースとダイワエルシエーロが並びかけていく。後続各馬も押し上げつつ直線に向く。オースミハルカが一旦抜け出すも、坂を駆け上がったところで後続が一斉に押し寄せる。外からダイワエルシエーロ、メイショウバトラーが詰め寄る直前、内からヘヴンリーロマンスが先頭へ踊り出る。他馬を突き放した後、ゴール前で詰め寄られるも悠々凌ぎ切る。 ■レース回顧 ハズレ。おいおい、また2着−3着かよ…。だんだん笑えなくなってきたぞ。(^o^;) ヘヴンリーロマンスはオースミハルカを捉えるまで我慢し、並びかけたところで突き放すという理想的なレース運びが出来た。内から抜けてくる様はまるで先週のナリタセンチュリーを見ているようだった。レースの流れは異なるが、実力馬がやってくる前に先に抜け出してしまうというのは同じで、ある意味絶妙の策。後追いでは2着がオチ。ちなみに2走前にブリンカーをつけてから集中するようになったというのはレース後に気付いた。これに着目出来ていた方にとっては簡単なレースだったのではないだろうか。馬柱には表記されないチークピーシズを含め、馬具の装脱着には絶えず注意を払っておきたい。 メイショウバトラーは意外にも差し込みを狙ってきた。これまで逃げて結果を残してきた同馬を何の躊躇もなく控えさせたのは武豊騎手ならではの判断だろう。夏から使い続けて連闘のここでも結果を残すということ自体十分驚きに値するが、直線でダイワエルシエーロを差したのはビックリ。勝ち切れないにしても、無視できない存在になってきた。差し込みが定着すると化けるかもしれない。 ダイワエルシエーロは枠順が祟って終始外々の立ち回りを強要されたが、前走同様馬の行く気に任せて走ることが出来ていた。序盤は多少行きたがっていたものの、前走より速くなったペースで追走はスムーズ。手応え良く直線を迎えたまではほぼ満点。直線で横並びになると競り負けてしまうところが今後の課題。オークスを変わった戦法で制して以降、どうも決め手を欠いている。 フォルクローレは最後方から追い込むも不発。1,000M通過59秒1はこの馬にとっては遅過ぎた感もあるが、実績を考慮すると無難な結果。マイルCSで強い相手に揉まれたのは良いにしても、展望でも触れた通り収穫はゼロだった。今回は上がり2位の脚を使って勝ち馬から0秒6差。位置取りが最悪だったことからすればよく追い上げている。 シャイニンルビーはフォルクローレより若干前の位置から追い出したが全く伸びず惨敗。前が止まって激戦になったところを突き刺したオーロCの手際の良さと比較すると今回は何とも呆気無かった。愛知杯を見る限り早めに動いてもダメで、今回のようにペースが落ち着いてしまってもダメ。展開に左右される馬で、今後も全幅の信頼は寄せ辛い。 オースミハルカは府中牝馬Sが極度の前残り馬場、エリザベス女王杯がスローの前残り。いずれも控える競馬で結果を出したことが拠り所だったが、今回は勢い余って逃げてしまったのが運の尽き。上手い具合にマイペースに落とせたものの、直線で後続に寄られてからは何も出来なかった。逃げ馬は注目されてしまうと何一ついいことが無い。 オースミコスモは見事なまでに前が詰まって惨敗。直前の手応えからして、これがなければかなりいい線まで詰め寄っていたはず。ちなみに昨年も肝心なところで前が詰まっており、2年連続での不運となった。1週前に本追い切りをかけ直前を15-15で流すという調教を止めてからスランプに陥っているような気がして今回は無印にしたが、今回はよく走っていた。調子は上向きで次走以降は要注意。 |