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第21回フェアリーS(GIII)
2004年12月19日(Sun) 中山芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 3 フェリシア 牝2 54.0kg 横山典弘 1.08.5 444kg(+4) 3
2 4 8 ペニーホイッスル 牝2 54.0kg 柴田善臣 1.08.6 3/4 464kg(0) 1
3 1 2 カシマフラワー 牝2 54.0kg 吉田豊 1.08.8 1 442kg(+4) 2
4   2 4 グランドエナジー 牝2 54.0kg 北村宏司 1.08.8 アタマ 476kg(+6) 7
5   6 11 ツルマルオトメ 牝2 54.0kg 岡部幸雄 1.09.0 1 468kg(0) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.9 - 11.3 - 11.3 - 11.8 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 11.7
上がり 4F 46.7 - 3F 34.9
3コーナー (*1,5)9-(2,15)8(4,11)7(3,6,10,14)13,12,16
4コーナー (*1,5)9,2(4,15,8)(3,11)(6,10)(16,14)(12,13)7

■レース回顧 止まらない新潟2歳S組フィーバー・父が復活した地で外差し強襲フェリシア!
■レース解説

 キャントンガール好スタートも、テイエムチュラサンがダッシュを利かせてハナを奪う。内からエアラニア、アミリスも押してこれに続く。キャントンガールは外の4番手。カシマフラワーとペニーホイッスルは直後の好位につける。フェリシアは中団馬群の内を進む。3コーナーをカーブし、エアラニアとアミリスが並んで先頭。一旦下げたテイエムチュラサンも再度追撃に移る。直線に入り、前3頭が並んで競り合うところへ外からペニーホイッスルが接近。さらにその外からフェリシアが急追。ペニーホイッスルが先頭に踊り出た瞬間、フェリシアが勢いで交わし去る。


■レース回顧

 タテ目ハズレも馬複(20%)的中。う〜む、悪い予感が的中してしまった。(-_-)

 フェリシアは内でじっくり脚を溜め、直線を向いて俄然ペースが上がるところで冷静に外へ持ち出してから追い込みをかけるという横山典騎手の丁寧な騎乗が目を引いた。末脚を伸ばす作戦が見事に嵌った形。過去に後方から差し込んで勝利した馬は'95年マックスロゼ(通過順8-8)ぐらいしか見当たらず、スピード任せにガーッと行き切っただけの歴代勝ち馬よりは将来性がある。ちなみにマックスロゼは柴田善臣騎手騎乗で、翌年のクラシック戦線でもそれなりに健闘(オークス5着)していた。

 ペニーホイッスルは展望で不安視した2つの盲点のうち、競り合い時の対処でフェリシアとの差が出た。鞭が入ってから確実に前との差を縮めていることからして、地力はこのメンバーでも上位にあったのは間違いない。一連の「新潟2歳S組フィーバー」の流れに僅かキャリア1戦で立ち向かったことを考えれば想定以上には走っている。今のうちからこれだけ走れることのほうが驚き。

 カシマフラワーは直線に向いたところで前3頭の直後にいた。ところが満を持して追い出そうとしたところ、進路が塞がれて身動きが取れなくなってしまった。手応えは十分なのに追い出せないという最悪の状況をよそに、ペニーホイッスルとフェリシアは外から一気に進出。何とか進路を確保し、ゴール前で猛追したが、内で粘るグランドエナジーに並びかけるのが精一杯。勿体無い敗戦だった。

 キャントンガールはハナに立てなかったのではなく、敢えてハナに立たなかった。後藤騎手は内の各馬の出を窺いながらこの馬にとって初めてとなる待機策を出したのだが、これが結果的に馬の行く気を削いでしまったようだ。勝負どころでのあまりの行きっぷりの悪さに、手綱を激しく揺らして奮起を促したがどうにもならなかった。ただ燃え尽きる以前に燃えていないのだから来年以降も期待してみたくなる。現状はダートのほうが向いているということになるだろうか。


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