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第21回フェアリーS(GIII)
2004年12月19日(Sun) 中山芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 エアラニア 88 取り立てて速いわけでもなくこの相手では劣勢。  
2 カシマフラワー 97 見た目以上に詰める脚ある。距離短縮で勝機。
2 3 フェリシア 95 新潟2歳Sで善戦光る。初距離克服なるかが鍵。
4 グランドエナジー 88 唯一の勝利は前が止まっただけ。力不足の感。  
3 5 アミリス 85 逃げ切り勝ちも僅差。キャリア浅く揉まれて不安。  
6 マイネデセール 94 多頭数で相手揃った前走が案外。巻き返し疑問。  
4 7 オリオンザヴィアン 94 距離伸びた前走惨敗。芝も合うとは思えず論外。  
8 ペニーホイッスル 93 持ったまま楽勝も楽勝過ぎたのが逆に不安。
5 9 テイエムチュラサン 92 スピードあるが逃げられないと脆くここも苦しい。  
10 ライム 88 未勝利脱出も平凡。ついて行くだけで精一杯。  
6 11 ツルマルオトメ 94 2勝目挙げるも終いは一杯。上積みは感じない。  
12 ビコーグレイス 86 府中のマイルで差し切り勝ちもここは適性違う。  
7 13 マイネコンテッサ 90 差脚確かも速い流れを差すとなると一転厳しい。  
14 タイニーウイナー 91 位置取りも着順も中途半端。突き抜けるモノない。  
8 15 キャントンガール 100 一本調子の外国産馬。行き切れば勝ち負け。
16 リメンバードリーム 91 未勝利脱出後が冴えない。嵌っても掲示板まで。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 別名「早熟女王決定戦」・スピード勝負で栄冠勝ち取るキャントンガール
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【阪神ジュベナイルフィリーズを経由して連対した馬一覧】
年度(回) 馬名 阪神JF通過順 阪神JF成績 今回通過順 今回成績
'94年(第11回) エイシンバーリン 1-1-1 3着(0秒2) 3-2 2着(0秒1)
'95年(第12回) シーズグレイス 11-10-11 9着(1秒0) 4-4 2着(0秒4)
'98年(第15回) タヤスブルーム 6-5-3 9着(2秒6) 5-4 1着(+0秒2)
エイシンルーデンス 1-1-1 7着(2秒3) 2-2 2着(0秒2)
'99年(第16回) ベルグチケット 4-5-4 7着(0秒7) 3-4 1着(+0秒1)
ウォーターポラリス 2-2-2 14着(1秒9) 2-1 2着(0秒1)
'02年(第19回) ホワイトカーニバル 1-1-1 9着(0秒7) 5-5 1着(+0秒2)
ソルティビッド 6-5-5 17着(1秒7) 2-2 2着(0秒2)
'03年(第20回) マルターズヒート 18-18-18 10着(0秒5) 4-2 1着(0秒5)

 阪神ジュベナイルフィリーズを経由した馬は延べ21頭が出走して【4・5・2・10】(42.9%)と活躍傾向がみられる。そこでの着順は不問で、全く話にならなかったウォーターポラリスやソルティビッドらが何事も無かったかのように巻き返している。今年はカシマフラワー、テイエムチュラサン、キャントンガール、マイネデセールの4頭が阪神ジュベナイルフィリーズを経由している。

 今年の阪神ジュベナイルフィリーズ組の特徴はいずれもそこで先行していたという点。レースは見ての通り差し込み決着で、先行馬には辛い流れだった。その中で最先着を果たしているカシマフラワーが最有力だが、他の17頭を制してハナを奪ったキャントンガールのスピードも侮れない。一方ハナを奪われたテイエムチュラサン、後続のプレッシャーに潰されたマイネデセールは印象として悪い。


【阪神ジュベナイルフィリーズで逃げた馬のフェアリーS成績一覧】
年度(回) 馬名 阪神JF通過順 阪神JF成績 今回通過順 今回成績
'94年(第11回) エイシンバーリン 1-1-1 3着(0秒2) 3-2 2着(0秒1)
'98年(第15回) エイシンルーデンス 1-1-1 7着(2秒3) 2-2 2着(0秒2)
'01年(第18回) アローキャリー 1-1-1 2着(0秒1) 2-2 4着(0秒6)
'02年(第19回) ホワイトカーニバル 1-1-1 9着(0秒7) 5-5 1着(+0秒2)

 阪神ジュベナイルフィリーズでハナを奪っていた馬が好成績を挙げている。同世代の一線級が集うレースでハナを奪えたというのは結果はどうあれスピードが秀でている証拠。距離が2ハロン縮まることで粘り込みが利くいう構図が浮かび上がる。またフェアリーS自体が線香花火のような一戦で、歴代勝ち馬を見る限り将来性は二の次。むしろここを勝ってそのまま燃え尽きそうな馬が狙い目か。


 軸はキャントンガール。阪神ジュベナイルフィリーズは大外枠から無理矢理ハナを奪っており、スピードがあるのは確か。直線半ばまで内で粘っていたところからすると、距離短縮となるここは一杯になったところがゴールという理想的なレース運びが期待できそうだ。

 相手筆頭はペニーホイッスル。新馬戦を好時計で楽勝。ただこれには2つの盲点がある。1つは単に相手が弱かっただけではないかということ。もう1つは競り合いになった時に盛り返せるのかということ。阪神ジュベナイルフィリーズでラインクラフトが惜敗したことからしても後者が不安視される。

 単穴はフェリシア。新潟2歳Sは早めに動いて末をなくした形だが、先着された3頭が後に重賞を勝っていることが最大の強み。ここ2走は横山典騎手が騎乗して2着2回とソツなく乗りこなしている。サフラン賞でテン3ハロン34秒2、1,000M通過58秒9の流れを克服出来ていることからして初距離の不安は少ない。

 連下はカシマフラワー。阪神ジュベナイルフィリーズ組では最先着。但しこれといった見せ場は作れず、印象としては中途半端。好位から詰め寄ることは出来ても勝つまでは苦しいかもしれない。函館2歳Sで直線前が詰まる不利がありながらアンブロワーズに0秒3差の函館2歳Sの内容を評価しておきたい。

◎キャントンガール
○ペニーホイッスル
▲フェリシア
△カシマフラワー


■馬券構築

 キャントンガールから馬複流し。レース中に燃え尽きることも考慮してタテ目を抑える。

[馬複] キャントンガール−ペニーホイッスル 30%
[馬複] キャントンガール−フェリシア 30%
[馬複] キャントンガール−カシマフラワー 20%
[馬複] ペニーホイッスル−フェリシア 20%


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