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第57回鳴尾記念(GIII) 2004年12月12日(Sun) 阪神芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 7 | 12 | サクラセンチュリー | 牡4 | 54.0kg | 佐藤哲三 | 2.00.7 | − | 500kg(-2) | 3 | |
2 | ◎ | 5 | 9 | スズカマンボ | 牡3 | 56.0kg | 安藤勝己 | 2.00.9 | 1 1/4 | 486kg(0) | 1 |
3 | 1 | 1 | エイシンチャンプ | 牡4 | 57.0kg | 古川吉洋 | 2.01.2 | 1 3/4 | 504kg(+4) | 10 | |
4 | ▲ | 2 | 3 | マイソールサウンド | 牡5 | 58.0kg | 本田優 | 2.01.2 | アタマ | 468kg(0) | 5 |
5 | 2 | 2 | アサカディフィート | セ6 | 57.0kg | 岡部幸雄 | 2.01.3 | 1/2 | 518kg(0) | 8 |
■各種レース指標 (天候:雨、馬場:良) |
ハロンタイム 12.8 - 11.2 - 12.8 - 12.8 - 12.5 - 11.9 - 11.9 - 11.5 - 11.5 - 11.8 上がり 4F 46.7 - 3F 34.8 1コーナー 7(1,3)(6,8)15(9,11)(5,13)10,14,12-4-2 2コーナー 7-1,3(6,8,15)(9,11)(5,13)(10,14)12,4-2 3コーナー 7,1(6,3,8)15(9,11,13)5(12,10,14)4,2 4コーナー (*7,1)3(6,15)(9,8)(11,13)(12,5,14)10(2,4) |
■レース回顧 格上挑戦でみせた抜群の末脚・内差し鮮やかサクラセンチュリー! |
■レース解説 アサカディフィートが出遅れ。外からセフティーエンペラが押し上げるも内枠各馬が横一線で並ぶ。コーナーワークでシャーディーナイスが先頭に立つ。差が無くエイシンチャンプが2番手、マイソールサウンドが3番手で続く。セフティーエンペラは4番手集団の外に控える。スズカマンボがダンツジャッジと並んでこの直後につける。サクラセンチュリーは後方の内で待機。3コーナーを過ぎたところで手が動いたシャーディーナイスをエイシンチャンプが捉えて先頭に並びかける。直後からマイソールサウンドも接近。セフティーエンペラが仕掛けて前に取り付きながら直線に向く。エイシンチャンプが僅かに前に出たところで最内からサクラセンチュリーが抜け出して先頭に替わる。外からマイソールサウンド、スズカマンボが迫るもサクラセンチュリーの伸び脚が良い。スズカマンボの猛追を尻目にゴール。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。サクラセンチュリーを見くびり過ぎた…。ゴメンなさい。m(_ _)m 経験則上、スローと一口に言ってもその結末は大きく二つに分類される。一つは「行った行った」、もう一つは「直線ヨーイドン」。前者は明確な逃げ馬がいるが存在が忘れられているか意図的に無視されている時、後者は逃げ馬自体が見当たらない時に起こりやすい。今回は後者のパターンで、前走で上がり33秒0の脚を使っていたサクラセンチュリーと今回同様のスローになった朝日チャレンジCを制したスズカマンボの2頭で決着した。 サクラセンチュリーは3〜4コーナーの中間でまだ後ろから数えたほうが早い位置にいた。しかし終始内沿いに拘り続けたことで自然とポジションを上げ、直線に向いたところで馬群の中腹辺りまで進出。更に内に一頭分のスペースが出現したことですかさず追い出すことにも成功。極めてソツの無い乗り方で、持ち味の決め手を十二分に引き出した。ただ展開に恵まれたのも事実で、次走以降が正念場だろう。 スズカマンボは朝日チャレンジC時よりやや後方のポジションでレースを進めた。その時よりもペースの上がり始めが早く、追いかけるのに多少脚を使ったが、加速がついてからは他馬を圧倒。前で同じような脚を使ったサクラセンチュリーには追いつけなかったものの、スローの追い比べでは実績上位にいることは十分にアピールした。 エイシンチャンプとマイソールサウンドの2頭はスローの流れに乗って前残りを狙ったが、道中でリードを築けなかったことでサクラセンチュリーとスズカマンボの差し込みに遭っていた。脚色は悪くなかっただけに今回は強攻策でも良かったかもしれない。 セフティーエンペラは4コーナーで外から並びかけていく騎乗がみられたが、直線に向いてからの追い比べには全く加わることが出来ずに完敗。連勝中の上がり最速が34秒9ではさすがに厳しかったか。今回は単に流れが向かなかっただけで、引っ張る馬がいればまた立ち直ると思われる。福島記念が好内容だっただけに次走以降改めて期待したい。 ヴィータローザはスズカマンボ以上に追走で脚を使ってしまい、直線に向いたところでほぼ一杯。位置取りも後ろ過ぎで、結果として付いて行かされただけになっていた。3歳時に重賞を2つ勝っているとはいえ、展開一つでこうも勝負にならないと信頼性で一枚落ちるのは否めない。中長距離でチョイ差しが出来そうな時に抑え程度の評価で良い。 |