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第56回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
2004年12月5日(Sun) 阪神芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 5 ショウナンパントル 牝2 54.0kg 吉田豊 1.35.2 446kg(+6) 8
2   3 6 アンブロワーズ 牝2 54.0kg D.ホワイト 1.35.2 アタマ 484kg(+22) 3
3 2 3 ラインクラフト 牝2 54.0kg 福永祐一 1.35.2 ハナ 452kg(0) 1
4   4 7 ハギノコマチ 牝2 54.0kg 藤田伸二 1.35.4 1 1/4 432kg(0) 12
5   7 14 デアリングハート 牝2 54.0kg 武幸四郎 1.35.5 1/2 418kg(-8) 11
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.1 - 11.7 - 12.4 - 11.8 - 11.7 - 11.6 - 12.5
上がり 4F 47.6 - 3F 35.8
2コーナー (8,*18)(1,4,6)(2,3,14)10,15(7,9,13)(5,11,16,17)12
3コーナー 18,8(2,1,4)-6(3,14)(7,10)15(5,9)17,13(12,16)-11
4コーナー (*18,8)(2,1)(6,4)3(7,14)10,5(9,15,17)(12,13,16)-11

■レース回顧 決め脚冴えた東の刺客・ショウナンパントルが競り合い制す!
■レース解説

 テイエムチュラサンが先手を奪うも、大外からキャントンガールが交わしてハナに立つ。直後にカシマフラワーら3頭がつける。アンブロワーズも差が無く追走、ラインクラフトがこの直後につける。ジェダイト、ショウナンパントルは馬群中央に待機。ライラプスが後方からじわじわと上がっていく。リヴァプールは後方。前の集団が固まり、後方各馬が外を回す形で直線に向く。すかさずアンブロワーズが抜け出して単独先頭に踊り出る。直後から馬群を割ってショウナンパントル、外を突いてラインクラフトが迫る。3頭が並んでゴール。


■レース回顧

 ハズレ。また1着−3着?もう笑うしかないなぁ。(^o^)わっはっは

 ショウナンパントルは後方各馬が軒並み外を回る中、馬場の二〜三分どころを綺麗に回って内差しの構え。内アンブロワーズ、外ラインクラフトの真ん中からアタマ一つ抜けたところがゴール。上がり最速だったとはいえ、目に見えて凄い脚を使ったという印象はなかった。これまでの3戦が全てマイルで、しかも後方から差す競馬をしていたというのが競り合いを制したポイントだろう。来年は今回と同じコースのチューリップ賞から始動予定とのこと。関東馬なので輸送のリスクが付きまとうがまた期待したい。

 アンブロワーズはいつも通りの位置取りから直線早々と先頭に立った。4コーナーで持っていかれるような手応えを有しており、特段仕掛けを急いだということでも無さそうだ。このレースは休養明けの馬が活躍している傾向がみられたが、函館以来というのはちょっと長すぎるんじゃないのと邪推して切ってしまった。まさに能力が成せる業。

 ラインクラフトは流れに身を任せたことで自然と後方に置かれていた。直前にいたアンブロワーズに突っかかて躓きかけるなど、いつになくスムーズさを欠いていた。前が固まっていたとはいえ、最内を突いたショウナンパントル、早めに仕掛けたアンブロワーズに比べるとコーナーワークでも粗が目立った。思うような位置取りが取れないと加速の鈍さが手伝って取りこぼすというのは展望でも想定済み。とはいえ、寸前のところで馬券を獲り逃すというのはやっぱりヘコむ。ゴール後の第一声は「差したやろ?」でした。…でもハナ差届いてませんから〜、残念!ワイド買え斬りッ!(波田陽区風にどうぞ)

 リヴァプールはショウナンパントルと同じ上がりを計時しながら、全く勝負に加われないままレースが終わった。位置取りが悠長すぎたとはいえ、この負け方では単純に力不足ということで片付けてしまっても差し支えない。コース適性は東京のほうにありそうだ。個人的にはオークスに直結するクイーンCを使ってもらいたい。

 穴で狙ったマイネデセールは4コーナーで併走していたアンブロワーズに弾き飛ばされたところで終了。馬には次に走る距離がどのくらいなのか知る由も無いという観点からすれば、1,800M→1,400M→1,200Mという距離短縮ローテもマイルを乗り切るには辛かったように思う。能力的にはこれほどまでに惨敗する馬ではない。

 ライラプスは勝負根性があっても切れ味に乏しい馬と判断して、この枠順を見て迷わず消した。昨年こそ外枠各馬の決着だったが、いずれも戦法は両極端だった。普通に行くとスタートから後手を踏まされる。なお、このレースが終わった後に阪神競馬場の改修工事の概要が発表になった。工期は'05年4月〜'06年11月。4コーナー奥の用地買収にメドが立ったことで外回りコースが新設されるとのこと。イメージ的には京都に近くなる。このレースをはじめ、桜花賞のレース傾向にも大きな影響が出そうだ。


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