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第56回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
2004年12月5日(Sun) 阪神芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 カシマフラワー 87 キャリア豊富も同型揃うのは不安。距離延長も微妙。  
2 エリモファイナル 80 マイル戦完勝も流れ緩い。フルゲートのGIは荷が重い。  
2 3 ラインクラフト 93 ラスト流して連勝。代わり映えしない相手に再度楽勝か。
4 マイネデセール 84 好位から抜け出した前走評価。スピード非凡で好勝負。
3 5 ショウナンパントル 89 マイル慣れは好感。少々力足らずも展開面でカバー。
6 アンブロワーズ 87 函館からぶっつけ本番は問題あり。連勝評価も割引。  
4 7 ハギノコマチ 74 前走から格段にテン激化。付いていくだけで精一杯。  
8 テイエムチュラサン 77 テン最速も終いは大甘。合わせて急坂も懸念要素。  
5 9 エイシンハッピー 82 距離延長後は追い出してから淡白。上昇見込めず。  
10 ジェダイト 86 府中マイル勝ちは評価も快速馬集結のここは苦戦。  
6 11 ミラクルコンサート 75 ローカルで未勝利脱出も地味。さすがに手厳しい。  
12 リヴァプール 85 末脚確か。追い込み一辺倒からの脱却で善戦可能。
7 13 クロユリジョウ 79 あっさり先手取れた前走で完敗。引き続き相手強い。  
14 デアリングハート 79 センスある勝ち上がり。追走スムーズなら侮れない。  
15 モンローブロンド 86 前走完敗。特に大きく変わる材料も無く平行線。  
8 16 コスモマーベラス 80 前走敗退はともかく時計平凡。この相手では無理。  
17 ライラプス 89 決め手見劣るだけに外枠は痛恨。後手に回る公算大。  
18 キャントンガール 90 ダートで連勝は評価に値せず。展開的にも厳しい。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 2歳チャンプ請負人がエスコート・自然体ならまず負けないラインクラフト
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【ファンタジーSを経由して3着以内に入った馬一覧(ファンタジーS創設後過去8年)】
年度(回) 馬名 ファンタジーS着順・展開 阪神JF着順・展開
'96年(第48回) シーズプリンセス 1着(5-3) 2着(9-8-5)
スーパードレス 2着(1-1) 3着(1-1-1)
'97年(第49回) アインブライド 7着(8-7) 1着(8-7-6)
'98年(第50回) エイシンレマーズ 5着(3-3) 2着(13-11-8)
ゴッドインチーフ 2着(10-9) 3着(8-9-8)
'99年(第51回) ゲイリーファンキー 5着(11-10) 2着(6-6-6)
'01年(第53回) タムロチェリー 10着(9-11) 1着(10-9-7)
'02年(第54回) ピースオブワールド 1着(4-2) 1着(6-10-8)
'03年(第55回) コンコルディア 8着(5-5) 3着(6-4-2)

 ファンタジーSをステップにして連対した馬は6頭いるが、いずれも後方から差し込む形を採っていた。ファンタジーSで差し不発に終わった馬は勿論、エイシンレマーズのように後方からの決め打ちで巻き返した馬もいる。


【ファンタジーS経由馬の阪神JF脚質別成績(ファンタジーS創設後過去8年)】
脚質 着別度数 単勝率 連対率 複勝率
逃げ 【0・0・1・1】 0.0% 0.0% 33.3%
先行 【0・0・1・7】 0.0% 0.0% 12.5%
差し 【3・3・1・14】 14.3% 28.6% 33.3%
追込 【0・0・0・5】 0.0% 0.0% 0.0%

 前述したことの裏付けは上表を見れば一目瞭然。'01年キタサンヒボタンはファンタジーSを好位から押し切り無傷の4連勝を果たしたが、ここで4着敗退。ファンタジーSで10着に負かしたタムロチェリーに逆転を許している。ファンタジーS組は差して届かずだった馬や、今回差しに回りそうな馬に注目したい。


 軸はラインクラフト。先行しながら後方待機馬顔負けの決め手を繰り出しており、楽勝続きも納得。ただ抜け出してから持ったままのパフォーマンスと比較すると、追い出してからの反応が鈍いような気がする。思うような位置取りが取れないと案外コロッと負けてしまうかもしれない。

 相手筆頭はリヴァプール。ファンタジーSで差して届かずというにはラインクラフトから離され過ぎた感があるのは否めない。一瞬の切れ味よりは確実に伸びる脚を武器にするタイプで、早めに好位に取り付くような乗り方が出来ればかなり期待できる。

 単穴はショウナンパントル。デイリー杯2歳Sで底を見せた感もあるが、そこで速い流れを後方から差すという経験を積んでいる点に注目。ファンタジーS組の中ではリヴァプール以外に差しで一変しそうな馬が見当たらず、別路線組の同馬を急遽抜擢したい。

 連下はマイネデセール。オープン勝ちを果たしているにも関わらず人気が無い。少なくとも連勝は評価されるべき。カンナSは最内から手応え十分で抜け出し、ゴール前で手綱を緩めるという内容。先行しながら上がりが速いのも好感。

◎ラインクラフト
○リヴァプール
▲ショウナンパントル
△マイネデセール


■馬券構築

 ラインクラフトから馬複流し。ラインクラフト・リヴァプール2頭軸の3連複を抑える。

[馬複] ラインクラフト−リヴァプール 50%
[馬複] ラインクラフト−ショウナンパントル 20%
[馬複] ラインクラフト−マイネデセール 10%
[3連複] ラインクラフト−リヴァプール−ショウナンパントル 10%
[3連複] ラインクラフト−リヴァプール−マイネデセール 10%


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