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第38回スポーツニッポン賞ステイヤーズS(GII)
2004年12月4日(Sat) 中山芝3,600M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 7 ダイタクバートラム 牡6 57.0kg M.デムーロ 3.44.8 498kg(+4) 1
2   6 9 グラスポジション 牡5 57.0kg 吉田豊 3.45.3 3 448kg(+2) 4
3   4 5 テイエムジェネラス 牡5 57.0kg D.ボニヤ 3.45.3 アタマ 444kg(-4) 13
4   7 12 ダディーズドリーム 牡5 57.0kg 江田照男 3.45.4 クビ 470kg(-8) 9
5   3 4 ワンダードリーム セ3 55.0kg 北村宏司 3.45.5 1/2 448kg(-2) 12
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 13.0 - 11.6 - 12.5 - 11.6 - 11.7 - 12.6 - 13.4 - 14.1 - 13.3 - 13.5 - 12.9 - 12.8 - 12.6 - 12.0 - 12.1 - 11.8 - 11.5 - 11.8
上がり 4F 47.2 - 3F 35.1
1コーナー(2周目) 2-(3,8)-(1,5)-(4,11)(12,10)14(6,13)(9,7)
2コーナー(2周目) 2-8,3(1,5)(4,12)11,10-(6,14)13(9,7)
3コーナー(2周目) 2,8(3,5)12,1(4,11,10)(14,13)6,7,9
4コーナー(2周目) (*2,5)12(3,8,1,10,7)(4,11)(14,13)9,6

■レース回顧 大外からオート進出・力八分で突き抜けたダイタクバートラム!
■レース解説

 コスモステージがハナに立ちリードを広げながら逃げる。ゴーウィズウインドが単独2番手。ラヴァリージェニオは内の4番手、エリモシャルマンはその後方を進む。ハッピールック、メイショウカチドキはほぼ中団、チャクラ、ダイタクバートラムは後方につける。最後方はグラスポジション。コスモステージが後続を引きつけながら1周目スタンド前を通過。向こう正面に差し掛かったあたりで徐々にペースが上がり始める。依然としてコスモステージが先頭も、各馬ほぼ一団の状態で3コーナーをカーブ。テイエムジェネラス、ダディーズドリームが進出を開始。後方からはダイタクバートラムが大外を伝って勢い良く接近。遅れてグラスポジションも押し上げていく。直線に向き、テイエムジェネラスが先頭に踊り出るも、外からダイタクバートラムが並びかけ、テイエムジェネラスが一杯になったところで大きく突き放す。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。ダイタクバートラム楽勝。なのに紐が全滅とはこれ如何に?(-_-)ウ〜ン

 ダイタクバートラムはこのメンバーでは明らかに力一つ抜けていたという印象。位置取り云々よりも2周目3コーナー過ぎからの動きが良過ぎた。普通に動いたつもりでも、他馬との比較では明らかに勢いが違う。直線でもテイエムジェネラスに並びかけるまでは手綱捌きに終始しており、その後も肩鞭数発で千切り捨てた。それにしても夏の小倉でレコード駆けした馬がここを勝つというのは何とも不思議だ。

 グラスポジションは最後方待機を貫いて前走の雪辱を晴らした形。後方から追い上げるのに追い鞭数発、直線に向いたところで大外に振られるロスがあるなど、ややムラのある走りだったが、混戦の2番手争いを制するには十分の手応えを有していた。父リアルシャダイということで距離延長はプラスだったか。力勝負を要求する近年の傾向とは異なり、純粋に速い上がりを求める流れになったのも同馬にとっては好都合だっただろう。

 テイエムジェネラスはボニヤ騎手の好騎乗だろう。長距離では先に動くことがタブー視されているのか、中でも日本人騎手は積極的に動こうとはしない。テイエムジェネラスは元々前につけていたが、3コーナー過ぎから目に見えて追っていたのはボニヤ騎手だけだったように思う。日本人騎手ではダディーズドリームの江田照男騎手が同じような乗り方だった。

 ハッピールックも4コーナーでペリエ騎手が積極的に動いたが、当初の位置取りが後方過ぎたこともあって好位まで押し上げ切れなかった。直線でダイタクバートラムが目の前を通過していくのを静観するしかなく、その後も後方各馬に交わされる始末。いずれにしてもこの流れでは好走の見込みはゼロ。

 チャクラは昨年の軽やかな動きとは対照的な重い足取りからそのまま後方に沈んだ。昨年は中弛みが長く続いたが、今年は2周目の向こう正面から次第に速くなる展開で、思うように脚を溜められなかったことが敗因か。もっとも精彩を欠く成績が続いており、不調にドップリ嵌っているというのが一般的な解釈になるだろう。ある日突然復活するところがあるので取捨に困る。

 ダディーズドリームは道中いい感じで追走出来ていたが、ペースが上がり始めたところで馬群の真っ只中に置かれ、勝負どころで八方塞がりになって動けなくなっていた。完全な上がり勝負になったのも直線の伸びを欠く一要素になったように思える。


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