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第24回ジャパンカップ(GI)
2004年11月28日(Sun) 東京芝2,400M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 9 ゼンノロブロイ 牡4 57.0kg O.ペリエ 2.24.2 502kg(+4) 1
2 5 10 コスモバルク 牡3 55.0kg C.ルメール 2.24.7 3 492kg(+6) 2
3   4 7 デルタブルース 牡3 55.0kg 安藤勝己 2.24.8 クビ 512kg(-14) 7
4   1 1 ポリシーメイカー 牡4 57.0kg S.パスキエ 2.24.8 アタマ 454kg(計不) 14
5   2 4 ナリタセンチュリー 牡5 57.0kg 柴田善臣 2.24.9 1/2 460kg(-4) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.8 - 11.2 - 11.9 - 11.7 - 11.8 - 12.0 - 12.3 - 12.8 - 12.7 - 11.7 - 11.4 - 11.9
上がり 4F 47.7 - 3F 35.0
1コーナー 6-(10,13)(5,11)1(2,9)-4,7(8,14)16(12,15)3
2コーナー 6-10-13,11(5,1)(2,9)-(7,4)8-(14,16)(12,15)3
3コーナー 6-10,11,13-(5,1)(2,9)(7,4,16)(8,15)-12,3-14
4コーナー 6(10,11)(13,1)(5,9)(2,4,16)(7,8,15)(12,3)=14

■レース回顧 誉れ高き名馬と肩を並べるGI連取・充実一途ゼンノロブロイ!
■レース解説

 ハーツクライ、デルタブルースが僅かに出遅れ。マグナーテンが楽にハナを奪う。コスモバルク、トーセンダンディがこれに続く。馬群は完全に縦長。ゼンノロブロイは丁度中団につける。少し離れてデルタブルースとナリタセンチュリーが追走。パワーズコート、ウォーサンは後方からレースを進める。ハイアーゲームは後ろから2頭目、ハーツクライは最後方待機。マグナーテン先頭のまま直線に向く。コスモバルクがすかさず捉えて先頭に替わる。直後からポリシーメイカーが追い上げたところへ、外からゼンノロブロイがこれらをまとめて交わす。ゼンノロブロイが後続との差を広げつつゴール。


■レース回顧

 ハズレ。外国勢全滅。しかも頑張って付けた序列とは正反対の結果に。_| ̄|○ガックシ

 ゼンノロブロイは先行勢に競らせるだけ競らしておいて、脚色が鈍ったところを見計らって一気に突き刺した。その後は突き放す一方で、楽勝といっても差し支えない。ここ数年では出走馬のレベルが最も低かったようにも思えるが、秋盾&有馬W連覇のシンボリクリスエスが2年連続で落としたこのレースを手中に収めたのは事実。割引材料が皆無に近かったにも関わらず、抽象論に頼って評価を落としてしまったことには反省したい。ペリエ騎手が騎乗する限り、有馬記念もこの馬で決まりだろう。

 コスモバルクは前走に引き続き進展がみられた。今回からリングハミを採用したこともあって折り合いはバッチリ。口を割る仕草は微塵にも見せなかった。とにかくリラックスして走っているのが伝わってきた。直線では一旦ポリシーメイカーに交わされながら、内から難なく差し返してみせるなど見どころも満載。この後は大井に滞在して有馬記念を目指すとのこと。

 デルタブルースは府中の追い比べでは劣勢かと思いきや、追えば追うほどにぐんぐん加速。ゴール後もまだ追い足りないといった感じで、さすがに菊花賞馬を思わせた。馬群を恐れず、直線で内に進路を採って抜けてきており、レースセンスも秀逸。僅か2ヶ月でこれほどまでに進化を遂げるというのも近年珍しいのではないだろうか。

 外国勢で期待したパワーズコート、ウォーサンは共に縦長の展開で後方につけていた時点で無理だと思った。不慣れな環境でゼンノロブロイの後ろから行って差せるはずもなく、結局付いて回るだけになってしまったのは残念としか言いようがない。ポリシーメイカーやフェニックスリーチがこれらより上位に来たのはコーナーワークで好位を取れたか否かの違いだろう。枠順で明暗が分かれた感じがする。

 ダービーで好走したハーツクライ、ハイアーゲームは直線で一度も名前を呼ばれないままレースが終わってしまった。縦長の展開で差し不発に終わっただけとみることも出来るが、いずれも秋に入ってからの成長が一向に見られないのが心配。今後重賞の1つや2つは獲れても、GIとなると苦しいのではないだろうか。

 ホオキパウェーブは謎のシンガリ負け。直線ポツンと離れた位置で全く追っておらず、故障したのかと思ったが、レース後にその旨の発表が無かったところをみるとただ単に走らなかっただけらしい。元々丈夫な馬ではなく、レコード決着のセントライト記念、一気の距離延長で迎えた菊花賞で共に追い込んだ反動が来たと考えるのが無難。


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