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第5回ジャパンカップダート(GI) 2004年11月28日(Sun) 東京ダート2,100M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ○ | 7 | 14 | タイムパラドックス | 牡6 | 57.0kg | 武豊 | 2.08.7 | − | 452kg(-2) | 4 |
2 | ◎ | 5 | 10 | アドマイヤドン | 牡5 | 57.0kg | 安藤勝己 | 2.09.1 | 2 1/2 | 454kg(+8) | 1 |
3 | 2 | 4 | ジンクライシス | 牡3 | 55.0kg | 蛯名正義 | 2.09.3 | 1 | 478kg(0) | 7 | |
4 | 6 | 11 | トータルインパクト | 牡5 | 57.0kg | M.スミス | 2.09.5 | 1 1/2 | 524kg(計不) | 2 | |
5 | 7 | 13 | トップオブワールド | 牡3 | 55.0kg | 四位洋文 | 2.09.5 | クビ | 468kg(+4) | 13 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 6.7 - 11.1 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 12.3 - 12.5 - 12.8 - 12.6 - 12.5 - 12.5 上がり 4F 50.4 - 3F 37.6 1コーナー 16,1(2,8,11)(4,5)(10,15)7(3,6,14)12(9,13) 2コーナー 16-(1,8)11,2,4(7,5,10)(14,15)12(3,6,13)9 3コーナー 16(8,11)(1,2)4(5,10)9(14,15,12)(7,13)6,3 4コーナー (*16,8,11)(2,4)(14,10)5(1,9)(6,13)15,3,12=7 |
■レース回顧 首領の敵は身内に在り・内を掬って逆転タイムパラドックス! |
■レース解説 イーグルカフェが若干出遅れ。1枠2頭が好スタートから先手を窺うが、大外からローエングリンがハナを奪う。ナイキアディライトが2番手につける。トータルインパクトもこれに近い位置で続く。アドマイヤドンは中団の外を追走。タイムパラドックスはこの直後の内に構える。3〜4コーナー中間でシロキタゴッドランとトータルインパクトがローエングリンに並びかけていく。直線に向き、トータルインパクトが僅かに先頭へ躍り出る。この直後からジンクライシスが持ったままで並びかける。2頭が競り合う中、内からタイムパラドックスが抜け出し先頭に替わる。伸び悩むアドマイヤドンを尻目に楽な手応えで押し切る。 ■レース回顧 馬複○−◎(50%)的中。配当安いのにこんなに嬉しいのは何故?(*^o^*) タイムパラドックスは直線に向いた直後に一瞬姿が見えなくなった。どこに行ったのかと思った次の瞬間、最内から何食わぬ顔で出てきた。トータルインパクトとジンクライシスを一瞬で突き放し、ラスト200Mを残したところで早々と勝負を決めた。乗り役が上手く乗ったことに加え、1,000M通過59秒7(概算)という速い流れになったのも決め手で勝る同馬にとっては好都合だった。 一方、アドマイヤドンは危うくジンクライシスも捉え損なうほどで、ここまで3戦全勝と勝負付けを済ませたはずのタイムパラドックスに2馬身半も遅れを取った。道中の位置取り、追い出すタイミング共に問題無かったが、肝心の伸びが全く見られなかった。フェブラリーSでは追い出しを待つほどの余裕があった。そこから9ヶ月で反応の落ち込みが目立ってきている。 ジンクライシスは大健闘。直線に向いてもなお持ったままの手応えで、先に抜け出したトータルインパクトに競りかけていく黒い帽子。何だこの化物は、と馬柱を見渡すとそこには「ジンクライシス」とあった。その直後にタイムパラドックスが抜け出し、アドマイヤドンに抜かれるのも時間の問題だろうと思っていると、これがどうして意外に踏ん張る。ひょっとしてまた1着−3着?そ、それだけは勘弁して〜(>_<)。何とかアドマイヤドンが貫禄を見せ、ジンクライシスは3着に終わったが内心はヒヤヒヤ。恐るべき3歳馬だ。 ローエングリンはオーバーラップ気味に行って半ば自滅。4コーナーで他馬に並びかけられてはどうしようもない。大外枠からの発走ということで、ハナを奪うにはスタート直後から飛ばしていくしかなく、その後中弛みを作れない同馬にとっては辛いレースとなってしまった。この一戦でダートもダメとは判断出来ず、更なる挑戦を期待したい。 ハードクリスタルは速い流れに付いていけず、一時最後方まで下げてしまった。3コーナーを過ぎてペースが落ちてきたところでようやく動き出したものの、直線での追い比べでまた離されていた。速い時計に対する適性はあっても、ハナから全開のGIでは荷が重過ぎたか。 トータルインパクトは好位から押し切る作戦が嵌りかけたが、ジンクライシスに並びかけられた辺りで一杯。ジリジリと離されつつも踏ん張り通して4着。ただGI勝ちがあるといっても所詮はこの程度。世界から見たジャパンCダートの位置付けからすれば、本当に強い外国馬はここには来ない。ここ数年は、来日した馬のうち一番強いとされる馬が勝手に人気しているだけに過ぎない。3年前のリドパレスも同様で、諸事情を踏まえた上で切らせてもらった。 それにしても欧州馬のレベルは酷い。オミクロンは3コーナーで一杯になったナイキアディライトから更に9馬身差の15着。ヴォルテクスに至っては直線で勝手にレースを止めてしまった。500万クラス、いや未勝利クラスでも勝てるかどうか怪しい。思えば3年前のアエスクラップ(独)やキングオブタラ(仏)もこんな感じだった。このようなレベルの馬しか呼べないのがジャパンCダートの置かれている現状なのかと考えると悲しくなる。 |