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第49回京阪杯(GIII)
2004年11月27日(Sat) 京都芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 12 ダイワエルシエーロ 牝3 53.0kg 福永祐一 1.46.3 444kg(+2) 8
2 5 10 カンパニー 牡3 54.0kg 安藤勝己 1.46.5 1 1/2 436kg(-16) 4
3   8 15 エアシェイディ 牡3 54.0kg 後藤浩輝 1.46.7 1 1/4 468kg(0) 3
4   8 17 メテオバースト 牡3 54.0kg 横山典弘 1.46.8 3/4 480kg(0) 5
5   1 2 グレイトジャーニー 牡3 54.0kg 小牧太 1.46.9 クビ 460kg(0) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 12.1 - 11.8 - 11.3 - 11.1 - 11.8
上がり 4F 46.0 - 3F 34.2
3コーナー 12-(5,4)(1,13,17)16(6,15)(3,14)-7,10(2,9)8,11
4コーナー 12-(5,4)(1,13,17)(6,15,16)(3,14)7,10(2,9)(8,11)

■レース回顧 マイペースであっさり復活・堂々逃げ切りダイワエルシエーロ!
■レース解説

 ダイワエルシエーロが楽に先手を取る。イケハヤブサ、タカラシャーディーがこの後につける。ダンツジャッジ、ローマンエンパイア、エアシェイディが中団を追走。これらを見る形でエリモマキシムが続く。カンパニーはこの直後。グレイトジャーニーは後方で脚を溜める。ダイワエルシエーロが後続に2〜3馬身のリードを保ったまま直線に向く。ダイワエルシエーロが二の脚を使って後続を突き放しにかかる。メテオバースト、エアシェイディが追いかけるも差が詰まらない。大外からカンパニーが勢い良く迫るも及ばず、ダイワエルシエーロがそのまま押し切る。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。確かに世代間ハンデが生きたがちょっと違う…。(-_-)

 秋も終わりに差しかかる今の時期になれば3歳馬も古馬も大差無い。にも関わらず別定戦では杓子定規的に3歳馬には2kgの優遇が認められている。例年菊花賞帰りの3歳馬が活躍しているのは、距離短縮もさることながらこの世代間ハンデが有効に作用しているからではないだろうか。これを暗示するかのように、今回掲示板に挙がった5頭は全て3歳馬だった。またカンパニーを除く4頭はサンデーサイレンス産駒で、上がり勝負を象徴する結果となった。

 展開については何が逃げるか分からない程で、前残りの下地はあった。1,000M通過60秒3は想定通りだったが、ダイワエルシエーロにとっては他馬が絡んで来なかったことが何より大きかった。今回は余りに上手く行き過ぎた感もあるが、オークスの後に重賞を勝てたことは評価して良い。今後も凡走と好走を繰り返しそうな感じがする。

 カンパニーは縦長の展開で後ろに構えすぎかなと思ったが、その分上がり32秒8という凄まじい脚を使って突っ込んできた。直線も段階的な下りになっている新潟以外で上がりが33秒を切るというのは極めて珍しく、過去10年でみても'94年シルクロードS7着ゴールデンカラーズ(32秒9)、'04年牡丹賞1着ハットトリック(32秒9)と2例しかない。後者はラジオたんぱ賞の後仕切り直して目下京都金杯の有力候補。カンパニーも時計も詰めているだけに先々楽しみだ。

 エアシェイディは前走で速い上がりのレースを経験していただけに綺麗に伸びた。上位2頭には手も足も出なかったものの、道中同じ位置にいたダンツジャッジやテンザンセイザといった重賞級の相手を突き放しており、人気に見合うだけの走りはみせている。

 グレイトジャーニーは後方で脚を溜める作戦に出て上手い具合に弾けたが、すぐ前にいたカンパニーに凄い脚を使われてしまい、結果として差し不発。同馬も上がり33秒0の脚を使っていただけにちょっと勿体無い。カンパニー以上に縦長の影響を受けたか。

 エリモマキシムは好位で折り合って伸びそうな感じだったが、上がりが速過ぎて途中からついていけなくなった。前走と同じ時計で走っており、全体的な印象も悪くなかっただけに、メンバーが強化されてこれでは正直物足りない。

 タカラシャーディーは展開が向かないのを承知で抑えたが、想定以上に上がりが速くなって早々に脱落。屈腱炎を克服した後の馬に前で堪えろというのはある意味無謀だった。現状では時計が掛かる馬場で多少見込みがある程度。

 ダンツジャッジも速過ぎる上がりに泣いた一頭。叩かれて加速がついた頃には外からやってきたカンパニーが優勢になっていた。ただ反応が鈍ってきているのも事実で、この辺りが取りこぼしが多くなっている原因のように思う。


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