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第9回東京スポーツ杯2歳S(GIII)
2004年11月20日(Sat) 東京芝1,800M 2歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 7 スムースバリトン 牡2 55.0kg 蛯名正義 1.48.2 484kg(0) 5
2 4 4 ペールギュント 牡2 55.0kg 小牧太 1.48.4 1 506kg(-12) 2
3 5 6 ニシノドコマデモ 牡2 55.0kg 横山典弘 1.48.4 クビ 462kg(-2) 4
4 7 10 エアサバス 牡2 55.0kg O.ペリエ 1.48.5 3/4 510kg(+2) 1
5   7 11 マイネルハーティー 牡2 55.0kg 木幡初広 1.48.6 3/4 468kg(+2) 10
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.7 - 11.3 - 11.5 - 12.1 - 12.7 - 12.9 - 11.3 - 11.7 - 12.0
上がり 4F 47.9 - 3F 35.0
2コーナー (*3,12)(5,9)(1,10,13)(4,8)2(6,11)7
3コーナー (3,*12)(9,10)(1,5,13)2(4,8)(7,11)-6
4コーナー (*3,12)(9,10)(1,13,2)(4,5)8(7,11)6

■レース回顧 脈々と受け継がれるSSライン・鮮やかに抜けたスムースバリトン!
■レース解説

 カネサマンゲツがハナに立つも、マイネルアドホックがこれに並びかけていく。エアサバスも中団から徐々に前に取り付いていく。ペールギュントはポジションをやや下げて中団待機。少し離れてマイネルアドホックとスムースバリトン、最後方はニシノドコマデモ。3コーナーを回り、前2頭の並びからマイネルアドホックが動き出す。エアサバスがこの直後をマーク。馬群が固まって直線に向く。内でマイネルアドホックとカネサマンゲツが競り合うも、その外からエアサバスが接近。僅かに先頭に立ったところで馬場の中央からペールギュントとスムースバリトンが差し込んでくる。2頭併せからスムースバリトンが抜け出す。


■レース回顧

 ハズレ。何やってんだヨコテン!あれは勝てただろう!ヽ(`Д´)ノウワァァァン!

 予め誤解の無い様に言っておくと、予想を外して怒るのは角違いだ。このレースを迎えるまでに重賞予想で18連敗を喫しているが、いずれも好走する馬を見抜けなかっただけのことで、外れても納得の結果だった。しかしこのレースは違う。私の見立てが間違っていなければ、このレースでは勝てる能力を有した馬が負けたように思う。印を打った馬が上位を独占しただけに物凄く空しい。

 ニシノドコマデモは初めから後方待機を決め込んだような乗り方で、明らかに直線勝負に賭けていた。前走も後方外からの差し込みだっただけにこの時点では納得して見ていた。問題はこの後。内を突いた馬が伸びるというここ最近の傾向に従ったのか、横山典弘騎手は4コーナーを回り終えるまでに最内を突く構えをみせた。

 前は比較的固まっていたが、そのうちほぐれてくるだろうという読みだったに違いない。しかし先行勢も考える事は同じで、なかなか進路が開かない。横山典弘騎手は咄嗟の判断でそこから強引に外へ持ち出していった。しかしこれに馬がついてこない。ニシノドコマデモはいきなりの方向転換に戸惑い、暫くはヨレヨレでまともに追えていなかった。ゴール前でようやく突っ込んできたが後の祭り。

 スムースバリトンは前走と比べて格段に折り合っていた。ニシノドコマデモより少し前の位置から早めに動き、直線に向いてから外に進路を変えて追い込んできた。多少ヨレ気味だったが、ペールギュントと馬体を併せてからもう一伸び。ゴール前は手綱を抑えていた。楽な勝ち方で次走以降も期待して良い。

 ペールギュントは行きっぷりが良く、先行も辞さない構えだったが結局抑えて後方からの競馬。直線で内を突いたところ、他馬に何度かぶつけられて押し込められそうになっていた。普通ならこれで終わりだが、その後良く盛り返してきた。少なくともデイリー杯2歳S勝ちがフロックではないのは確認出来た。

 エアサバスはいかにも完成途上といった感。前走よりは追われてから一生懸命に走っていたが、他馬に比べると走り方に迫力を感じなかった。本格化はまだ先とみるか、ただ単に非力な馬なのかは暫く見定めていく必要がある。名門・藤沢和雄厩舎の所属馬だけにこれで終わりだとは思わないが…。


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