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第40回福島記念(GIII)
2004年11月14日(Sun) 福島芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   5 10 セフティーエンペラ セ5 54.0kg 長谷川浩大 2.00.3 456kg(-8) 6
2   6 11 ミスキャスト 牡6 54.0kg 藤岡佑介 2.00.3 アタマ 506kg(-6) 9
3   5 9 ラヴァリージェニオ セ5 55.0kg 小野次郎 2.00.3 クビ 504kg(+8) 16
4   2 3 エーティーダイオー 牡5 53.0kg 古川吉洋 2.00.4 クビ 490kg(+2) 13
5   7 14 メジロマントル 牡7 56.0kg 吉田豊 2.00.5 1/2 476kg(-4) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 11.4 - 12.4 - 12.1 - 12.2 - 12.5 - 11.9 - 11.4 - 11.4 - 12.8
上がり 4F 47.5 - 3F 35.6
1コーナー 14,12(4,10,8)(3,6)(1,9)(2,13)11-(7,16)-15,5
2コーナー 14,12-(4,10)(3,8)(6,9)(1,13)(2,11)-(16,7)-15-5
3コーナー 14(12,10,13)(4,9)(3,8,6)(16,2,11)1,7-15,5
4コーナー (*14,12,10)(4,3,13)(6,9)(8,11)(16,2,7)(1,5,15)

■レース回顧 混戦見越して早めに抜けた・セフティーエンペラが晩秋の福島制す!
■レース解説

 コイントスが立ち上がるようなスタート。アルスブランカが行きかけるが、外からメジロマントルがこれを制してハナに立つ。マイネルアムンゼンが外から押し上げて単独2番手、セフティーエンペラとアルスブランカが続く。ダンツジャッジはこれらを見る形で5番手を進む。アサカディフィートは中団馬群の後方でミスキャストと併走。アンフィトリオンはさらにその後ろ。コイントスが最後方を進む。3コーナーを回ったところでマイネルアムンゼンとセフティーエンペラがメジロマントルに並びかけていく。3頭が並んで直線に向く。セフティーエンペラが直線半ばでメジロマントルを捉えて先頭に立つ。ゴール寸前で外からミスキャスト、ラヴァリージェニオらが一斉に突っ込むも僅かに凌ぎ切る。


■レース回顧

 大ハズレ。カスリもしなかった…。こんなの獲れるか〜!ヽ(`Д´)ノ

 馬場はボコボコ、ハンデは微妙。1番人気は前走付いて回っただけのコイントス。単勝10倍台までに9頭がひしめく大混戦模様。このような大荒れ必至の状況を前にして、予想するだけ無駄だと思った。レースは想定通りの大荒れだったが、印を打った馬が全滅というのは何とも気まずい。

 セフティーエンペラは昨年まで500万クラスでも勝負にならないような凡庸な馬だったが、タマを抜かれて一変。復帰初戦こそ2着に敗れたが、その後函館・札幌で4連勝。京都の準オープンでも3着と好走。その後に迎えたのがハンデ戦のここだった。ハンデ戦はともかく、軽ハンデを背負ったのも初めてだったというのは見逃せないポイントだろう。レースは道中メジロマントルをマークする形で追走し、3〜4コーナーにかけてこれを捉えていくという理想的な内容。鞍上の長谷川浩大騎手はこれでも2年目だ。

 ミスキャストは4コーナーで大外を回って一気にやってきた。京成杯オータムハンデで鋭い脚が使えていたので復活間近だと思いきや、次走であっけなく凡退したのをみて切ってしまった。ただ凡退といっても0秒5差で、この辺りを甘く見過ぎていたのかもしれない。

 ダンツジャッジは前を射程圏内に置く絶好の位置取りのように思えたが、後ろにいた馬が軒並み外を通った関係で外に持ち出せず、内に閉じ込められてアウト。追ってから伸びなかったのはともかく、来週のマイルCSに登録があり、18kgの馬体増で出てきたことからして、本気でこのレースを獲りに来たわけでは無かったようだ。そう考えるとちょっと悔しい。

 アサカディフィートもダンツジャッジと同じような位置にいた。こちらのほうが手応え十分で突き抜けるかのように思えたが、すぐ前にいたセフティーエンペラを交わすことは出来なかった。ちなみに今回はまともにゲートから出ていた(直後に躓いていたが)。

 アンフィトリオンは今回も後ろから行った。穴男・江田照男騎手の考える事なのでこれは正しいのだろうと思って見ていたが、前が早めに動いたのをみて慌てて大外を回していた。ラストはその他大勢と束になって突っ込んできたが、当初の位置取りの差は埋められなかった。

 エリモハリアーはアンフィトリオンとは逆に道中から積極的に動き過ぎてしまい、直線に向くまでにガス欠。4コーナーで追い鞭が入っていたのをみてダメだと思った。1000万クラスでウロウロしていた馬だけに、上位クラスで自分から動くとこうなることは織り込み済み。

 メジロマントルは単騎逃げが見込まれたが、これと同時に直線で内側を走ることも確定的だったため狙いからは除外した。ただこれだけ荒れた馬場で寸前まで残りかけたのは意外。印象としては七夕賞(3着)よりも良かった。来年の七夕賞に出てくるなら買ってみたい。

 マイネルアムンゼンは本当に不思議な馬で、夏を境に別馬と化す。毎日王冠(10着)もそうだったが、今回も何故か掛かっていた。春から夏にかけて調子を上げてきたら買いということは覚えておきたい(というか皆知ってるか)。


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