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第42回アルゼンチン共和国杯(GII)
2004年11月7日(Sun) 東京芝2,500M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 2 レニングラード 牡5 56.0kg 横山典弘 2.33.8 460kg(-12) 2
2   6 9 テンジンムサシ 牡3 50.0kg 石神深一 2.33.9 クビ 502kg(-6) 8
3 8 14 スーパージーン 牡6 57.0kg 中舘英二 2.33.9 アタマ 484kg(+2) 3
4   3 3 ダイタクバートラム 牡6 58.5kg 小牧太 2.34.2 2 494kg(-6) 5
5   3 4 マーブルチーフ 牡4 54.0kg 池添謙一 2.34.3 1/2 478kg(-4) 9
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 7.7 - 11.5 - 12.0 - 12.3 - 13.4 - 13.2 - 12.8 - 12.6 - 12.0 - 12.0 - 11.3 - 11.3 - 11.7
上がり 4F 46.3 - 3F 34.3
1コーナー 5-14,1(6,11)(8,13)(2,12)(3,4,10)-7-9
2コーナー 5,14(1,11)6(8,12,13)(2,4,10)(3,7)9
3コーナー 5,14(1,11)6(8,12,13)(4,10)(2,7)(3,9)
4コーナー (*5,14)(1,11)(6,13)(8,12,10)(2,4,7)(3,9)

■レース回顧 追い比べで末脚爆発・レニングラードが待望の重賞制覇!
■レース解説

 スタートから各馬が様子見。ニシノサブライムが押し出される形で先頭に立つ。スーパージーンが2番手につける。後続も離れず追走。レニングラード、ダイタクバートラム、グラスポジション、テンジンムサシが後方に控える。3コーナーを過ぎた辺りから次第にペースアップ。前が固まりながら直線に向く。スーパージーンが押し上げて先頭に替わるも差は僅か。なお横一線の攻防が続く中、外からレニングラードとテンジンムサシが進出。レニングラードがスーパージーンを交わしたところでゴール。


■レース回顧

 ハズレ。本線じゃないが何とかゲット。…えっ、ちょっとちょっと!嘘?あぁ…。_| ̄|○|||

 レニングラードは直線に向いたところで内寄りの後方近くにいた。そこから外寄りに進路を変え、視界が広がったところで追い出しを開始。顔を外側に向けていたが伸び脚は絶好。内を通った馬が止まらない今の馬場を外から差し切っており、文句なく強い勝ち方だった。

 テンジンムサシは最後方からの決め打ちが炸裂。スーパージーンを軸に買っていたので、レニングラードと共にこの馬が突っ込んできたのを見て愕然とした。このレースが荒れるのはこうした軽量の追い込み馬が台頭しやすいことにある。あとは鞍上がどれだけ腹を括れるかにかかってくるが、その点は石神騎手も心得ていたようだ。要らん事をしてくれたと思いつつも拍手。

 スーパージーンは序盤の超スローに痺れを切らして早々と前に出た。表面上は折り合っていても馬は前に行きたがっていたように見えた。追い出してからすぐに反応しなかったのはこの辺りが影響しているように思える。力負けでないことは確か。

 グラスポジションは道中レニングラードと併走していたが、4コーナーで外に振ってからは案外伸びなかった。レニングラードはともかく、大外に持ち出したテンジンムサシが突っ込みをみせていただけにこうも簡単に負ける理由が思い当たらない。序盤スローから次第にペースが上がる流れが向いていないとなると、上位クラスの長距離戦では分が悪いのではないか。

 穴で狙ったシャーディーナイスは4コーナーで既に手応えを失いかけていた。休み明けで已むを得ない部分もあるが、追い込み馬が上位を占める流れで勝ち負けするのは厳しい。春に同一コースをほぼ同じ時計でレニングラード相手に快勝しているが、この時は今回のような中弛みのラップではなかった。

 ハッピールックは最内を突く作戦が嵌りかけたが、横一線の状態から前に行けず、ラストで力尽きて後続に飲まれた。序盤のペースが必要以上に落ち着いていただけに、もっと積極的に行っても良かったように思う。

 ダイタクバートラムは直線に向いたところで最後方。レニングラードの後を追いかけていったが、肝心なところで前が詰まって突き放されてしまった。それでも狭いところを押し上げて4着までやってきたのは力のある証拠。上がり33秒7はテンジンムサシ(33秒4)、レニングラード(33秒6)に次ぐ3位。見た目以上に凄い脚を使っていたことが窺える。


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