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第9回東京中日スポーツ杯武蔵野S(GIII)
2004年10月31日(Sat) 東京ダート1,600M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   2 4 ピットファイター 牡5 56.0kg 柴田善臣 1.35.4 494kg(0) 5
2 8 16 サイレンスボーイ 牡5 56.0kg 田中勝春 1.35.5 3/4 476kg(-4) 2
3   6 12 ベルモントパティ 牝4 54.0kg 勝浦正樹 1.35.6 1/2 456kg(+4) 12
4 1 1 エイシンハンプトン 牡4 56.0kg 横山典弘 1.35.7 3/4 510kg(-14) 4
5   2 3 メイショウムネノリ 牡3 56.0kg 蛯名正義 1.35.9 1 500kg(+3) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:雨、馬場:重)
ハロンタイム 12.2 - 10.5 - 11.1 - 11.8 - 12.4 - 12.7 - 12.1 - 12.6
上がり 4F 49.8 - 3F 37.4
3コーナー 6,15(2,16)(4,11)(1,5)(3,7)(8,10)9,13(12,14)
4コーナー 6(15,16)(2,4)11(1,5)7(8,3,10)(13,9)14,12

■レース回顧 関東期待の出遅れ筆頭株・重賞勝利で快気祝いピットファイター!
■レース解説

 エースインザレースが馬なりで前に出たところへ、ロングカイソウが押してハナを奪う。ピットファイター、サイレンスボーイらが直後につける。エコルプレイスはエイシンハンプトン、クーリンガー、ベラージオと並んで差の無い中団を形成。トップオブワールドは後方待機。ロングカイソウが僅かに先頭で直線に向く。サイレンスボーイが持ったままで前に接近。直線半ばで内エイシンハンプトン、外ピットファイターとの競り合いになる。エイシンハンプトンが遅れたところでピットファイターが一気に突き放す。尚も食い下がるサイレンスボーイもゴール前で難なく振り切る。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。あの手応えで負けるのか…。ちょっと余裕かませ過ぎた?(^-^;)

 ピットファイターが骨折した右前第3指根骨は、人間で言うと右手中指の先っぽの骨にあたる。手首を構成する複雑な手根骨や指の付け根にあたる大きな中手骨に比べると些細な箇所だ。骨折明けは調教がしっかり積めていれば問題ないとみるのが通例だが、先月末から一週毎に強い追い切りをかけていたピットファイターは十分力が出せる状態にあった。これまで戦ってきた相手が冴えなかったので敢えて評価を落としたのだが、重賞を叩き台にしたサイレンスボーイを楽に退けたのを見て唖然とした。

 サイレンスボーイは直線に入っても全く動く気配がなく、むしろ溜めているような感じだったのを見て大楽勝かと思ったが、ピットファイターが寄ってきてからは冴えなかった。変に揉まれることが無かったことで逆に気を抜いてしまったのかもしれない。とりあえず勝った馬が強かったとしか言えない。

 ベルモントパティは得意の重馬場が嵌った形。終いしっかりと脚を伸ばせていたのは好感が持てる。実績は足りないが、ダートでは今回を含め【5・2・3・1】という安定勢力。ダートで3着以内に入れなかったのは休み明けで迎えた今夏の麦秋S(1600万下・東京ダート1,600M)のみ。この時も13番人気の低評価ながら5着(1秒2差)と健闘している。

 エイシンハンプトンは狭いところから追い出して手際良く前に迫れたが、そこでお釣りがなくなってしまった。競り合った相手が誰もいないところを通ったとなると、同馬が真っ先に脱落しても仕方ない。依然として首の使い方がぎこちなく、何らかの馬具装着で変わりそうな気がする。

 エコルプレイスは何が何でも行くロングカイソウがいるここは狙いを下げてみた。すると案の定ロングカイソウにどんどん行かれて気付けば中団グループに取り残されていた。積極的に行く馬のいるレースでは額面通りには受け入れ難い。ラスト200Mの標識を過ぎたところできっちり一杯になっていたのも見逃せない。

 トップオブワールドはスタート後の芝の部分で開いた差を埋められず終い。ただ不運な場面もあった。直線最内を突いて上がろうとしたところでブルーコンコルドに思いっきり接触して後退。それでも懸命に巻き返してブルーコンコルドに先着しており、力のあるところは見せた。次走人気落ちなら妙味。

 ベラージオはグリーンチャンネルの実況で再三取り上げられていたように、しっかりした伸びが目を引いた。4コーナー過ぎから早めに仕掛けたツケが出ただけかもしれないが、ラストで失速したのはやはり距離の関係か。


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