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第52回府中牝馬S(GIII)
2004年10月17日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   1 1 オースミハルカ 牝4 55.0kg 川島信二 1.46.2 468kg(-2) 5
2 8 16 メイショウバトラー 牝4 55.0kg 武幸四郎 1.46.2 ハナ 504kg(+8) 3
3 3 5 スティルインラブ 牝4 57.0kg 幸英明 1.46.4 1 1/4 454kg(-10) 1
4   7 13 エリモピクシー 牝6 55.0kg 渡辺薫彦 1.46.4 クビ 460kg(+4) 10
5 6 11 エルノヴァ 牝5 55.0kg 北村宏司 1.46.5 クビ 470kg(+10) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 10.9 - 11.8 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 11.3 - 11.0 - 12.3
上がり 4F 46.6 - 3F 34.6
2コーナー 16,1,7,10-(5,15)4(6,12)11(2,13)9,3-8-14
3コーナー 16-1,7,10(5,15)(4,6)(11,12)2,13-9-(3,14)-8
4コーナー 16-(1,7,10)-(5,15)(4,6,11,12)2,13,9(3,14)-8

■レース回顧 控える競馬も難なくクリア・脇役から主役へオースミハルカ!
■レース解説

 最内からオースミハルカが出を窺うが、大外からメイショウバトラーがこれを制してハナに立つ。2〜3馬身離れてオースミハルカ、更に2〜3馬身離れてトシザダンサー、チャペルコンサートが続く。差が無くスティルインラブが5番手を追走。エルノヴァは中団待機。メイショウバトラーが飛ばして馬群は縦長。メイショウバトラーがリードを保ったまま直線に向く。直後からオースミハルカが徐々に接近。スティルインラブも内に進路を採って前を追う。メイショウバトラーが懸命に粘り込むところへオースミハルカがラストスパートで一気に詰め寄る。2頭が鼻面を揃えてゴール。


■レース回顧

 ハズレ。最内馬と大外馬の行った行った。これまた絶妙な塩梅で決まりました。(-。-)

 オースミハルカはメイショウバトラーに思い切って行かれたことで単独2番手を確保出来た。単騎で行かないと愛知杯の二の舞になるとみて今回は無印にしたが、他馬に干渉されなかったことで余力を十分に残していた。暫くの間は見せ鞭だけで辛抱しており、直後に迫ったスティルインラブを引き付けてからの追い出しにも成功。ハナ差の辛勝とはいえ内容は良かった。マイソールサウンドのように勝っても人気にならない馬で、今後も狙い時は慎重に見極めたい。

 メイショウバトラーも2番手に落ち着いてしまうと不安が残る馬で、今回は強気に飛ばしていった。昨年のスマイルトゥモローのような爆逃げではなく、中盤できちんとペースを緩める洗練された逃げ。後続を引き付けてから追い出す勝ちパターンに持ち込んだものの僅かに及ばなかった。後続に脚を溜める余裕を与えないという観点からすると、馬場を一周使わない東京1,800Mはベストに近いコース形態。エリザベス女王杯の舞台となる京都2,200Mは合わないだろう。去年は12着だった。

 スティルインラブは北九州記念の位置取りからして大事に乗り過ぎた感じがする。メイショウバトラーの軽快な逃げをどこで捉えに行くのかに注目していたが、結局ゴーサインを送ったのは坂を駆け上がる辺り。前が止まりにくい馬場を考慮すると、この0秒2差3着というのは評価して良いのではないだろうか。ジリジリとしか伸びなかったのは57kgの影響か。実際、オースミハルカに並びかけていくところまでは早かった。

 オースミコスモは4コーナーでやや持って行かれ気味に見えた。追い出すと昨年と同様フラフラして伸び悩んだ。直線の長いコースで前を追いかけようとするといつもこうなる。前の2頭が役割分担したのも同馬にとっては誤算だった。

 エルノヴァはこのペースで差せなかったのは不満。上がり33秒8の脚を使っているとはいえ、同馬より後方にいたエリモピクシーに差されており、素直に力負けとみておくのが無難。つい最近まで1000万クラスの常連だった馬。まだまだ下積みが足りない。エリモピクシーは相変わらず良い脚を使っている。次も3連単3着固定で狙えそうだ。


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