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第50回産経賞オールカマー(GII) 2004年9月26日(Sun) 中山芝2,200M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 4 | 4 | トーセンダンディ | 牡6 | 57.0kg | 勝浦正樹 | 2.13.4 | − | 514kg(-6) | 9 | |
2 | △ | 5 | 5 | スーパージーン | 牡6 | 57.0kg | 中舘英二 | 2.13.5 | 3/4 | 482kg(-4) | 4 |
3 | ▲ | 3 | 3 | ウインジェネラーレ | 牡4 | 58.0kg | 横山典弘 | 2.13.7 | 1 1/4 | 534kg(-22) | 3 |
4 | ○ | 8 | 9 | ハイアーゲーム | 牡3 | 55.0kg | 岡部幸雄 | 2.13.7 | クビ | 500kg(0) | 1 |
5 | 1 | 1 | トウカイオーザ | 牡7 | 57.0kg | 田中勝春 | 2.13.8 | 1/2 | 468kg(0) | 7 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:稍重) |
ハロンタイム 12.5 - 11.6 - 12.2 - 12.5 - 12.5 - 12.4 - 12.4 - 12.0 - 11.5 - 11.8 - 12.0 上がり 4F 47.3 - 3F 35.3 1コーナー 4-7(3,5)(1,9)6,2,8 2コーナー 4-7,5,3(1,9)-(2,6)-8 3コーナー 4(7,5)(3,9)(2,6)1,8 4コーナー 4-(3,7,5)9(2,6)(1,8) |
■レース回顧 惜敗続きの苦労馬・トーセンダンディが先手奪って大金星! |
■レース解説 内からウインジェネラーレ、トーセンダンディが先手を窺う。コーナーワークでトーセンダンディがハナに立つ。2馬身離れてダイワメジャー、以下ウインジェネラーレ、スーパージーンと続く。ハイアーゲームは中団の外を追走。ゆったりした流れのまま4コーナーに差し掛かる。ダイワメジャー、スーパージーン、ハイアーゲームが徐々に動き出す。直線に向いたところでトーセンダンディがすかさず後続を突き放す。最内を突いたウインジェネラーレ、中央からスーパージーンが詰め寄るも差は全く縮まらない。トーセンダンディが後続を抑えたまま逃げ切る。 ■レース回顧 ハズレ。こういうのをバシッと当てるとさぞかし痛快だろうなぁ。(-_-) 中京記念のメイショウキオウ、天皇賞春のイングランディーレ、そして今回のトーセンダンディ。重賞における伏兵の逃げ切りは今年だけで3回目。競馬予想において全くのノーマーク馬にまんまと逃げられるほど悔しいことはない。いつどこでどの馬が劇走するのかを言い当てるのは到底無理でも、このまま「やられた〜」で終わっていては何の進歩もない。 上記の3頭は(1)他に明確な逃げ馬がいない、(2)重賞で掲示板に度々来ていた、(3)乗り替わりの3点で共通していた。明確な逃げ馬がいない場合であっても、先頭に立った馬がレースを引っ張るというのは同じ。それは勝ちに近い実力馬ではなく、そこそこには来るが普通に行っては勝てない馬であることは容易に想像がつく。前走のイメージを持たないテン乗りの騎手が乗るというのも好都合だろう。強い馬が勝つとは限らないのが競馬の面白いところ。これを筋道立てて予測できれば尚の事面白い。 ダイワメジャーは単独2番手で順調に追走していたにも関わらず、4コーナーでウインジェネラーレとスーパージーンに挟まれてから一気に手応えが怪しくなった。その後は追えば追うほど後退。休み明けで仕上がっていないというよりは単に走る気を無くしていただけのように思える。大柄な馬体に似合わず繊細な馬だ。 スーパージーンはダイワメジャーの失速とは対照的に追う度にぐいぐい伸びた。ゴール間際にかけても更に加速。前には届かなかったが、確実に力をつけてきていることは確認出来た。関屋記念勝ちでスランプを脱したブルーイレヴン、ジャパンCで復帰を目指すヒシミラクルなど、この秋はサッカーボーイ産駒が台風の目になりそうだ。 ウインジェネラーレはトーセンダンディに出し抜かれ、ダイワメジャーにも先に行かれて3番手で折り合った。4コーナーの進出が遅れたように見えたが、内ラチ一杯を回って逸早くトーセンダンディを追いかけることが出来ていた。ただ追いかけるのは本来不得手で、結果として今回は勝ちに行く騎乗では無かったように思う。 ハイアーゲームは中団より前につけ、ペースが上がったところで徐々に動いていったが、直線はスーパージーンの後をついて行っただけに終わった。左片方のブリンカーに加え舌も括った結果、4コーナーで外側に膨れる悪癖は修正できていたが結果が伴わないのでは仕方がない。同馬もダイワメジャーと同じく調整不足としてセントライト記念を回避しており、未だ満足行くデキに無かったのかもしれない。 トウカイオーザはペースが上がり始めたところで後ろに置かれたが、直線に向いて追い出すと内から凄い勢いで伸びてきた。ズブイ馬にしては今回やけに反応が良かった。そのまま突き抜けるかというところで脚が止まってしまったが、力のあるところは見せ付けた。距離はもう少しあったほうが良さそう。 |