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第22回関西テレビ放送賞ローズS(GII) 2004年9月19日(Sun) 阪神芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ▲ | 6 | 7 | レクレドール | 牝3 | 54.0kg | 安藤勝己 | 1.59.0 | − | 452kg(-14) | 5 |
2 | 1 | 1 | グローリアスデイズ | 牝3 | 54.0kg | 柴原央明 | 1.59.0 | クビ | 472kg(+14) | 6 | |
3 | ○ | 4 | 4 | スイープトウショウ | 牝3 | 54.0kg | 池添謙一 | 1.59.1 | クビ | 452kg(+6) | 2 |
4 | 5 | 6 | ヒカルドウキセイ | 牝3 | 54.0kg | 武幸四郎 | 1.59.2 | 3/4 | 440kg(-8) | 8 | |
5 | ◎ | 3 | 3 | アズマサンダース | 牝3 | 54.0kg | 蛯名正義 | 1.59.4 | 1 1/4 | 478kg(+16) | 3 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.7 - 11.1 - 11.8 - 11.7 - 11.6 - 12.2 - 11.8 - 11.8 - 11.6 - 12.7 上がり 4F 47.9- 3F 36.1 1コーナー 9(3,10)(1,8,5)(4,12)(2,7)-6-11 2コーナー 9(3,10)5(1,8)(4,12)2-7,6-11 3コーナー 9(3,10)5(2,1,12)(6,8,4)7-11 4コーナー 9(3,10)(2,1,5)(6,12,4)7(8,11) |
■レース回顧 新たな可能性の扉を開いた金の鍵・大外強襲レクレドール! |
■レース解説 マダムチェロキーが好スタート。メイショウオスカルがゆっくりとハナを奪う。これに外からダイワエルシエーロが続く。内からはアズマサンダースも前につける。グローリアスデイズは5番手の内を追走。スイープトウショウは中団馬群の外につける。この直後にレクレドールが待機。逃げるメイショウオスカルにダイワエルシエーロ以下が徐々に接近。スイープトウショウは外から捲って一気に進出をかける。メイショウオスカルが内ラチ一杯に逃げ込みを図るも既に一杯。直後のダイワエルシエーロ、アズマサンダースも伸びを欠く。その外からグローリアスデイズとスイープトウショウが並んで進出。首の上げ下げの追い比べに大外からレクレドールが強襲。3頭横並びからレクレドールが僅かに抜け出す。 ■レース回顧 ハズレ。メイショウオスカル@武豊に蓋をされてしまった。(-_-) オークス連対馬が凡走し、夏場を使った馬が台頭するというレース傾向そのままの決着。夏場を使った馬としてレクレドールに期待してみたが、勝ち切るところまでは半信半疑だった。ステイゴールドの全妹にしてはやけにあっさりと勝ち上がったというのが正直な感想。その陰でリンカーンの全妹がシルバーコレクター振りを発揮しているのは何とも味わい深い。 レクレドールはスイープトウショウの進出をみてそれに続く形で捲りに行った。少し外を回らされたが、それを補って余りある末脚を披露。全体的にフラフラとした走りで、脚捌きもバラバラ。成長途上ながら接戦をモノにしたのは大きい。マイナス14kgも前走の太めを解消したもので、状態キープなら秋華賞でも侮れない。 グローリアスデイズは4コーナー中間で鞭が飛ぶなど苦しい状況にありながら直線に向いてから脚を伸ばしてきた。スイープトウショウと併せになった時点で脱落するかと思ったがこれも差し返した。今回出走したオークス組で一番下の着順だった馬が連対に漕ぎ着けたというのはローズSが消長激しい牝馬の一戦ということを如実に物語っている。来年以降も春の勢力図は疑ってかかった方が良い。 スイープトウショウは結果として積極的な位置取りが裏目に出た。次走は今まで通り最後方からの競馬に戻すだろうが、これもこれで不利を蒙り易くなるので一概に良いとはいえない。3歳牝馬の中でもトップクラスにあることは間違いないだけに、結果の良し悪しは池添騎手の乗り方一つにかかる。 アズマサンダースは理想の位置取りから直線に向いたが、すぐ前にいたメイショウオスカルに行く手を阻まれ追い出せず、外に進路を取ろうにもダイワエルシエーロが陣取っており万事休す。メイショウオスカルが力尽き、ようやく進路が確保出来た時にはグローリアスデイズらが優勢になっていた。着差は0秒4と許容範囲で、次走人気落ちなら面白そうである。 メイショウオスカルはダイワエルシエーロやアズマサンダースの徹底マークを受けており、馬群に沈むのは時間の問題だった。レース前から逃げるのは目に見えており、鞍上が武豊騎手となれば目立って仕方ない。例えるなら暗闇の中で松明を持って逃げ回るようなもの。実力が抜きん出ていない限り、逃げ馬は人馬共に無視される存在であることがベスト。 ダイワエルシエーロはオークスが余りにも上手く行き過ぎたのでここは狙いを下げてみた。すると案の定追走で戸惑いを見せていた。これまでの経験上、差し馬が一旦逃げて勝ってしまうとそのまま先行脚質で落ち着いてしまうことが多いように思う。負けてもいいのでクイーンCのような目の覚める差し込みを見せてもらいたい。それまでは軸では買えない。 |