HOME > 重賞回顧 > 第24回小倉2歳S
第24回小倉2歳S(GIII) 2004年9月5日(Sun) 小倉芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指) |
|||||||||||
着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ▲ | 6 | 8 | コスモヴァレンチ | 牝2 | 54.0kg | 武幸四郎 | 1.08.2 | − | 452kg(0) | 4 |
2 | 8 | 12 | ケイアイフウジン | 牡2 | 54.0kg | 幸英明 | 1.08.3 | 3/4 | 420kg(+6) | 6 | |
3 | ○ | 5 | 7 | コスモフォーチュン | 牝2 | 54.0kg | 安藤光彰 | 1.08.6 | 1 3/4 | 460kg(+6) | 3 |
4 | ◎ | 2 | 2 | エイシンヴァイデン | 牡2 | 54.0kg | 福永祐一 | 1.08.9 | 2 | 472kg(+6) | 1 |
5 | 4 | 5 | ニホンピロザプラウ | 牡2 | 54.0kg | 熊沢重文 | 1.09.1 | 1 1/2 | 468kg(+4) | 9 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 11.9 - 10.5 - 11.0 - 11.2 - 11.7 - 11.9 上がり 4F 45.8- 3F 34.8 3コーナー (*7,12)(8,13)1(6,5,10)(2,9)3,4-11 4コーナー (7,*12,13)(1,8)(2,5)(6,9)10(11,3,4) |
■レース回顧 電光石火の差脚炸裂・勢い一番コスモヴァレンチ! |
■レース解説 ケイアイフウジンがロケットスタートを決めて敢然とハナに立つ。コスモフォーチュン、コスモヴァレンチ、フラワリングバンク辺りが直後につける。ツルマルオトメは大外を通ってじわじわと進出。エイシンヴァイデンは馬群後方内を追走。3コーナーを過ぎ、ケイアイフウジンとコスモフォーチュンの外からツルマルオトメが捲り加減に進出。前3頭が並んで直線に向く。コスモフォーチュンとケイアイフウジンが抜け出し競り合うもケイアイフウジンが前に出る。半馬身ほどリードしたところへ外からコスモヴァレンチが猛追。そのまま並ぶ間もなく抜き去る。 ■レース回顧 ハズレ。今回も内外の差が出た。それにしてもちょっと極端過ぎやしませんか。(-_-) 少し考えれば分かることだが、外枠に入った馬というよりはむしろ外を通った馬に有利に働くというのが正しい。今年の小倉は雨中の開催が少なく、馬場の痛みは例年ほど酷くなかったが、レースでは殆どの馬がBコースの3分どころよりも外を回っていた。勝ったコスモヴァレンチは大外からの差し込みだった。ケイアイフウジンも8枠12番から好スタートを決め、4コーナーでは外寄りを走っていた。 エイシンヴァイデンは内枠を引いたことで消しも考えたが、新馬→フェニックス賞の勢いを信じて軸に推した。しかしレースでは無情にも内でもがくエイシンヴァイデンの姿があった。跳びが大きく、荒れた馬場は明らかにマイナスだったのは言うまでも無い。このように小倉2歳Sでは内枠に入った馬は極力避けたほうが良い。ラストは地力だけで4着に持ってきたが、勝ち馬からは遠く離された。 コスモヴァレンチ、ケイアイフウジンは冒頭で述べた通り外を通って連対。差し込んできたコスモヴァレンチはともかく、新馬戦で逃げて圧勝したケイアイフウジンも2着に残ったのは注目に値する。2歳戦ではこれまで触れてきたように「逃げて圧勝した馬は妙味無し」が通例だが、小倉2歳Sでは外を通りさえすれば問題ないらしい。また脚質による差異も考慮に入れる必要が無いらしく、昨年2着のコスモサンビームは8枠15番から、一昨年2着のブルーコンコルドは7枠13番からそれぞれ先行して連絡みしている。 ツルマルオトメは逃げることはないだろうとみていたが、これほど積極的に捲っていくとは思わなかった。武豊騎手の勝ちに行く姿勢が十分に見て取れたが、馬がこれに耐えられず、4コーナーを回ったところで脚がパッタリと止まった。 コスモフォーチュンはアンミツこと安藤勝己騎手の実兄・光彰騎手の風車鞭で先頭に出掛かったが、ケイアイフウジンの差し返しに遭って3着。ケイアイフウジンに十分な余力があったとはいえ、内外の馬場差も微妙に勝敗に関わったように思える。 差し込みという点だけに注目して抑えたエーティーホーオーは全く出番なし。流れに乗り損ねた結果、直線で内に入ってしまう苦しいレース運びでは勝てるものも勝てない。時計が標準レベルだったフェニックス賞で勝ち馬から0秒8遅れての入線はそのまま同馬の能力を物語っていたに過ぎなかった。 |