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第39回テレビ西日本賞北九州記念(GIII) 2004年7月18日(Sun) 小倉芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 8 | 12 | ダイタクバートラム | 牡6 | 57.0kg | 小牧太 | 1.44.1 | (レコード) | 504kg(-4) | 6 | |
2 | △ | 7 | 11 | メイショウカイドウ | 牡5 | 56.0kg | 武豊 | 1.44.1 | ハナ | 518kg(0) | 3 |
3 | 7 | 10 | メイショウバトラー | 牝4 | 54.0kg | 佐藤哲三 | 1.44.2 | クビ | 496kg(0) | 8 | |
4 | ▲ | 4 | 4 | オースミコスモ | 牝5 | 56.0kg | 蛯名正義 | 1.44.5 | 2 | 428kg(+6) | 5 |
5 | 8 | 13 | ユートピア | 牡4 | 57.0kg | 安藤勝己 | 1.44.5 | クビ | 474kg(+8) | 1 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.2 - 10.6 - 11.9 - 11.5 - 11.2 - 11.6 - 11.3 - 11.5 - 12.3 上がり 4F 46.7 - 3F 35.1 1コーナー 10,6(3,13)(4,7)-(5,11)(9,8)-12=2,1 2コーナー 10,6(3,13)(4,7)(5,11)9,8,12=(2,1) 3コーナー 10(3,6)(4,13)(7,11)(5,9)12,8=(2,1) 4コーナー 10,3(4,6,11)(5,9,13)12,7,8-1,2 |
■レース回顧 真夏の小倉で復権・冴えた末脚ダイタクバートラム! |
■レース解説 メイショウバトラーが楽にハナを奪う。ウインクリューガーが押して上がるところへスティルインラブも続く。外からユートピアがこれを追いかける。メイショウバトラー先頭、1馬身置いてスティルインラブ。インコースにウインクリューガー、その外にユートピア。直後にオースミコスモといった体勢。メイショウカイドウ、ダンツジャッジは中団待機。ダイタクバートラムがこれらを見る形で後方寄りに構える。直後がごった返す中、メイショウバトラーが手応え十分のまま直線に向く。内ラチ一杯にメイショウバトラーが逃げ込みを図る。直後からはメイショウカイドウが好反応を示して進出。前にじわじわと詰め寄るところへ外からダイタクバートラムが接近。内で粘るメイショウバトラー、メイショウカイドウをゴール前で僅かに交わす。 ■レース回顧 ハズレ。差し込み有利でもダイタクバートラムは想定外だった。(´・ω・`)ショボーン 軸馬ダンツジャッジはハイペースが祟ったのか直線に向いたときには手応えが無かった。ここ2戦は上がり最速といえど大勢決してからの追い込みで、特にエプソムCはスローの上がり勝負。レコード決着で突き抜けるのは無理があったようだ。池添騎手も「小回り1,800Mは忙しすぎ。ずっと追っ付け通しでした」と振り返っている。 ダイタクバートラムは後方から徐々に追い上げ、最終コーナーはさながらドリフトをかけたような立ち回りを演じた。差し有利とみておきながら完全に後方脚質の同馬を想定外と置いたのは軽率だったと反省したい。目黒記念で一旦伸びかかりながらチャクラに寄られる不利を受けたのは自身の反応が鈍いためと解釈していただけに、それを微塵にも感じさせなかった今回の走りには驚かされた。 メイショウカイドウは見立て通り好位から鋭く差し込んできた。重賞初挑戦ながら強気に仕掛けて前を捉えに行ったが、その直後でダイタクバートラムにマークされていたのは誤算だった。勢いで突っ走るタイプらしく、暫くの間は様子を見守りたいところ。 メイショウバトラーは差し有利の高速馬場で逃げて僅差の3着。福島牝馬Sのように主導権を奪われると脆いが、単騎で行ければたちまち好走するという分かりやすいキャラ。単純に小倉が合うだけのことかもしれないが、忘れた頃に一発がある典型のような気がする。 スーパージーンは3コーナーを過ぎたところで後ろに置かれてしまった。それでも前走から時計を2秒7も詰めている。異常なまでの高速馬場に屈した一頭。オースミコスモは手応え十分だったが直線でキレ負け。牡馬相手の56kgは勝手が違ったか。ユートピアも追い出されてからモタついた。必要以上に追いかけようとすると大体こんな感じになる。 スティルインラブは過酷な斤量を見越して早めの競馬に出たが、3コーナーで手応えが怪しくなりそのままフェードアウト。直線では追えば追うほど後退していった。三冠馬とはいえ、同世代の牝馬相手に1馬身そこそこ離して勝っただけ。レースの格とレベルは必ずしも一致しない。NHKマイルCを当時の完成度と展開有利で勝ったウインクリューガーもこれに適合する。スティルインラブは牝馬限定戦なら買いだが、ウインクリューガーは今後も抑えるだけ無駄だと思う。 |