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第22回ローレル競馬場賞中山牝馬S(GIII)
2004年3月13日(Sat) 中山芝1,800M 4歳以上オープン ハンデ (牝)(混)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   2 4 オースミコスモ 牝5 55.0kg 蛯名正義 1.46.1 426kg(-2) 9
2 8 15 ハッピーパス 牝6 55.5kg 田中勝春 1.46.2 1/2 478kg(+4) 6
3   6 11 フラワーチャンプ 牝6 51.0kg 村田一誠 1.46.3 1/2 448kg(+4) 10
4   8 16 メイショウバトラー 牝4 53.0kg 藤田伸二 1.46.3 ハナ 498kg(-4) 3
5   3 6 チアズメッセージ 牝4 54.0kg 本田優 1.46.3 クビ 492kg(-4) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 11.2 - 11.8 - 11.6 - 11.5 - 12.2 - 12.0 - 11.5 - 12.1
上がり 4F 47.8 - 3F 35.6
1コーナー 5(1,16)(6,9)(3,14)4,7(2,12)(8,13)10(11,15)
2コーナー 5-1,16(6,9)(3,14)4(2,7,12)(10,8,13)15,11
3コーナー 5-6(1,16)(2,3,9,12)14(10,4,7,13)(15,8)11
4コーナー (*5,6)(1,16)(2,3)9(10,4,12)15,11(14,8)13,7

■レース回顧 休息よりも勝利を望む・オースミコスモが激戦制す!
■レース解説

 スマイルトゥモローが出負け。マイネアイル、メイショウバトラーが先頭を窺うが、トーセンリリーが押してハナを奪う。オースミコスモは中団待機、その内にローズバドが追走。スマイルトゥモロー、ピースオブワールド、ハッピーパスは後方待機。チアズメッセージがトーセンリリーを捉えて直線に向く。チアズメッセージが抜け出し、最内からローズバドが詰めにかかる。外からメイショウバトラーも徐々に詰め寄る。坂を駆け上がったところで内からハッピーパスが急追。更に大外からオースミコスモが一気に差し切る。


■レース回顧

 大ハズレ。こりゃ貰った!と思ったんだがなぁ、ローズバド。(´・ω・`)

 オースミコスモは速い流れに乗って折り合いがついていた。昨年は55.5kg(1番人気)を背負って4着。当時の回顧で「斤量に敏感」と触れたが、1年半も休み無く使われ続けたことで心身共に強化されたようである。またこの馬は追い切りも変わっていて、いつも一週前に一杯に追って直前はキャンター程度にしか追わない。この「月1回出走&変則追い切り」がオースミコスモを支えていると言っても過言ではない。次は福島牝馬Sを使うとのこと。

 ローズバドは引退レースで横山典弘騎手がどう乗るかに注目していたが、こちらの思惑通り中団から捲る競馬に出た。直線に向くまで内でじっと脚を溜め、直線で末脚爆発!のはずだったが、追い出してからは意外に伸びなかった。チアズメッセージが先に抜け出た関係でやや仕掛け早になっていたのは残念。ただトップハンデで勝ちに行くスタンスでの敗戦で諦めはつく。

 ハッピーパスは後方から抜群の手応えを有しながら上がってきた。前走・中山記念(8着)の走破時計は今回の決着時計と同じ1分46秒1で、前走のパフォーマンスをそのままスライドするだけで連対圏に突入したことになる。やはり「前走で強い牡馬に揉まれていること」が中山牝馬S攻略の糸口となり得る。

 メイショウバトラーは前走があらゆる条件で恵まれ過ぎた感がありここは圏外とみていただけに、差し有利の展開で先行して粘り通した内容は評価しておきたい。先に抜け出たチアズメッセージも普通なら勝ちといえる内容で、共に次走以降の巻き返しに注目したい。

 ピースオブワールドは大外に振って追い込みをかけたが、そこからフラついて取り残されていた。スマイルトゥモローは出負けして後方からレースを進めたものの、ラストは脚が上がっていた。2頭のGI馬がこれでは荒れても仕方がない。今後も適度に穴人気しては飛ぶんだろうなと思いきや、いずれもレース後に引退を表明。賢明な判断だと思う。これでついつい抑えてしまうこともなくなる。


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