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第41回報知杯弥生賞(GII)
2004年3月7日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 5 コスモバルク 牡3 56.0kg 五十嵐冬樹 2.00.5 480kg(+6) 2
2 8 9 メイショウボーラー 牡3 56.0kg 福永祐一 2.00.7 1 1/4 486kg(+8) 3
3   8 10 メテオバースト 牡3 56.0kg 安藤勝己 2.00.9 1 472kg(-2) 6
4   2 2 ハイアーゲーム 牡3 56.0kg 蛯名正義 2.01.1 1 1/2 510kg(0) 4
5 6 6 フォーカルポイント 牡3 56.0kg 横山典弘 2.01.3 1 1/2 476kg(-4) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 11.8 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 12.3 - 12.5 - 11.6 - 11.3 - 11.9
上がり 4F 47.3 - 3F 34.8
1コーナー 9,5,3,10-4(1,7)-(2,8)6
2コーナー 9,5,3,10,1(4,7)(2,6)8
3コーナー 9,5(3,10,7)6(1,4)2,8
4コーナー (*9,5)(10,7)6(3,4,2)1,8

■レース回顧 中央のクラシック候補生をなで斬り・いざ皐月賞へコスモバルク!
■レース解説

 ハイアーゲームが出負け。テイエムサンタオーが出を窺うが、外からメイショウボーラーがスッとハナに立つ。コスモバルクが直後に控え、これにメテオバーストが続く。メイショウボーラーはペースを緩めて軽快に逃げる。グレイトジャーニーは中団から押し上げ気味に追走。フォーカルポイントも最後方から徐々に押し上げていく。3コーナーを過ぎ、グレイトジャーニー、フォーカルポイントが捲り気味に進出。前の2頭は手綱を締めたまま直線に向く。埒沿いを回ったメイショウボーラーが後続を引き離しにかかるところへ直後からコスモバルクが接近。坂を駆け上がったところでメイショウボーラーを交わしてゴール。


■レース回顧

 馬複▲−◎(20%)的中。3連複に色気を出したせいで儲けが減ってしまった。(´・ω・`)

 コスモバルクはメイショウボーラーにハナを譲って控える競馬を実践。見立て通りの牽制ペースで緩い流れになり、楽な手応えで前を追えるという理想的な展開になった。勝負どころでは手綱を持って行かれるほどの凄い手応えを示しており、駆け引き不要の本番でも好走が期待できる。トライアルでの時計ということでアテにはならないが、勝ち時計2分0秒5は過去10年で最速。

 メイショウボーラーは卓越したスピードを生かした逃げ込みを得意とするが、未知の距離で飛ばす理由はどこにもなく、脚を溜めながらマイペースの逃げに持ち込めていた。傾向上ハイペースにならないと踏んでの軸指名だったが、これには見事に応えてくれた。直線で二の脚を使って引き離すところまでは完璧だったが、最後の最後でスピードダウン。やはり距離はこなす程度か。

 メテオバーストはコスモバルクと同様前にペースメーカーを置いて綺麗に折り合い、直線に向いてから追い出すことで上位食い込みに成功。しかしその健闘もペースメーカーが強力過ぎるため霞んでしまうのが惜しまれる。すんなり先行できればなかなか侮れない馬である。

 フォーカルポイントは見事なまでに牽制ペースに嵌って見せ場を作れず終い。道中最後方から押し上げて勝負どころで外を回すという内容もお粗末。レースを引っ張ったメイショウボーラーよりも上がりが遅く(メイショウボーラー35秒0、フォーカルポイント35秒1)、後ろから来たハイアーゲームにも交わされるなど、何一ついいところが無かった。京成杯も結局のところは鬼の居ぬ間の洗濯に過ぎなかった。

 グレイトジャーニーは勝負どころでぐいぐい押し上げてコスモバルクの直後という絶好の位置取りを掴んだまでは良かったが、そこから鞭を入れる度に失速。奇しくも兄と同じ皐月賞トライアル7着に終わったが、こちらは不利も無く正攻法で挑んでの結果で巻き返しのメドは立たない。

 ハイアーゲームはいつも通り出遅れて後方からレースを進め、朝日杯フューチュリティSでのフォーカルポイントのようにするすると差し込んできたが最後は前と脚色が同じになり埋没。スローのヨーイドンを生業にしているだけに前が止まってくれないと苦しい。地力は足りないが、展開次第で多少は楽しめそうである。


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