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第41回報知杯弥生賞(GII)
2004年3月7日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ダイワデンバー 63 前走完勝も時計遅すぎ。レベル甚だ疑問。  
2 2 ハイアーゲーム 78 重賞で差し損ねあり。ここ相手揃い苦しい。  
3 3 テイエムサンタオー 68 500万下すら満足に勝てないようでは厳しい。  
4 4 トゥルーリーズン 65 新馬勝ち直後でこの相手はいかにも重い。  
5 5 コスモバルク 83 能力上位は明白。控える競馬も問題なし。
6 6 フォーカルポイント 84 末脚強力。生かすも殺すも位置取り次第。
7 7 グレイトジャーニー 80 展開不問。早め進出で粘り込みなら侮れず。
8 スパークルキャット 75 キャリア豊富も芝ではスピード不足露呈。  
8 9 メイショウボーラー 85 加速する逃げ馬。折り合いつけば引き離す。
10 メテオバースト 77 前走不利有も完敗。力量的に巻き返し困難。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 クラシック登竜門名物の牽制ペースで楽逃げ確保メイショウボーラー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【過去10年の上位馬通過順一覧】
年度(回) 馬場 頭数 勝ち時計 1着 2着 3着
'94年(第31回) 11 2.01.3 1-1-1-1 2-2-4-3 6-6-4-3
'95年(第32回) 10 2.03.7 2-2-2-1 10-9-8-8 6-6-4-7
'96年(第33回) 13 2.02.7 10-9-6-5 2-2-2-2 4-3-3-3
'97年(第34回) 14 2.02.2 13-13-4-1 6-7-12-8 4-4-2-3
'98年(第35回) 13 2.01.8 10-8-7-6 1-1-1-1 4-4-7-7
'99年(第36回) 稍重 15 2.03.5 7-8-7-2 11-12-14-13 11-11-10-10
'00年(第37回) 16 2.02.3 6-6-4-2 16-16-13-4 10-10-11-9
'01年(第38回) 不良 8 2.05.7 3-3-3-3 2-2-2-2 5-5-4-5
'02年(第39回) 11 2.02.0 1-1-1-1 10-10-10-10 5-5-4-5
'03年(第40回) 11 2.02.3 5-4-4-3 3-4-5-6 8-8-7-6

 弥生賞はクラシック候補生が集うハイレベルな一戦だが、互いに牽制し合うためか決着時計は至って平凡。前半1,000M通過が60秒を切ったのは'03年(59秒7)のみで、例年61秒以上のスローで流れている。その割に上がりだけの競馬になることも少なく、展開面から好走馬を導き出すのは困難。事実、逃げ馬や追い込み馬、強いては捲り一閃の馬まで幅広い戦法が通用している。


【朝日杯フューチュリティS経由馬の成績一覧】
年度(回) 馬名 朝日杯FS成績・戦法 弥生賞成績・戦法
'94年(第31回) トラストカンカン 3着(8人気)・追 11着(8人気)・先
'95年(第32回) フジキセキ 1着(1人気)・先 1着(1人気)・先
'02年(第39回) バランスオブゲーム 4着(4人気)・差 1着(4人気)・逃
ヤマノブリザード 2着(2人気)・追 5着(1人気)・追
'03年(第40回) エイシンチャンプ 1着(8人気)・先 1着(2人気)・先

 朝日杯フューチュリティSを使った後、ここが年明け初戦となる馬は延べ5頭が出走して【3・0・0・2】(60.0%)。朝日杯フューチュリティSで先行して好成績を収めていた馬は距離延長となるここでも結果を出している。


【前走距離別成績】
前走距離 着別度数 単勝率 連対率 複勝率
1,400M以下 【1・0・1・6】 12.5% 12.5% 25.0%
1,600M 【4・1・3・32】 10.0% 12.5% 20.0%
1,800M 【3・2・2・31】 7.9% 13.2% 18.4%
2,000M 【2・7・4・17】 6.7% 30.0% 43.3%
2,200M以上 【0・0・0・4】 0.0% 0.0% 0.0%

 距離延長となる馬が過去10年で8勝しているのは注目に値する。このうち5頭は初距離で、距離延長ローテによる活性化が期待できる。連対数・連対率こそ同距離戦経由馬が優位を保っているが、勝ち切れないケースが目立つ。京成杯経由馬は【0・2・1・6】(22.2%)、うち勝ち馬【0・2・0・2】(50.0%)。


 軸はメイショウボーラー。朝日杯フューチュリティSでは1,000M通過57秒5のハイペースで逃げながらラスト3ハロンを12秒前後のラップでまとめており、負けはしたが並みの逃げ馬でないことを改めて証明してみせた。卓越したスピードで今回もハナが確定的で、良化途上でもない限り上位争いは必至とみる。

 相手筆頭はフォーカルポイント。これまでの4戦全てで上がり最速をマーク。京成杯では中団からの差し切りを決めており、追い込み一手からの脱却を図れたのは大きい。但し直線のみで勝負をかけるタイプだけに牽制ペースに嵌った時の取りこぼしが考えられる。

 単穴はコスモバルク。ハナを切りながら直線勝負でハイアーゲームの追撃を二度に渡り完封。今のところ完成度の高さから逃げているだけで、上がり35秒を切れる二の脚をもってすれば控える競馬にも柔軟に対応できるはず。

 連下はグレイトジャーニー。シンザン記念は相手が弱過ぎたこともあるが、逃げて上がり最速(34秒7)をマークした内容には一定の評価を下しておきたい。朝日杯フューチュリティSでの完敗も同馬にとっては時計通りの走りで問題ない。牽制ペースの弥生賞で二度の捲りを決めた鞍上の采配が見どころ。

◎メイショウボーラー
○フォーカルポイント
▲コスモバルク
△グレイトジャーニー


■馬券構築

 メイショウボーラーから馬複・3連複流し。

[馬複] メイショウボーラー−フォーカルポイント 30%
[馬複] メイショウボーラー−コスモバルク 20%
[馬複] メイショウボーラー−グレイトジャーニー 20%
[3連複] メイショウボーラー−フォーカルポイント−コスモバルク 10%
[3連複] メイショウボーラー−フォーカルポイント−グレイトジャーニー 10%
[3連複] メイショウボーラー−コスモバルク−グレイトジャーニー 10%


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