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第54回東京新聞杯(GIII)
2004年2月1日(Sun) 東京芝1,600M 4歳以上オープン 別定 (混)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   8 15 ウインラディウス 牡5 54.0kg 田中勝春 1.33.0 526kg(+10) 7
2 6 10 クラフトワーク 牡4 53.0kg 勝浦正樹 1.33.3 2 470kg(+20) 5
3 2 2 キスミーテンダー 牡8 56.0kg 藤田伸二 1.33.3 アタマ 456kg(+12) 6
4 7 12 サイドワインダー 牡7 58.0kg 横山典弘 1.33.5 1 1/4 500kg(0) 1
5   3 4 ハレルヤサンデー 牡4 55.0kg 村田一誠 1.33.7 1 1/4 474kg(+22) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 10.8 - 11.7 - 11.9 - 12.0 - 11.2 - 11.4 - 11.4
上がり 4F 46.0 - 3F 34.0
3コーナー 14(1,9)(2,3,15)(4,7,13)(5,8)(6,10,12)11
4コーナー 14,9(1,15)(3,13)2(5,7)(4,8,12)(6,10,11)

■レース回顧 藤沢和厩舎の秘蔵っ子・ウインラディウスが待望の重賞V!
■レース解説

 外からゴールドメーカー、内からミッドタウンが先手を窺うもゴールドメーカーがハナを主張して先頭に立つ。遅れてシベリアンホークがじわじわと進出。マイネルモルゲンも掛かり気味に上がっていく。ウインラディウスは中団の外、クラフトワークとサイドワインダーは並んで後方を進む。馬群はほぼ一塊で推移。逃げるゴールドメーカーをシベリアンホークががっちりキープした状態で直線に向く。シベリアンホークが前を捉えきれずにいるところへ好位まで上がってきたウインラディウスが馬なりで交わす。内からハレルヤサンデー、大外からキスミーテンダー、クラフトワーク、サイドワインダーが追い上げるが、ウインラディウスが更に加速を強めて完勝。


■レース回顧

 ハズレ。う〜む、ウインラディウスですか。スローでも速い脚使ったモン勝ちですな。(-_-)

 ウインラディウスは昨年の京成杯オータムハンデで後ろから行ったのを見て「前に行きたくてもついて行けなかった」と解釈。ここも後ろに置かれてオサラバかと思いきや、番手から楽々抜け出してくるのだから参った。前走が上がりヨーイドンの競馬で、ここも同じく上がりだけの競馬になったのが勝因か。田中勝春騎手もここに来ての人気落ちで強気に乗れたのかもしれない。何はともあれ初勝利がオープン戦の素質馬がようやく開花。このまま出世街道を歩み続けるかが見物である。

 キスミーテンダーは道中ラチ沿いを進みながら、直線で前詰まりを懸念して外へ外へと持ち出していった。結果として進出が遅れ、先に抜け出たウインラディウスに迫れないままレースが終わってしまった。ゴール前でクラフトワークの強襲に遭ったものの、腹回りがボッテリとして仕上がり途上を思わせる状態でここまで動けば上出来。上がり33秒7(3位)は勝ったウインラディウスと同タイム。

 クラフトワークはサイドワインダーと同じ位置取りでレースを進め、先に仕掛けたサイドワインダーを直線半ばで捉えて抜き去った。同馬の上がり33秒3はサイドワインダー(33秒6、2位)を上回る最速の上がりで、前走に続いて府中で決め手が冴え渡った。今回は別定戦ながらサイドワインダーとの斤量差が5kgもあり、同じような決め手を有するなら軽い方を選ぶというのも理に適った考え方である。

 サイドワインダーは大外に持ち出してじっくり追い出したが勝ち馬に0秒5及ばず完敗。4コーナーで多少窮屈な場面があったものの、幾ら速い上がりを繰り出しても前につけた馬に同じような脚を使われてはどうしようもない。今回は同馬以外にも直近1年以内に上がり33秒台をマークしたことのある馬が3頭もいた。掻い摘んで言えば埋没ということになるだろうか。

 マイネルモルゲンはスタート直後から掛かっていた。石崎騎手が必死になだめに入るが、他の馬が横から来るとまた行く気になっていた。馬群の中に入れてようやく落ち着いたものの、余力は殆ど残っておらず直線でドロップアウト。気性面の成長が待たれる。


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