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第54回東京新聞杯(GIII)
2004年2月1日(Sun) 東京芝1,600M 4歳以上オープン 別定 (混)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ミッドタウン 101 展開・距離共に向くが詰め甘いのは問題あり。  
2 2 キスミーテンダー 101 先行しながら決め手秀逸。休み明けも軽視不可。
3 マイネルモルゲン 98 たまに良い脚使う。位置取り次第で逆転可能。
3 4 ハレルヤサンデー 98 重賞でのパフォーマンスからして物足りない。  
5 センターフレッシュ 2年半振りではついて行くことすら難しい。  
4 6 ダイワジアン 96 開幕週の時計勝負では取り残される公算大。  
7 スプリングシオン 97 直近2戦はアテ外れの感。短距離では忙しい。  
5 8 グラスワールド 99 負けても僅差の特性薄れる。ピーク過ぎたか。  
9 シベリアンホーク 100 前走単騎で粘れず。決め手問われると脆い。  
6 10 クラフトワーク 96 速い流れの前走勝ち評価。マイルもこなせる。
11 トラストファイアー 88 後方待機で不発ばかり。依然として低調続く。  
7 12 サイドワインダー 101 末脚確実。府中マイルの仕掛け所知る鞍上魅力。
13 ジョウテンブレーヴ 93 徐々に良くなってきているが往年の力は無い。  
8 14 ゴールドメーカー 休養明け初戦が芝マイル重賞。無謀すぎる。  
15 ウインラディウス 96 相手が揃うと位置取りが厳しくなるのが気になる。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 後ろから来る馬に先駆けて鋭脚発揮・新鮮一番キスミーテンダー
■予想構築

 逃げそうなのはミッドタウンとシベリアンホークだが、後者は控えると味が出ないので先手を主張するはず。以下ミッドタウン、ウインラディウス、キスミーテンダーと続く。全体的にみると追い込み馬が多く、軸は先行勢から選ぶのが無難か。

 続いて前走レースからローテーションによる傾向を探っていく。

【ニューイヤーS連対経由馬の東京新聞杯成績一覧】
年度(回) 馬名 ニューイヤーS成績 東京新聞杯成績
'94年(第44回) ビコーアルファ 2着(4人気) 10着(10人気)
'95年(第45回) (ダート変更の上グレード外で施行)
'96年(第46回) メイショウユウシ 1着(2人気) 2着(5人気)
フジノマッケンオー 2着(3人気) 3着(4人気)
'97年(第47回) (該当馬無し)
'98年(第48回) ビッグサンデー 1着(1人気) 1着(3人気)
'99年(第49回) ケイワンバイキング 2着(2人気) 2着(1人気)
'00年(第50回) ダイワカーリアン 2着(7人気) 1着(7人気)
'01年(第51回) チェックメイト 1着(2人気) 1着(4人気)
シンコウエドワード 2着(1人気) 2着(1人気)
'02年(第52回) (該当馬無し)
'03年(第53回) カオリジョバンニ 2着(4人気) 3着(6人気)

 東京新聞杯は中山で行われるマイル戦・ニューイヤーSとの関連が深い。連対経由【3・3・2・1】(66.7%)、3着以下経由【0・0・0・16】(0.0%)となり、ニューイヤーSの着順が東京新聞杯の着順に直結していることが分かる。但し連対経由でも1着経由【2・1・0・0】(100.0%)、2着経由【1・2・2・1】(50.0%)となり、後者の場合は信頼度が半減する。マイネルモルゲン(2着)は善戦評価。ミッドタウン(5着)とグラスワールド(7着)は苦しい。


【京都金杯5着以内経由馬の東京新聞杯成績一覧('00年以降)】
年度(回) 馬名 京都金杯成績 東京新聞杯成績
'00年(第50回) ロサード 4着(2人気) 8着(2人気)
'01年(第51回) (該当馬無し)
'02年(第52回) ダービーレグノ 4着(4人気) 3着(2人気)
ゴッドオブチャンス 2着(3人気) 8着(1人気)
'03年(第53回) グラスワールド 2着(4人気) 5着(2人気)

 一方東西の金杯経由馬は総じて不振で、連対例は中山金杯1着を経由した'97年1着ベストタイアップ(牡5・57kg)のみ。冬場に短い間隔で重賞を使うのは消耗が激しいようである。特に掲示板外に敗れていた馬は【0・0・0・18】(0.0%)と論外。シベリアンホーク(京都金杯7着)、ジョウテンブレーヴ(京都金杯11着)に疑問符が付く。サイドワインダーにしても上記の結果より安泰とは言い難い。


 軸はキスミーテンダー。休み明けだが、逆に言えば使い込んでいない分フレッシュな状態で臨める点に注目。先行しながら上がり34秒台前半の脚が使えるのが最大のセールスポイントで、後ろから来る馬は33秒台の脚が使えないとまず差せない。いきなりから狙ってみたい。

 相手筆頭はサイドワインダー。普通に考えればこの馬が軸だが、短い間隔で重賞を使いつつ追い込んで届かずを繰り返しているのが気になる。今回は同馬の他にも末脚鋭い馬が多く、前走のようなゴボウ抜きは難しい状況にある。府中マイルの仕掛け所を知る横山典弘騎手へのスイッチは有効。

 単穴はクラフトワーク。青葉賞(3着)の上がり34秒0、前走・テレビ静岡賞(1600万・東京芝1,800M、1着)の上がり33秒6のパフォーマンスからしてサイドワインダーにもヒケを取らない。別定戦だがハンデ戦のような斤量差がついた同レースにおいて最軽量の53kgを背負う利点は大きい。

 連下はマイネルモルゲン。乗り役によって戦法がままならないのが気になるが、裏返せばどこからでもレースを進められるということ。ポートアイランドS(OP・阪神芝1,600M、1着)では上がり33秒4の末脚を繰り出しており、位置取り次第で上位食い込みが考えられる。

 ウインラディウスも前走・白秋S(OP・東京芝1,400M、1着)において上がり33秒台の脚が使えているが、このレースは短距離戦にしてはテンが緩く、出走馬13頭中11頭までもが上がり33秒台を刻む典型的な直線ヨーイドンで評価に値しない。

◎キスミーテンダー
○サイドワインダー
▲クラフトワーク
△マイネルモルゲン


■馬券構築

 キスミーテンダーから馬複・3連複流し。

[馬複] キスミーテンダー−サイドワインダー 30%
[馬複] キスミーテンダー−クラフトワーク 20%
[馬複] キスミーテンダー−マイネルモルゲン 20%
[3連複] キスミーテンダー−サイドワインダー−クラフトワーク 10%
[3連複] キスミーテンダー−サイドワインダー−マイネルモルゲン 10%
[3連複] キスミーテンダー−クラフトワーク−マイネルモルゲン 10%


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