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第45回アメリカジョッキークラブC(GII)
2004年1月25日(Sun) 中山芝2,200M 4歳以上オープン 別定 (混)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 8 ダンツジャッジ 牡5 57.0kg 藤田伸二 2.15.5 514kg(-2) 2
2 1 1 ウインジェネラーレ 牡4 56.0kg 蛯名正義 2.15.5 ハナ 538kg(+6) 3
3   2 2 ユキノサンロイヤル 牡7 57.0kg 小野次郎 2.15.7 1 466kg(-4) 8
4   6 7 グラスエイコウオー 牡6 57.0kg 吉田豊 2.15.7 クビ 478kg(0) 4
5   7 9 チョウカイリョウガ 牡8 57.0kg 江田照男 2.15.7 ハナ 504kg(+2) 10
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.1 - 11.7 - 12.9 - 13.0 - 13.2 - 12.9 - 12.8 - 12.2 - 11.7 - 11.3 - 11.7
上がり 4F 46.9 - 3F 34.7
1コーナー 11-10-9=6,8,1(2,3)(5,4)-7
2コーナー 11-10-9=6,8,1(2,3,4)5-7
3コーナー 11-10(1,9,6)(8,4)(2,3,5)-7
4コーナー 11(1,10)(2,9,6,8)(3,4,7)5

■レース回顧 古馬重賞ウイナーの意地・ダンツジャッジが順当勝ち!
■レース解説

 外からマルロス、ルゼルが出を窺う。ルゼルがハナに立ち、以下マルロス、チョウカイリョウガと続く。そこから6〜7馬身開いてスパークホーク、ダンツジャッジ、ウインジェネラーレが追走。ワールドスケールは後ろから2番手、グラスエイコウオーが最後方を追走。3コーナーを通過したところで前後の差が詰まり始める。各馬一団の状態から直線に向く。ルゼルが頑張るもウインジェネラーレが馬群を割って進出。外からダンツジャッジが接近。内からユキノサンロイヤル、直後からチョウカイリョウガ、大外からグラスエイコウオーも加わって大接戦となるが、ダンツジャッジが粘るウインジェネラーレを僅かに交わしてゴール。


■レース回顧

 タテ目ハズレ。2週連続でタテ目。本命決着もロクに獲れんとはなっとらん。(-_-)

 軸馬ワールドスケールは道中後方につけながらラチ沿いを進んでいた関係で前が塞がったまま。直線に向いたところで最後方まで下がってしまい、終始窮屈な状態で追っているうちに一杯になってしまった。前走もすぐに追い出せない位置取りだったが、少頭数になって更に馬群に潜り込んでしまう羽目になるとはいかがなものか。馬自体も瞬発力勝負には対応しきれない様子だった。

 ダンツジャッジは要所要所で外に持ち出す理想的なレース運びで完勝。流れが落ち着いたことで消耗も最小限に食い止められ、叩かれる度にグイグイ伸びていた。先に抜け出たウインジェネラーレを交わすのにかなりてこずったが、距離の壁を乗り越えての勝利で価値がある。

 ウインジェネラーレは多少アオるようなスタートで後手を踏んでいた。俗に言うESP(※)だが、流れが緩かったためこの影響は殆ど無かった。ダンツジャッジを外に見ながら脚を温存し、直線に向いたところですぐルゼルを捉えて先頭に躍り出るまでは良かったが、そこから突き放す脚が使えなかったのは残念。

 ユキノサンロイヤルは2走前のディセンバーSでダンツジャッジの2着、ダンツジャッジが勝ったダービー卿チャレンジトロフィーでもコンマ1秒差の4着があるなど、ダンツジャッジと好走がリンクしていた点を鑑みればワイドの穴として狙えたのかもしれない。

 長期休養明けの3頭はいずれも完敗。フェリシタルは直線に向くところで、スパークホークは坂に差し掛かるところで、ルゼルは後続が押し寄せてきてからそれぞれ失速。ただルゼルに関しては2年8ヶ月振りの実戦で見せ場を作った点を評価しておきたい。この後叩いて変われるかが見物。ちなみに同日京都5Rの障害未勝利戦ではマキハタスパート(セ10)が3年9ヶ月振りの実戦を迎えた(14頭立ての13着。但し1頭競争中止)。上には上がいるものである。

※ESP…蛯名スペシャル。蛯名正義騎手特有の出遅れや前詰まり等の総称。他騎手よりこれらの頻度が多い(ような気がする)ことからこのように呼ばれることがある。出遅れは今回のように最内枠に入った時に多く、昨年の重賞だけでもクイーンC(セイレーンズソング)、エルムS(エクセシヴワード)、関屋記念(ハレルヤサンデー)で発生している。


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