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第37回スポーツニッポン賞ステイヤーズS(GII)
2003年12月6日(Sat) 中山芝3,600M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 8 チャクラ 牡3 55.0kg 後藤浩輝 3.48.2 458kg(-10) 6
2   4 4 エリモシャルマン 牡4 57.0kg 横山典弘 3.48.2 クビ 518kg(+4) 5
3   3 3 ハッピールック セ5 57.0kg O.ペリエ 3.48.2 ハナ 482kg(+2) 4
4 6 6 イングランディーレ 牡4 58.0kg 小林淳一 3.48.6 2 1/2 516kg(+4) 2
5 8 9 ニシノシフォニー 牡3 55.0kg 江田照男 3.48.7 1/2 470kg(+2) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 13.3 - 11.4 - 12.8 - 12.4 - 12.2 - 12.3 - 13.2 - 14.0 - 13.0 - 13.1 - 13.1 - 13.6 - 13.2 - 12.8 - 12.5 - 11.7 - 11.6 - 12.0
上がり 4F 47.8 - 3F 35.3
1コーナー(2周目) 9=6=(7,4)3,8=2-10-5,1
2コーナー(2周目) 9=6-4,3,7,8=2,10-(5,1)
3コーナー(2周目) 9,6,4(7,3,8)(2,10)-5,1
4コーナー(2周目) (9,*6)(4,8)3(7,2)10(5,1)

■レース回顧 更なる距離延長でステイヤーの血が覚醒・嬉しい2勝目チャクラ!
■レース解説

 ナチュラルナインが浮き上がるようなスタート。外からニシノシンフォニーが押して先頭に立つ。イングランディーレが2番手。向こう正面で完全に馬群がバラける。チャクラは中団、出遅れたナチュラルナインは後方。ファストタテヤマはいつも通りの最後方待機。2周目に入り、ニシノシンフォニーのリードが徐々に縮まり始める。イングランディーレ、エリモシャルマンが前に取り付いていく。3コーナー手前で馬群が凝縮。イングランディーレがニシノシノフォニーを外から交わしにかかる。この間にチャクラが直後まで接近。直線に入り、ニシノシンフォニーが二の脚を使ってイングランディーレに対抗。両者の凌ぎ合いの外からチャクラ、エリモシャルマンが一気に進出。更に外からハッピールックが迫って3頭の叩き合いになるも、チャクラが僅かに先着。


■レース回顧

 ハズレ。う〜ん、ここで来たかチャクラ。意外と中山が合うのかもしれない。(-_-)

 ラストは完全な追い比べ。専ら上がり36秒台のイングランディーレにはキツい流れ。3コーナー過ぎから動き始めながらニシノシンフォニーをなかなか捉えられなかった。他馬に付いていかされる展開では粘り込みもかけようがない。開幕週の綺麗な馬場もこの馬にとっては良くなかったようだ。

 チャクラは軽い捲りをかけて一気に好位に取り付くと、前でもたつくイングランディーレを直線半ばであっさり交わした。エンジンのかかりは遅いが、一旦スピードが乗るとゴールまで衰えない。いかにも中長距離を主戦場にしそうな馬。ただ前に強い馬がいるレースでは詰め切れずを繰り返しそうな気がする。

 エリモシャルマンは途中からチャクラと併せの状態になって一緒に上がってきた。道中ジリジリと間合いを計りつつ前に取り付いていった横山典弘騎手の判断も見逃せない。直近4年(昨年は不出走)で2勝3着1回と相性が良かったのは後になってから気付いた。「長距離戦は騎手で買え」ということか。

 ナチュラルナインは出遅れて後ろから行った時点でアウト。日経賞で軸に推したマイネルアンブルもスタートをしくじったが、結局これが原因で付いて回るだけになっていた。ある意味長距離戦のスタートは短距離戦以上に大事ということが言えるかもしれない。

 ファストタテヤマはシンガリ負け。基本的に他力本願タイプの追い込み馬なのでこの結果でも驚かなかったが、同馬が1番人気だったことには驚いた。人気順はイングラン>ナチュラル>チャクラ>ハッピー=ファストぐらいをイメージしていた。滅多に上位に来ない馬を人気で買っても儲からない。菊花賞で16番人気にしておいて、長距離戦のここで買いましょうというのはちょっと安直過ぎやしませんかと思う。


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