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第37回スポーツニッポン賞ステイヤーズS(GII)
2003年12月6日(Sat) 中山芝3,600M 3歳以上オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ファストタテヤマ 97 常に追い込み一気。自ら動けないのはネック。
2 2 テイエムジェネラス 76 格上挑戦も長距離慣れしており善戦は可能。  
3 3 ハッピールック 94 溜めると良い脚使うが届かない。乗り方次第。  
4 4 エリモシャルマン 94 差脚あるが及ばない。別定替わりもマイナス。  
5 5 ナチュラルナイン 94 連勝時の内容から距離延長合う。前進見込。
6 6 イングランディーレ 97 少頭数の長汀場なら持ち味の先行力生きる。
7 7 マイネルエスケープ 78 早めスパートで抜け出せば多少は脈あり。  
8 チャクラ 89 長く良い脚使うが不器用。直線平坦向きの感。  
8 9 ニシノシンフォニー 91 直線勝負になると苦しいが単騎なら侮れない。
10 メジロランバート 95 古豪。勝ち負けは困難も3着なら十分圏内。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 長距離でダラダラ行かせて能力全開イングランディーレ
■予想構築

 別定戦変更後の過去6年におけるステイヤーズSの傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 前走から負担斤量が3kg以上重くなる馬は苦戦。ハンデ戦経由馬の取り扱いに注意。
    ―→特にアルゼンチン共和国杯を軽ハンデで好走した馬はアテにならない。具体例としては'98年6着エーピーランド(牡5・57kg、アルゼンチン共和国杯は52kgで2着)、'99年8着マーベラスタイマー(牡5・58kg、アルゼンチン共和国杯は53kgで1着)などが挙げられる。アルゼンチン共和国杯を54kgで3着したエリモシャルマンは怪しい。
  • 連対馬12頭のうち半数は前走で京都芝3,000Mを使っているが、圧倒的有利ではない。
    ―→前走で京都芝3,000Mを使っていた馬は延べ18頭が出走して【4・2・3・9】(33.3%)。ただ'02年の連対馬2頭のように前走で1,800M戦を使っていた馬も問題なく連対していることから、前走で長距離戦を使っていることは十分条件ではあるが必要条件ではない。
  • 良馬場施行ならある程度前につけていないと苦しい。殿一気は至難の業。
    ―→平地最長距離のレースであることから展開は必然的にスローになる。また上がり3ハロンは大抵36秒台で、直線だけの競馬にはなりにくい。後ろから差し込むより惰性でなだれ込む馬に向いている。これらは連対馬12頭のうち、4角3番手以内の馬が8連対(5勝)していることからも明らか。
  • 勝つためには芝3,000M以上or重賞勝ちが望ましい。長距離戦初出走馬は割引。
    ―→過去6年の勝ち馬のうち、'00年1着ホットシークレット(セ4・57kg)を除く5頭はいずれも芝3,000M以上勝ちか重賞勝ちのいずれかを有していた。また別定戦以降後は長距離戦初出走で勝った馬はおらず、長距離戦特有の駆け引きを経験した馬から流すのが得策といえる。
 軸は先行脚質の実績馬イングランディーレ。1000万下(ダート1,800M)を勝ち上がった直後に挑んだ昨年の同レースでコンマ2秒差の4着に健闘。切れる脚がないのでダラダラなだれ込む長距離戦が向いている。13頭立て以下【6・0・0・3】(66.7%)の内容からも少頭数なら揉まれず気軽に行ける。

 対抗はファストタテヤマ。常に後方一気のスタンスを採る馬だけに凡走が多い。直線まで待って追い出すと差して届かずの可能性が高いが、前々走のオールカマー(2着)のように早めに仕掛ければ見せ場は作れそう。

 単穴はニシノシンフォニー。単騎逃げが狙えるメンバー構成。スッと先手が取れればセントライト記念(2着)のような粘り込みがみられるかもしれない。前走の福島記念(4着)では先行勢の中で最先着を果たしている。

 連下はナチュラルナイン。前走はスタートで後手を踏みながら追い込んで2着。微妙に掛かるところがあるので距離延長は望ましくないが、夏から秋にかけての成長は目を引く。とりあえず抑える分には問題ない。

◎イングランディーレ
○ファストタテヤマ
▲ニシノシノフォニー
△ナチュラルナイン


■馬券構築

 イングランディーレから馬複流し。

[馬複] イングランディーレ−ファストタテヤマ 40%
[馬複] イングランディーレ−ニシノシンフォニー 30%
[馬複] イングランディーレ−ナチュラルナイン 30%


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