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第20回マイルチャンピオンシップ(GI)
2003年11月23日(Sun) 京都芝1,600M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 11 デュランダル 牡4 57.0kg 池添謙一 1.33.3 452kg(+6) 5
2   8 18 ファインモーション 牝4 55.0kg 武豊 1.33.4 3/4 484kg(+2) 2
3 2 3 ギャラントアロー 牡3 56.0kg 幸英明 1.33.6 1 1/4 508kg(+6) 10
4   5 10 バランスオブゲーム 牡4 57.0kg 田中勝春 1.33.6 クビ 472kg(+4) 4
5 7 13 ミレニアムバイオ 牡5 57.0kg 四位洋文 1.33.7 1/2 494kg(+10) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 10.7 - 11.3 - 11.6 - 11.6 - 11.2 - 12.1 - 12.4
上がり 4F 47.3 - 3F 35.7
3コーナー 3,7=6-(1,10)(2,5,14)18(8,4,13)12(16,17)(15,11)9
4コーナー 3,7=6(1,10)14(2,5,18)(8,4)(13,12,17)(16,11)(15,9)

■レース回顧 聖剣伝説第二章・デュランダルが再度の大外一気でGI連取!
■レース解説

 大外からファインモーションが出を窺うが、内からギャラントアローが飛び出す。マグナーテン、ウインクリューガーがこれに続く。少し間を置いてオースミコスモ、バランスオブゲーム、これらに平行してサイドワインダーも早めの競馬。ファインモーションは馬群の大外を追走。ミレニアムバイオはこの直後。デュランダルはいつも通りの後方待機。ギャラントアロー、マグナーテンが後続を引き離し気味に逃げ、3コーナー頂上から4コーナーを併走のまま回る。3番手以降は一塊になり、テレグノシス、デュランダルが大外に回る。前2頭が頑張るもラスト200Mを過ぎて脚色が鈍る。そこへ中央からファインモーション、大外からデュランダルが勢い良く進出。ゴールが近づくにつれ更に鋭さを増したデュランダルがファインモーションを抑えてゴール。


■レース回顧

 ハズレ。人気馬の取捨を誤るわ、3連穴の選択はズレるわで散々でした。(;´Д`)

 デュランダルが4コーナーを回り終えた時、先頭を行くギャラントアローは馬場の内ラチあたりを走っていた。前につけた他の馬も余力十分。それでもデュランダルはお構い無しに差し切ってみせた。レースの上がり35秒7に対し、デュランダルは33秒5。次点(ファインモーション、ロサード)が34秒1。他馬に埋没どころか大外から一頭だけ違う脚で突っ込んできた。う〜む、相変わらず馬を見る眼がない。

 そして私の持病「人気で負けた馬を次走買わない症候群」で無印にしたファインモーションが2着。今夏からだけでもサクラプレジデント(札幌記念)、アドマイヤグルーヴ(ローズS、秋華賞、エリザベス女王杯)を無印にしているから怖い。ファインモーションの場合はマイル未連対ということで機械的に切ったこともあるが、それでも一時高く評価した馬を簡単に見限るのは良くない。単勝2番人気(支持率16.4%)だったが、馬連ベースでは5番人気(同10.4%)と開きがあり、馬券的にも妙味十分だった。

 「控えれば幾分マシ」というのが今回ファインモーションに与えた評価だが、大外に入ったことで至ってスムーズに追走出来ており、直線も気分良く走っていた。昨年同時期の「何だかよく分からないがとにかく凄い」というイメージこそ薄れてきたが、きちんと控えれば結果を出せる馬であることを確認。

 軸馬サイドワインダーは先行馬と大差ない位置取り。元々中団差しを得意にしていた馬で特段驚きはなかったが、馬場の内目が荒れてきていることからすれば後方に下げて外へ回したほうが良かったかもしれない。持ち味が生かせなかったのは残念。

 マイル7勝を誇るミレニアムバイオは5着。返し馬で落馬というのはあまり記憶に無い。ゲート入りもゴネまくってやっと入る始末。ただレースでは掛かる仕草は見られなかった。手応えを残したまま直線に向いたが、馬込みの中にいた分だけ進出が遅れていた。

 穴で狙ったギャラントアローは見所十分の3着。やはり単騎なら相当粘る。マグナーテンと一緒になって後続を引き離し気味に逃げられたのも良かった。次走以降はさすがに人気を集めるだろうが、引き続き注目していきたい。

 スワンS経由馬人気薄突っ込み対策として3着狙いで抑えたテイエムサンデーはブービー。前走ですら見せ場が無かった馬が更に距離が伸びて巻き返せるはずもなく、何より同脚質のデュランダルを切って同馬を抑えたというのは意味不明。年齢が年齢だけに現時点の持ち時計(1分34秒4)を0秒1上回るだけで精一杯だったようだ。

 関東勢で最も人気を集めたバランスオブゲームは4着。毎日王冠はファインモーションの沈没に合わせて余裕の追い出しを決めたが、今回は前を追いかけるだけで精一杯。そこそこ強いがスペシャリストには敵わない。愛すべきトライアルホース、それがバランスオブゲーム。ローゼンカバリー(セントライト記念、AJCC、日経賞、目黒記念)とイメージが被る。


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