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第8回KBS京都賞ファンタジーS(GIII)
2003年11月9日(Sun) 京都芝1,400M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 1 1 スイープトウショウ 牝2 54.0kg 角田晃一 1.22.6 458kg(0) 2
2 2 2 ロイヤルセランガー 牝2 54.0kg 福永祐一 1.22.8 1 1/4 498kg(-4) 3
3   7 10 マルターズヒート 牝2 54.0kg 熊沢重文 1.23.0 1 1/2 470kg(-6) 8
4   4 4 マチカネエンジイロ 牝2 54.0kg 武豊 1.23.0 クビ 404kg(+2) 6
5   5 6 フィーユドゥレーヴ 牝2 54.0kg 藤田伸二 1.23.1 クビ 456kg(+18) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.3 - 11.9 - 11.9 - 11.6 - 11.8 - 11.7
上がり 4F 47.0 - 3F 35.1
3コーナー 11-(3,7)10(6,12)9(2,5)(4,1)-8
4コーナー 11-(3,7)10(6,12)(2,9)(5,1)4-8

■レース回顧 大外から他馬を一掃・末脚冴えたスイープトウショウ!
■レース解説

 コスモキャンドルが好スタートを決めてそのままハナに立つ。レジーナガール、キャメロンガールがこれに続く。フィーユドゥレーヴは先行集団馬群の中を追走。その後方内にロイヤルセランガーが構える。すぐ側にツルマルシスター。スイープトウショウも差が無く追走。コスモキャンドルが軽快に飛ばして3コーナー頂上の丘を下る。フィーユドゥレーヴ、マルターズヒートが動き出すと、後方からツルマルシスター、スイープトウショウも捲り加減で大外を回る。直線に向き、最内のロイヤルセランガー、直後につけていたフィーユドゥレーヴがコスモキャンドルを捕らえにかかる。フィーユドゥレーヴが遅れた間にロイヤルセランガーが一気に抜け出す。2番手以降は混戦になるも、大外からスイープトウショウが一完歩づつ詰め寄り、粘り込みを図るロイヤルセランガーを交わしてゴール。


■レース回顧

 馬複▲−◎(30%)的中。久々にクリーンヒット。グラマー好走説は本物です。(゚д゚)ウマー

 傾向分析を続けていると、たまに「何で?」と思えることに遭遇する。「ファンタジーS・グラマー好走説」はその典型。明確な根拠を示さなくても(ロイヤルセランガーは対戦馬の質から上位評価した)大型馬を軸にするだけで簡単に当てられるレースは他にない。傾向分析に着手した'98年以降の6戦の馬券(馬連)成績は軸馬全的中、馬連5回的中。

 ロイヤルセランガーはスパッと切れる脚は持たないものの、追って確実に伸びる脚が最大の武器。最内からグイグイ伸びた様はまさに「重戦車」そのもの。道悪やダートがより向いているのかもしれない。馬群の中で揉まれながらも動じることなく差し切ったりんどう賞よりも楽にレースを進められたが、新馬戦を差して快勝したスイープトウショウの決め手には逆らえず。今回は勝った馬が鮮やか過ぎた。

 スイープトウショウにも劣らぬ豪脚を持ち合わせていたツルマルシスターは不発。直線入口で前が詰まって追い出しが遅れたのは痛恨。それでもラストはよく詰めてきていた。1ハロンづつの距離短縮ローテに馬が順応できなかったということも言えそうで、次走以降の巻き返しに注目したい。

 フィーユドゥレーヴは直線で最内からやってきたロイヤルセランガーに併せていったが、並んだ途端に突き放されてしまった。もう一度盛り返したが及ばず。ただ直前まで出走を悩んだという経緯からも窺える通り、叩き台として使ったのは明らかで、それでいて勝ち馬から0秒5差の5着なら上出来。

 マルターズヒートは傾向分析の特選馬に挙げていたが、デビュー戦快勝を楽逃げと捉えて結局見送り。3連複好配の使者はコスモキャンドルとみていたが、こちらは絶好のスタートからハナを切らざるを得ない展開になって沈没。大型馬(ロイヤルセランガー)、デビュー戦快勝のキャリア1戦馬(スイープトウショウ)を抑えておきながら、その両方に当てはまるマルターズヒートを見送るあたりはまだ精進が足りない。


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