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第46回毎日放送賞スワンS(GII)
2003年11月1日(Sat) 京都芝1,400M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 13 ギャラントアロー 牡3 56.0kg 幸英明 1.20.2 502kg(+6) 11
2 4 7 テンシノキセキ 牝5 55.0kg 横山典弘 1.20.6 2 1/2 482kg(+4) 2
3   4 8 ゴッドオブチャンス 牡5 58.0kg 藤田伸二 1.20.6 ハナ 522kg(+6) 7
4   6 12 ロイヤルキャンサー 牡5 57.0kg 武豊 1.20.7 クビ 470kg(+14) 1
5 1 1 イルバチオ 牝6 55.0kg 岩田康誠 1.20.9 1 492kg(+2) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.0 - 10.6 - 11.3 - 11.2 - 11.6 - 11.6 - 11.9
上がり 4F 46.3 - 3F 35.1
3コーナー 13(3,9)(2,11)-5,7,14(4,15)(6,8,10)(1,16)-12
4コーナー 13,3,9(2,11)(5,7,14)(4,8)15(6,10)(1,16)12

■レース回顧 単騎握れば断然残る・伏兵ギャラントアローの一人旅!
■レース解説

 マイネルモルゲンが出遅れ。ロイヤルキャンサも多少アオるスタート。ギャラントアローがダッシュ良く先頭に立つ。モンパルナスが直後につけ、ネイティヴハートも早めの競馬を選択。内からはサーガノヴェル、シルクブラボーも前を窺う。テンシノキセキは先行馬群の後ろ。イルバチオ、テイエムサンデーはいつも通りの後方待機、最後方にはロイヤルキャンサーが構える。楽な手応えのまま下り坂に入ったギャラントアローにシルクブラボー、モンパルナスが外から並びかける。直線に向き、ギャラントアローが二の脚を繰り出し2番手以下を突き放す。先行策のネイティヴハートがすぐさまこれを捕らえにかかるが脚色は鈍い。中団からテンシノキセキ、ゴッドオブチャンスが懸命に前を追うが届かない。後方からロイヤルキャンサーが加わって接戦になった2着争いを尻目にギャラントアローが逃げ切る。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。実力があるのにいつも人気薄の逃げ馬。…スマートボーイ?(^-^;)

 ギャラントアローは単独先頭時【2・3・0・0】(100.0%)、2番手以下追走時【1・0・0・3】(25.0%)と単騎なら残る。しかし今回の出走メンバーを見渡して「単騎は無理」と決め込んで見送り。レースでギャラントアローが先頭を行くのをみて思わず唸った。このような「自分の型に嵌ると滅法強い」タイプの馬は常に抑えておかないと後悔する事になる。次走はマイルCSが濃厚だが、とりあえず抑える分には問題ない。いつも人気薄なので薄めに張っても相応のリターンが得られる

 軸馬テンシノキセキはスタート直後に他馬に挟まれ後ろに下がってしまった。これで2着はあっても勝ちは無くなった。それでも横山典弘騎手のコメント通り、距離延長で控える競馬に対応できたのは収穫。ローカルの短距離戦でしか勝ち負けできない状況からは脱している。但しじわじわとしか伸びなかったレース振りを見る限りではこれ以上の距離延長はキツイ。

 好調スプリンターズS経由馬の中で唯一見送ったゴッドオブチャンスがテンシノキセキと差の無い3着に健闘。上がり34秒4は後方待機を決め込んだロイヤルキャンサー(33秒8)、イルバチオ(34秒2)に次ぐ3位。1,000Mのアイビスサマーダッシュ、1,200MのスプリンターズSは同馬にとって短過ぎたということらしい。となると次走に向けての上積みも見込めるのではないだろうか。

 サーガノヴェルは今回もラストまでこの馬なりに駆けていたがまだ物足りない。基本的について行く競馬は不得意。サーガノヴェルが好走したラップはいずれも1,000M通過55秒台という超ハイペースで、何も考えずぶっ飛ばせる環境になれば一発があるかもしれない。いずれにせよ狙い時はかなり難しい。

 京都短距離の鬼・テイエムサンデーは周りの馬と脚色が同じになって埋没。上がり(34秒5)もこの馬にしては平凡で、札幌から一息入れたことでレース勘が鈍ってしまったような感じがする。高齢だが使われつつ良くなっていく馬だけに今後も注意は払っておきたい。


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