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第6回富士S(GIII)
2003年10月25日(Sat) 東京芝1,600M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 9 ミレニアムバイオ 牡5 58.0kg 武豊 1.32.0 (レコード) 484kg(-2) 2
2   2 3 サイドワインダー 牡5 57.0kg 福永祐一 1.32.4 2 1/2 494kg(-6) 4
3   3 5 マイネルソロモン 牡3 54.0kg 蛯名正義 1.32.6 1 1/4 482kg(+14) 6
4   6 12 タカラシャーディー 牡3 55.0kg 佐藤哲三 1.32.7 1/2 478kg(+12) 7
5   3 6 スプリングシオン 牡6 56.0kg 後藤浩輝 1.33.1 2 1/2 524kg(-6) 15
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.1 - 10.8 - 11.0 - 11.5 - 11.5 - 11.3 - 11.9 - 11.9
上がり 4F 46.6 - 3F 35.1
3コーナー (*18,16)-12,10-4(6,11,13)(9,14)5,15,17(3,8,2)(1,7)
4コーナー 16,18,12,10-4(6,11,13)9,14,5(15,17)3(8,2)(1,7)

■レース回顧 追うところなくレコード圧勝・秋の主役は譲れないミレニアムバイオ!
■レース解説

 ダイワレイダースが出遅れ。好スタートからキングリファールが果敢にハナを奪う。ミッドタウン、タカラシャーディーが直後につける。やや開いて内ウインクリューガー、外マグナーテンが追走。ミレニアムバイオは中団馬群に控える。ハイペースで前はバラけ気味。4コーナーカーブでキングリファールを捉えたミッドタウンが先頭で直線に向く。直後まで押し上げてきたタカラシャーディーとマグナーテンが迫るが、後者は既に一杯。そこへミレニアムバイオが馬なりで進出。鞭が入ってからは完全に独走。離された2番手には粘るタカラシャーディーをサイドワインダー、マイネルソロモンが交わす。


■レース回顧

 ハズレ。調教内容をきちんと把握していなかった。紐も抜けるし散々ですわ。ヽ(´ー`)ノ

 傾向データだけでは大衆と同じ結論になりかねず、それでは面白くないということで今夏から他のファクターにも手を出し始めた。その一環が調教診断。グリーンチャンネルで追い切りを見るようになってから3ヶ月が経過したが、今のところこれといった成果は出ていない。寧ろ裏目に出ることのほうが多い。今回はその典型。ミレニアムバイオが月曜追いをかけていたというのは本当に知らなかった。時計の割に動きは良かったのでおかしいなとは思ったが…。

 キングリファールが後先を考えずに飛ばした結果、先行勢には厳しい展開になった。タカラシャーディーが4着に残った他は軒並み壊滅状態。逃げたキングリファールが大差のシンガリ負けを喫したのはともかく、これを見る形で控えたミッドタウンが15着、やや離れた好位を進んだマグナーテンが11着と完敗。ミッドタウン、マグナーテンは決め手を持たないので自分の形に持ち込めないと脆い。ミッドタウンは位置取りを考えても仕掛けが早すぎたか。マグナーテンは前を捉えに行くだけで一杯になってしまった。

 ミレニアムバイオはマグナーテンが鞭を振るう中、持ったままで馬群を割るとそのまま完全に抜け出した。1,000M通過57秒0の'02年読売マイラーズCで勝利、同57秒6の'02年安田記念で0秒2差(3着)。生粋のハイペース巧者で、共に今回の1番人気マグナーテンを負かしている。同57秒7で流れた今年の安田記念でも中団からレースを進めて0秒6差(11着)に善戦。ちなみに前走・京成杯オータムハンデの1,000M通過は58秒9で、ミレニアムバイオにとっては落ち着いた流れだった。

 ミレニアムバイオと同じく京成杯オータムハンデを経由したシベリアンホークは8着。直線でグラスワールドに2回寄られる不利があったものの、速い流れに置かれてしまったのは残念。そのグラスワールドは芝では初となる1秒以上の完敗を喫した。'02年安田記念でハナ差だったミレニアムバイオとは大きな差が開いてしまった感がある。これ以上の上がり目も考えにくい。

 サイドワインダーはとにかく決め手が強烈で、父トニービンが東京巧者であることを考えれば十分買える馬だったが、これほどまでのハイペースを想定していなかったので思わず切ってしまった。私事になるが、連勝馬をやすやすと切ってしまう悪い癖がまた再発。これは一種の病気かもしれない。一頓挫があったとはいえ、客観的な理由付けなしに切ってしまったのは反省材料。


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