重賞回顧(第54回毎日王冠)

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第54回毎日王冠(GII) 2003年10月12日(Sun)　東京芝1,800M　3歳以上オープン　別定　(国際)(指定)
着	印	枠	馬	馬名	性齢	斤量	騎手	タイム	着差	体重(増減)	人気
1	○	6	7	バランスオブゲーム	牡4	58.0kg	田中勝春	1.45.7	レコード	468kg(+8)	5
2		8	11	トーホウシデン	牡6	57.0kg	蛯名正義	1.46.1	2 1/2	430kg(+10)	4
3	▲	5	5	エイシンプレストン	牡6	59.0kg	福永祐一	1.46.2	クビ	486kg(+16)	3
4	△	7	8	カンファーベスト	牡4	57.0kg	江田照男	1.46.2	アタマ	466kg(+6)	2
5		8	10	テンザンセイザ	牡5	58.0kg	横山典弘	1.46.2	クビ	480kg(+4)	8

※　レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標　(天候：曇、馬場：稍重)

ハロンタイム　11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.6 - 11.9 - 11.9 - 11.5 - 11.5 - 12.1
上がり　4F 47.0 - 3F 35.1
2コーナー　6(1,4)-7,5(2,8,11)(9,10)-3
3コーナー　6-4-1-7(2,8,5)11(9,10)-3
4コーナー　6-4,7,1(8,5)(2,11)10,9-3

■レース回顧　トライアルレース最強馬・バランスオブゲームがレコード駆け！

■レース解説

　カンファーベストが少々出負け。ゴーステディ、トレジャーを制してファインモーションが果敢に先頭に立つ。1馬身差でトレジャーがこれを追う。ゴーステディはスピードに乗り切れず3番手を追走。2～3馬身開いてバランスオブゲーム、2馬身差でエイシンプレストンとカンファーベストが続く。サンライズシャークは最後方待機。大欅の向こうを通過する辺りでも後続馬はバラバラとした追走。直線に向き、ファインモーションがスパートに入る。そこへバランスオブゲームが持ったままの手応えで接近。ファインモーションは坂を上がったところで一杯。代わってバランスオブゲームが独走態勢に入る。中央から抜け出しを図ったカンファーベスト、ジリジリと伸びたエイシンプレストンとトーホウシデンの追撃を更に突き放し楽勝。

■レース回顧

　ハズレ。ファインモーションが逃げるとは…。タテ目も1着－3着。・゜・(ノД`)・゜・

　牝馬相手にどれだけ勝っていても牡馬相手には通用しないということは昨年のテイエムオーシャンでよく分かっているはず。なのにこのレースで一本被りのファインモーションを何の迷いもなく軸にするとは正直どうかしている。

　しかし逃げるとは想定外。これで「好位追走から直線突き放す」というフォーカスは木っ端微塵に吹き飛んだ。伊藤雄師は「無理をしても控えた方がよかったかもしれませんね」とコメント。う～ん、クイーンSで意識して抑えさせておいて、今更それはないだろう…。とりあえずここは順当負けとみて、次走使うであろうエリザベス女王杯で再度見直したい。

　バランスオブゲームはこれで何故GIを勝てないのか不思議な位の大楽勝。直線でファインモーションに取り付いていく間、鞍上の手は微動だにしていなかった。ファインモーションの失速に合わせてGOサインが飛ぶと、もう後ろからは何も追ってこない。この充実振りなら天皇賞秋でも中心視しても良さそうだが、この馬はレースを重ねる度に着順が落ちるという妙な側面があるので、やはり紐に留めておくのがベストか。筋金入りのトライアルホース。ヒシミラクルとは対極にある馬だ。

　バランスオブゲームが鉄砲駆けするということは周知の事実だが、今回2着のトーホウシデンも何気に鉄砲成績が良かったりする。休み明けではセントライト記念2着やエイプリルS勝ちの他、1年以上の間隔が開いた日経賞で0秒2差の4着、中4ヶ月からぶっつけで挑んだ天皇賞秋で0秒4差の5着がある。いずれも見どころ十分の惜敗だったのにも関わらず、今回は印が回りきらなかった。休み明けは総じて不振なはずのブライアンズタイム産駒で鉄砲駆けするこの馬は隠れた素質馬なのかもしれない。

　エイシンプレストンは3頭併せの2着争いに僅か及ばず3着惜敗。多少ヨレるところがあり、いかにも休み明けといった内容で、次走以降は変わってくるだろう。一方、カンファーベストは目一杯の競馬で4着ということからこれ以上の上積みは無さそう。現状ではGIで通用するモノを見出せなかった。ローカル廻りで確実な勝利を積み重ねて欲しいところ。大崩れなく安定しているところはウインブレイズとそっくり。

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