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第54回毎日王冠(GII)
2003年10月12日(Sun) 東京芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ゴーステディ 92 重賞で穴人気するが来ない。恵まれても3着まで。  
2 2 マイネルアムンゼン 94 実績ある東京で見直したいが強行ローテは不満。  
3 3 サンライズシャーク 95 末脚強力も開幕週を差し切るまでの能力疑問。  
4 4 トレジャー 94 前走ブービー負け。重賞では力負けが多い。  
5 5 エイシンプレストン 99 一昨年の覇者。調整に手間取ったのは気がかり。
6 6 ファインモーション 101 叩き2戦目。好位から突き放す脚で牡馬に対抗。
7 バランスオブゲーム 99 鉄砲効く父の産駒。GII・GIIIなら常に上位争い。
7 8 カンファーベスト 97 大崩れなく安定。ローテ微妙も前走勝ちは評価。
9 サクラティアラ 交流重賞の経験すら無いようでは話にならない。  
8 10 テンザンセイザ 97 関東圏で良績無し。前が止まらないと苦しいか。  
11 トーホウシデン 98 BT産駒の割に鉄砲効く。前々につけるなら一発も。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 天皇賞に色気を出したファインモーションを信頼
■予想構築

 過去10年における毎日王冠の傾向を紐解くと以下のようになる。
  • 春GIから直行した馬が強い。夏競馬好走馬も評価対象。秋競馬参戦馬はイマイチ。
    ―→秋競馬を使った馬の連対例としては京王杯オータムハンデ(当時)2着を経由した'95年2着ドージマムテキ(牡5・57kg)、朝日チャレンジC2着を経由した'99年2着メイショウオウドウ(牡4・57kg)の2頭が挙げられるが、勝った馬はいない。マイネルアムンゼン、サンライズシャーク、トレジャー、カンファーベストは嵌っても2着まで。
  • 前走連対馬が毎年連対しており、中でも重賞を勝った直後の馬が5年連続連対中。
    ―→重賞勝ち直後のエイシンプレストンカンファーベストに注目。 前走がGIなら着順不問、それ以外なら3着以内が望ましい。捨て身の逃げが怖いものの格不足が否めないゴーステディ、開幕週を追い込むのは辛いサンライズシャーク、2戦続けて着外のトレジャー、叩き2戦目も秋競馬を使って負けたマイネルアムンゼンが消える。
  • 外国産馬が強く、出走機会8年連続連対中。人気薄でも妙味あり。
    ―→開幕週施行のレースらしく1分45秒台を挟む速い時計で決着することが多く、結果としてスピード能力に秀でる外国産馬が活躍している。エイシンプレストンファインモーションはまず狙いから外せない。
 「外国産馬が強い」という傾向を追求すべく血統背景を考察していくと、母父Lyphard(リファール)系が強いということが分かる。該当馬はエイシンプレストンのみ。

【母父Lyphard系産駒の毎日王冠成績】
母父名 着別度数 勝ち馬
Lyphard 【1・3・1・1】(66.7%) '97年バブルガムフェロー
Monteverdi 【1・1・0・0】(100.0%) '01年エイシンプレストン
Le Nain Jaune 【1・0・0・1】(50.0%) '02年マグナーテン
サンキリコ 【0・0・0・1】(0.0%) ('02年ダンツフレーム・5着)

 父系ではノーザンダンサー系Nijinsky(ニジンスキー)が強さを発揮している。該当馬はGreen Dancer産駒エイシンプレストンとフサイチコンコルド産駒バランスオブゲーム。

【父ノーザンダンサー系Nijinsky産駒の毎日王冠成績】
父名 着別度数 勝ち馬
サクラトウコウ 【2・0・0・1】(66.7%) '94年ネーハイシーザー
'95年スガノオージ
Green Dancer 【1・1・0・0】(100.0%) '01年エイシンプレストン
Caerleon 【1・0・0・1】(50.0%) '93年シンコウラブリイ
ナグルスキー 【0・0・0・2】(0.0%) ('94年ホクトベガ・11着)
マルゼンスキー 【0・0・0・1】(0.0%) ('97年クラウンシチー・6着)

 ちなみにファインモーションが属するノーザンダンサー系Danzig(ダンチヒ)もまずまずの成績を挙げている。

【父ノーザンダンサー系Danzig産駒の毎日王冠成績】
父名 着別度数 勝ち馬
Danzig 【1・0・0・1】(50.0%) '02年マグナーテン
Danehill 【0・1・0・1】(50.0%) ('97年ツクバシンフォニー・2着)
ラシアンボンド 【0・0・1・0】(0.0%) ('99年アンブラスモア・3着)

 レース傾向に加えて上記の血統背景考察に従うと、軸は外国産馬のどちらかであることはほぼ確実。このうちエイシンプレストンは海外遠征帰国後初戦を勝ったことがないため、軸はファインモーションとする。一方でエイシンプレストンは同じレースで再度連対する傾向にあるので、切り飛ばさず単穴に留めておく。

【エイシンプレストンの海外遠征帰国後初戦成績】
年月日 海外遠征レース名 着順 年月日 帰国初戦レース名 着順
01/12/16 香港マイル 1着 02/02/24 中山記念 5着
02/04/21 QエリザベスII世C 1着 02/06/02 安田記念 5着
02/12/15 香港C 5着 03/02/23 フェブラリーS 16着
03/04/27 QエリザベスII世C 1着 03/10/12 毎日王冠 ?着

【エイシンプレストンの同一レース複数連対例】
レース名 1回目 2回目 3回目
毎日王冠 '01年1着 '02年2着 '03年?着
マイルCS '01年2着 '02年2着
QエリザベスII世C '02年1着 '03年1着

 ファインモーションの相手としては、上記のエイシンプレストンの他、ステップレースにだけは滅法強いノーザンダンサー系Nijinsky産駒バランスオブゲーム、「秋競馬参戦馬は過去10年で未勝利」という傾向が気になるものの、前走重賞勝ちは魅力のカンファーベストがチョイスできる。

◎ファインモーション
○バランスオブゲーム
▲エイシンプレストン
△カンファーベスト


■馬券構築

 ファインモーションから馬複流し。念のためタテ目も狙いに含めておく。

[馬複] ファインモーション−バランスオブゲーム 30%
[馬複] ファインモーション−エイシンプレストン 30%
[馬複] ファインモーション−カンファーベスト 30%
[馬複] バランスオブゲーム−エイシンプレストン 10%


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