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第37回スプリンターズS(GI)
2003年10月5日(Sun) 中山芝1,200M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   5 8 デュランダル 牡4 57.0kg 池添謙一 1.08.0 446kg(-2) 5
2 6 11 ビリーヴ 牝5 55.0kg 安藤勝己 1.08.0 ハナ 476kg(+2) 1
3   7 13 アドマイヤマックス 牡4 57.0kg 武豊 1.08.2 1 1/4 478kg(+6) 2
4   4 6 レディブロンド 牝5 55.0kg 柴田善臣 1.08.2 クビ 462kg(+4) 3
5 1 1 テンシノキセキ 牝5 55.0kg 横山典弘 1.08.3 クビ 478kg(+2) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 11.9 - 10.3 - 11.1 - 11.3 - 11.5 - 11.9
上がり 4F 45.8 - 3F 34.7
3コーナー (*1,4)9(5,7,11)(3,12,14)(2,6)-10,13,15,8
4コーナー (*1,4,9,11)(5,7,12,14)(3,2,6)10,13(15,8)

■レース回顧 スプリント女王を一刀両断・聖剣伝説の幕開けデュランダル!
■レース解説

 ショウナンタイムが積極的に行くが、内からテンシノキセキがハナを奪う。サーガノヴェル、カルストンライトオはその直後に控える。ビリーヴは中団好位につける。レディブロンドは馬群後方。アドマイヤマックス、イルバチオ、デュランダルは後方待機に徹する。先頭を行くテンシノキセキは手応えを十分に残している。外からビリーヴが進出。アドマイヤマックスとイルバチオは内、デュランダルは大外に回る。テンシノキセキの粘り込みにあわせてビリーヴもスパート。テンシノキセキを交わした後も手を抜かず猛然と追いまくる。そのまま粘り込むかというところでアドマイヤマックス、レディブロンドが急接近。それをも遥かに上回る勢いで大外からデュランダルがまとめて差し切る。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。デュランダルの上がり、33秒1?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 デュランダルは前哨戦のセントウルSで前を行くテンシノキセキとビリーヴとの差を詰めはしたが、大勢が決してからのものであまり評価していなかった。が、その時の上がりも33秒3。とにかくアホほど切れる。このテの馬は嵌れば楽勝、悪くても着拾いが見込めるので軽視したくなかったが、「SS×NTはGIを勝てない」という固定観念が自然とこの馬を見送らせていた。今思えば勿体無いことをした。

 ビリーヴはセントウルSで追い出しをワンテンポ遅らせて惜敗した経緯を踏まえて仕掛けを早めてきた。幸いなことにテンシノキセキが逃げる展開。二の脚を使って粘り込むところをあっさり交わすことが出来た。後は独走かと思ったが、激しく追っている割に伸びない。グリーンチャンネルで流していた正面からの映像を見ると、安藤騎手が追う度に右や左に蛇行していた。最終追い切りもそうだったが、真っ直ぐ走っていなかったのは残念。

 アドマイヤマックスは仕掛けるタイミングも申し分なく、馬群を割って飛んできた時はよもやと思わせたが、坂で脚が止まって3着。この馬はGIが獲れそうで結局獲れなかったビコーペガサスと同じ匂いがする。マイルCSでもかなりの確率で上位に来るだろうが何かに負ける(勝てない)はず。ちなみに武豊騎手はこの安田記念2着馬に対して「スプリンターとしての能力を見せてくれましたよ。逆にマイルになるとギリギリかなと思います」という妙なコメントを残している。

 レディブロンドは外からじわじわと伸びたが勝ち負けに加わるまでには至らなかった。鞍上の柴田善臣騎手はGIで無類の勝負弱さを発揮することで知られている(?)が、今回に限っては実にスムーズなレース運びが出来ていた。強いて言えば後方に構えるなど全体的に慎重になりすぎたか。馬は能力が非凡であることは疑い様が無かったものの、連闘一線級と当たるという条件下で好走を期待するのは酷。この人気では冷静に考えれば考えるほど買える馬ではなかった。

 イルバチオはアドマイヤマックスらと同じく内を突いたが、坂が影響したのか伸びなかった。しかも今回は追い出してからすぐに反応せず、直線で一旦最後方に置かれていた。サーガノヴェルはテンシノキセキらに先に行かれて番手からのレースを選択。直線で最内から抜け出そうな勢いだったが、そこから前に行けなかった。しかし最後までレースに集中出来ており、復活の兆候がみられたのは収穫。


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