HOME > 重賞回顧 > 第17回セントウルS
第17回セントウルS(GIII) 2003年9月14日(Sun) 阪神芝1,200M 3歳以上オープン 別定 (混)(指定) |
|||||||||||
着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 4 | 5 | テンシノキセキ | 牝5 | 54.0kg | 横山典弘 | 1.07.8 | − | 476kg(+2) | 2 | |
2 | ◎ | 2 | 2 | ビリーヴ | 牝5 | 57.0kg | 安藤勝己 | 1.07.8 | ハナ | 474kg(-6) | 1 |
3 | ▲ | 7 | 10 | デュランダル | 牡4 | 56.0kg | 池添謙一 | 1.08.0 | 1 1/4 | 448kg(-4) | 4 |
4 | ○ | 5 | 7 | アドマイヤマックス | 牡4 | 56.0kg | 福永祐一 | 1.08.2 | 1 1/4 | 472kg(-8) | 3 |
5 | 8 | 13 | ネイティヴハート | 牡5 | 56.0kg | 石崎隆之 | 1.08.4 | 1 1/2 | 506kg(+8) | 5 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 11.8 - 10.5 - 11.1 - 11.1 - 11.4 - 11.9 上がり 4F 45.5 - 3F 34.4 3コーナー 11,9,5-2,12(1,7)(3,4,6)-10-(8,13) 4コーナー 11-9(1,5,2)7(3,12)(4,6)(8,10)13 |
■レース回顧 ビリーヴの猛追僅かに凌ぐ・一矢報いたテンシノキセキ! |
■レース解説 テンシノキセキが好ダッシュを決めるも外からギャラントアロー、続いてカルストンライトオが勢い良く先手を奪う。暫しの競り合いの後、カルストンライトオが単独先頭。1馬身強の間隔を置いてギャラントアロー、テンシノキセキと続く。ビリーヴは少し離れた4番手、アドマイヤマックスは中団、デュランダルはその後方、ネイティヴハートは最後方を追走。カルストンライトオが2馬身リードで3コーナーをカーブ。ビリーヴがテンシノキセキと馬体を並べて直線に向くと、テンシノキセキが早くもスパート。ギャラントアロー、カルストンライトオを交わすそのすぐ外でビリーヴも併せて進出。一旦はテンシノキセキが1馬身程抜け出すが、ビリーヴも鞭連打で猛追。坂を駆け上がり2頭併せのままゴール。 ■レース回顧 紐抜けハズレ。秋競馬らしい好レース。ところで堅いレースほど当たらんのは何故?(;´Д`) 3連休真ん中の日曜日。澄み渡る青空に誘われて開幕週の仁川へ行ってきた。小倉記念以来まともに当たっていないこともあり、鉄火場の雰囲気を味わいに行くのも悪くない。100円単位で様子を見ながら勝てるレースだけを選んで買ってみた。結果は5,500円投入7,720円回収、回収率140.6%。金額こそ少ないがいい感じで勝てた。メインも適度に混み合ったスタンドで観戦できて満足。 パドックで一番良く見えたのはデュランダル。大外を雄大に闊歩し、馬を大きく見せていた。久々でも上位に来るように思えた。ビリーヴは前との間が開いていたが気乗りは悪くない。テンシノキセキは内側を通ったりしながら自分なりにテンションを高めていた。アドマイヤマックスは鞍の下から汗が落ちていた。カルストンライトオは鼻をムズムズさせていたのが面白かった。馬券はビリーヴからデュランダル本線に変更。デュランダルへは久々と後方脚質を考慮してワイドにした。 レースは予想通りカルストンライトオが逃げ、ギャラントアローが追いかける展開。テンシノキセキも意識して前に行くかと思ったが離れた3番手に留まった。これはちょっと誤算。テンシノキセキはビリーヴがやってくるのを待って追い出し、先頭に踊り出た。そしてすぐ外からビリーヴが強襲。 ゴール手前50M地点後方からのアングルで見ていたが、ここではテンシノキセキが死角に入って見えなかった。てっきり馬群に沈んだものと錯覚し、後ろから飛んできたデュランダルを見て小躍り。当初の予想でも良かった。しかしオーロラビジョンにはハナ差で競り合う2頭の馬が映し出されている。あれ?テンシノキセキはビリーヴと接戦を演じていた。ということはデュランダルは3着か。ワイドで良かった。(笑) アドマイヤマックスは初のスプリント戦で置かれ気味になっていた。これは織り込み済みだったが、直線で目立つ脚を使えなかったのは期待ハズレ。やはり勝ち馬が6勝、2着馬が10勝を挙げている1,200M戦で割り込みを図るのは厳しかった模様。マイルなら形勢は逆転するはずだが、適材適所を弁えればここでの単勝3番人気4.6倍はいかにも危険ということは想像に易い。スプリントとマイルはある程度棲み分けがハッキリしているということを確認。 テンシノキセキはビリーヴに3kg貰い、栗東坂路歴代2位の猛稽古を積むなどこれ以上ないデキで臨んで僅か2cm差の辛勝。これでは次(スプリンターズS=ビリーヴのラストラン)はさすがに分が悪い、というのが一般的な見解。私もこれに同調。次はビリーヴで堅いと思う。 テンシノキセキ陣営もこれに同調ということなのか、勝ったのに超弱気。 「負けたと思いました。途中は出ていたんですが、差されたと思いました。」(横山典弘騎手) 「ビリーヴは強いですね。3キロもらってこれだからね。本番では負けるな…。同斤ならな…。3キロもらったので、このレースだけは勝ちたかったんです。」(橋口弘次郎調教師) う〜む、幾らなんでもネガティブすぎるぞ。橋口師に至ってはレース直後オーナーに「負けたようです」と伝える徹底した弱気ぶり。どうせなら「今の充実振りなら勝ってもおかしくない。次も勝ちますよ!」位の啖呵は切って欲しかった。大レースになると惜敗が多いこの二人、どうもメンタル面での気弱さを解消する必要があるように思えて仕方ない。ローザネイ一族悲願のGI獲りの為にも是非気合を入れてください。 |